中央高校での決戦~高校潜入
○月×日 20:45
「………さて、来たはいいけど、どうしようかなー」
夜の闇に浮かぶ校舎を眺めてこっちは呟く。
Dさんからの連絡を聞き、急いで駆け付けてはみたのだが、どうやら少し出遅れたようだ。
校舎内からは閃光が閃くのが見え、すでに複数人が中に入っているのがわかる。
Dさんからの連絡を聞き、急いで駆け付けてはみたのだが、どうやら少し出遅れたようだ。
校舎内からは閃光が閃くのが見え、すでに複数人が中に入っているのがわかる。
「…………ほんっと、どうしようかな」
単純に敵を叩き潰せばいいだけならこんなに悩んだりはしない。
今のこっちの状況は、板挟みに近いのだ。
―――先日出会ったマッドガッサーさんたちは、お互いのことを本当に大切に想っているみたいだった。
だから、彼らを助けてあげたいというのも紛れもないこっち自身の本心。
―――Dさんの話によると、マッドガッサーさんの女体化ガスの被害にあった人たちは、かなり苦労しているらしかった。
女の子になって得をした自分はともかく、その被害者さんたちを治してあげたいと思うのもまた、本心。
―――ついさっきかかってきた電話で、『メンバー』の一員としてマッドガッサーさんたちを食い止めろと命令された。
それに従わなくちゃいけないのも、本心ではある。
今のこっちの状況は、板挟みに近いのだ。
―――先日出会ったマッドガッサーさんたちは、お互いのことを本当に大切に想っているみたいだった。
だから、彼らを助けてあげたいというのも紛れもないこっち自身の本心。
―――Dさんの話によると、マッドガッサーさんの女体化ガスの被害にあった人たちは、かなり苦労しているらしかった。
女の子になって得をした自分はともかく、その被害者さんたちを治してあげたいと思うのもまた、本心。
―――ついさっきかかってきた電話で、『メンバー』の一員としてマッドガッサーさんたちを食い止めろと命令された。
それに従わなくちゃいけないのも、本心ではある。
悩んで、悩んで、悩んで………ふと、気付いた。
それぞれの思いがかみ合わないのなら、いいとこどりをすればいい話なのだ。
それぞれの思いがかみ合わないのなら、いいとこどりをすればいい話なのだ。
「なんだ、簡単なことじゃんか」
両手をパンと打ち合わせ、自分の思いつきを自画自賛してみる。
この場合のいいとこどりとは、つまりこういうことだ。
この場合のいいとこどりとは、つまりこういうことだ。
″マッドガッサーさんたちの命は守りつつ、彼らと戦わずにその計画を阻止する″。
とんでもなく都合のいいことのようだが、今のこの状況ならそれを狙う事が出来る。
Dさんや彼と親しい人たちは、マッドガッサーさんたちの命は狙いたくないようだった。
ならばそういう平和的な解決を望む人たちのことは妨害せず、完全に殺意をむき出しにした人だけを止めればいい。
止める方法はなんでもいい。話し合いでもいいし、足止めをするだけでもいいし………無力化するのでもいい。
とにかくそれだけできれば、後は平和的な人たちがマッドガッサーさんたちを止めてくれるのを待つだけだ。
Dさんや彼と親しい人たちは、マッドガッサーさんたちの命は狙いたくないようだった。
ならばそういう平和的な解決を望む人たちのことは妨害せず、完全に殺意をむき出しにした人だけを止めればいい。
止める方法はなんでもいい。話し合いでもいいし、足止めをするだけでもいいし………無力化するのでもいい。
とにかくそれだけできれば、後は平和的な人たちがマッドガッサーさんたちを止めてくれるのを待つだけだ。
「そうと決まれば善は急げ、だね」
人気のないあたりから校舎に入って能力を発動、外に回ってから飛び上がって二階へ。
校舎の中を見回りながら外にも気を配り、危険そうな人が来ていないかを確認する。
そのとき、目の前を小さな黒い影が横切ったのに気づいた。
手で素早く叩き潰し、なんなのかをチェックする。
校舎の中を見回りながら外にも気を配り、危険そうな人が来ていないかを確認する。
そのとき、目の前を小さな黒い影が横切ったのに気づいた。
手で素早く叩き潰し、なんなのかをチェックする。
「《スパニッシュフライ》、か。………敵じゃないってこと、会ったらちゃんと説明しなきゃなあ」
マッドガッサーさんたちへの言い訳と彼らを止めようとする人たちへの言い訳、その二種類を考えつつ、こっちは校舎を歩いて行った。