「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ドクター-27

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ドクター 27


「さて、こちらの棚だったな」
少年達が職員室から出て行き、ドクターはごそごそと棚を探る
出てきた何着かの女子制服やジャージを確認し
「新品か」
残念そうに呟きながらサイズを確認する
「ふむ……日本人の学生が着るサイズというのが難点だな。そうなるとこれか」
ドクターは制服を包んでいたビニール袋を破き、確かめるように袖を通す
一応ある程度身体は拭いたが、身体のあちこちで乾いた血液がぱりぱりと音を立てている
「ダメにしてしまった白衣もそうだが、衣服の返礼はきちんとしなくてはな」
いつもの白衣から裸エプロン、そして裸白衣と、何やら着替えばかりしている気がしないでもない
これが自分以外の女性だったら良かったのにと心の底から思いながら、ドクターは袖に腕を通していた

がらりと職員室の扉が開き
「着替え、終わりましたか?」
「ああ、少々梃子摺ったが問題ない」
男性用の制服に身を包んだドクターは、そう言って服の具合を確かめるように身体を動かし
その度に豊満な胸が大きく開いたブレザーの襟から零れ落ちそうになる
「一応聞きますが、シャツは」
「男性用女性用共に胸元が全く閉じないので着るのに無理があると判断した」
「襟元がより大きく開いてる男子用のブレザーにした理由は」
「男性用より一回り小さいせいか総じて少々きつくてな」
「下着はどうしましたか」
「血の池に漬けられる前にホルマリン漬けにされてな。その時に全部脱いでしまった」
「みー? けーやくしゃ、おはなしがきこえないのです」
耳を押さえられたままの花子さんと、なんだかもう色々困り果てた顔の契約者
「ああ、ボクとしては肌を晒すのはどうでもいいのだが。見る方が気を遣うという事でスカートではなくズボンにしてみたのだが」
「そこだけは誉められていいと思いますが、ツッコミがあるまで気にしなかったのもどうかと思います」
「医者が裸を気にしてたら仕事なんて出来ないのだがな」
「見るのを気にしないのと見せるのを気にしないのは全く別の話です」
「まあ最低限隠してはいるんだ、気にしないでくれたまえ。それよりもマッドガッサーへの対応はあまり時間が無いのではないかね? 十三階段の説得が済んでればいいのだが」
本来ならば死んでいるような異空間に何度も落とされているというのに、そのペースは崩れる事はない
「……この人の相手するの大変そうだな」
そして、この人と同じ組織に居たりしたらもっと大変そうだ
そんな人達に少しだけ同情しながら、一行は行動を再開し

「……へくち」
「ん、起きたのか?」
「いえ、くしゃみをしただけのようですわ」
ザクロの背中でバイトちゃんが小さなくしゃみをしたのだった


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