「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-07b

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匿名ユーザー

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○月×日 21:20 三階廊下


 -----ごぅんっ!!
 爆発音が鳴り響く
 携帯電話が爆発したことによって、黒い悪魔たちは吹き飛ばされ、焼かれていく

「このっ!」

 巨大な卸がねを古い、少女が戦陣を切る
 その後を、大きな胸を揺らす女性が、老婆が
 そして、鹿の角を生やした兎を抱きかかえた少女が、駆ける

 かさかさ
 かさかさかさかさ
 黒い悪魔達は、自分達に敵対行動を取ってきた者たちに対し、攻撃を開始しようとする

 ピピピピピピピピピピピピピピピピ

 しかし、どこからか電子的な音が鳴り響き……ごぅんっ!!
 爆発によって、その波は押し止められた

「くっそ、本当にどれだけいるんだ!?」
「ヘタをしたら、数百匹単位でいますね、これは…」

 武器(巨大な調理器具)を手にした少女と女性が、口々にそう声に出す
 パソコンルームを脱出し、黒い悪魔達を振り切ろうとしているのだが…
 一向に、振り切れる気配が、ない
 全く、どれだけいるのだ!?

「お前さん、大丈夫かい?」
「……へいき、だ……」

 ぜぇ、と
 息を切らし、「爆発する携帯電話」の契約者がひきこさんに答える
 しかし…かなり、体がふらついてきている
 あまり、長時間走る事はできないかもしれない

「屋上への階段は!?」
「…突き当たりを、左……!」

 とにかく、屋上へ向かわなければ
 マッドガッサー達を説得し…作戦を、阻止する為にも


 しかし


「-----なぁっ!?」

 かさかさかさかさかさかさかさかさかさ
 屋上への階段への…通路
 そこには、みっしり
 みっしりと、黒い悪魔達が密集していた
 その先には、階段が見えていると言うのに…!

「あそこの他に、屋上への道は!?」
「………ない」

 これは…不味い
 かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさ
 背後から迫る黒い悪魔達
 振り切るように、目の前の教室に流れ込み…

「----おや」
「!」

 そこにいたのは、一人の黒服
 負傷しているのだろうか、脇腹を抑えていて
 侵入者たちを前に……軽く、笑った

「…これはこれは、お姫様。そうか、説得されたんだったな」
「……誰だ?」

 おろし金を手にした少女が、やや警戒するようにその黒服を見た
 …マッドガッサーの、敵か?味方か?
 どちらだったにせよ、それなりの対処をしなければならない
 おろし金を構えた少女の服を…「爆発する携帯電話」が、肩で息をしながら、掴んだ

「…今は、敵、じゃ、ない」
「いやぁ、愛しい人のためなんでねぇ?」

 ニヤリ、黒服は笑った
 …そして、かさかさかさ、教室に入ろうとしていた黒い悪魔達に向かって……何か、投げた

 かさかさかさ……
 …………
 かさかさかさかさかさかさかさかさかさ!?

「え?」

 黒い悪魔達が、逃げていく
 まるで、黒服が投げたそれを、嫌がるように
 かさかさ、かさかさ
 教室に、入り込んでこない

「何を…?」
「虫系都市伝説対策のアイテムをちょいとな。まぁ、あれ一発しかない訳だが」

 よろり
 黒服が、立ち上がった
 よろよろと…教室から、出て行こうとしている

「ぁ……怪我の、治療…」
「「蝦蟇の油」でちったぁ治ってるさ。問題ねぇ……それよりも、お姫様……あいつを、頼んだぞ?」

 くっく、と
 どこか、楽しそうに笑って
 よろよろと、教室の外へと向かう

「お、おい、教室の外にはGが……っつか、ちょっと待ってくれよ!」
「俺を説得しようってんなら、無駄さ。俺を止めたきゃ力付くで。俺の愛しい人達を止めたいのなら…まぁ、お姫様と一緒に頑張ってくれや。俺には、連中を止める権利はないんでね」

 くっくっく、と
 おろし金を構えた少女に、黒服は笑った
 ひらひらと、気軽に手を振り…ついでに、しゅるり、髪を伸ばし

「あぁ、そうそう。出来れば、三階じゃなくて二階に居た方がいいぞ。この階で一番、Gが繁殖してるっぽいからな。二階の方がまだ安全だ」
「あ……」

 そう言って、黒服は教室の外に出て
 直後、爆発的に伸びた髪が、黒い悪魔の波を押し流しだした
 もしかしたら…二階への道を、作ってくれている?

「行くべきは屋上なんですけどね…」

 どうしたものか
 まぁ、どちらにせよ…自分達は、すぐには動けない
 ぺたり、「爆発する携帯電話」の契約者が座り込んで、荒く呼吸を繰り返している
 少しやすまなければ、動けまい

 21:30
 人肉料理店達は、ここで一旦休息を取る事にした




to be … ?




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