「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ドクター-19

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ドクター 19


20:55頃

正門から校舎沿いに裏門側へと向かうドクターとザクロ
「申し訳ない、仲間と別行動してまで協力してもらって」
「いえいえ、バイトさんを助けるためでしたら」
マッドガッサーの野望阻止と平行してバイトちゃんの救出をと、運動能力と探索能力の面から同行を申し出てくれたのだ
それほど時間も経過していないだろうと、まずは残り香による追跡を実行しているところである
「女体化してから一度でも会っていれば、ボクもにおいで追えたんだが」
「……普通、人間の嗅覚では無理だと思いますの」
「そうかな? 女性限定ならボクは可能なのだが」
そんなやり取りの中、教室の窓の下に落ちている丈夫そうな木製の棒が落ちている
「これ、バイトさんの武器ですわね?」
「多分な。それがこんなところに落ちているという事は、ここで交戦したという事か」
「違いますわね……上、ですわ」
ザクロの視線の先を追うと、二階の教室の窓が大きく開け放たれている
「なるほど、これを使って二階から侵入したが、回収の余裕が無かったか敵に武器を捨てられた。そんなところか」
「どちらにせよ時間的猶予は無さそうです。追いましょう」
「君はともかく、ボクはこの高さは無理だが」
「人間一人ぐらいなら乗せて跳べます。しっかりと掴まっていただけますか?」
「ふむ」
ブラックドックのザクロは自転車ほどの体躯をしている
都市伝説として相応の身体能力もあり、女性にしては身長が高いとはえいドクターが一人しがみついたところで行動に支障はないという事だ
「それでは失礼して」
「ひゃんっ!?」
「がはっ!?」
思い切り身震いしドクターを振り解いてしまうザクロ
地べたに転がり背中をしたたかに打ちつけられたドクターは、よろよろと立ち上がり白衣の砂埃を払う
「いきなり何をするのかね」
「そ、それはこちらの台詞ですわ!? こんな緊急事態にどういう触り方を!」
「どういうと言われても……特に意識はしてなかったのだが」
手をわきわきと動かしながら首を傾げるドクターに、ザクロはやや不審の目を向ける
「どうやらボクもそれなりに動揺しているようだな。同意なきセクハラはしない主義なのだが」
自分の手を自分でぺしりと叩き、ついでに両手で顔をぴしゃりと打つ
「気が緩まぬよう意識して自重を心掛けよう。済まないが以後このような事がないようにするので、もう一度頼む」
「……信用しますわ、裏切らないで下さいませ?」
今度はしっかりとしがみつき
「いきますわ!」
一度塀の上に跳び、更に勢いをつけて一気に教室へと飛び込む
「……おお」
いくら大きく開け放たれているとはいえ、窓一つに大人一人を乗せて正確に飛び込める運動能力にはドクターも思わず感嘆の声を漏らす
「においは間違いなくこの教室に。でも……教室全体から違う方のにおいが?」
「交戦相手か。とりあえず今はバイトくんの追跡を優先しよう」
「そうですわね……ワタクシはにおいを辿りますので、周囲の警戒をお願いしますわ」


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