○月×日 22:50 食堂
食堂の職員が使う出入り口から、再び校内に侵入する
食堂を横切って……内部が酷く破壊されていたが、溶けている箇所が多い事から見て、誰が暴れたのか一目瞭然だ
はて、明日の朝までに、この高校は無事に存在し続けられるだろうか?
そんな事を考えてしまい、若干頭が痛い
食堂を横切って……内部が酷く破壊されていたが、溶けている箇所が多い事から見て、誰が暴れたのか一目瞭然だ
はて、明日の朝までに、この高校は無事に存在し続けられるだろうか?
そんな事を考えてしまい、若干頭が痛い
だが、今はそんな事を気にしている場合でもないだろう
とにかく、屋上に急がなければ
とにかく、屋上に急がなければ
「途中の階段、あのヤンデレコーラ辺りがやったのか、確かスロープ状になってた。「13階段」がまだキャンセルされてなくても、そこを使えば二階には行ける!」
「わかりました、そこを通りましょう」
「わかりました、そこを通りましょう」
「日焼けマシン」の契約者の言葉に、黒服は頷く
食堂を出て、その階段に向かって…
食堂を出て、その階段に向かって…
「-----っ!」
…真正面から、別のグループが駆けて来た
全員、面識のある相手だ
うち、四人は問題ない
全員、面識のある相手だ
うち、四人は問題ない
…ただ
その内の、一人に
黒服は、かすかに警戒する
その内の、一人に
黒服は、かすかに警戒する
「……「第三帝国」」
「第三帝国」に所属しているらしい、女性
彼女まで、ここに来ていたとは…!
彼女まで、ここに来ていたとは…!
「あ…家族、見付かったのか?」
花子さんの契約者が、声をかけたきた
はい、と少年に頷きながらも…黒服は、「日焼けマシン」の契約者とはないちもんめの少女を庇うように、「第三帝国」所属の女性…ドクターに視線をやる
ドクターは黒服のその様子に、おや、と困ったように肩をすくめる
はい、と少年に頷きながらも…黒服は、「日焼けマシン」の契約者とはないちもんめの少女を庇うように、「第三帝国」所属の女性…ドクターに視線をやる
ドクターは黒服のその様子に、おや、と困ったように肩をすくめる
「そう、警戒しないでくれたまえ。目的は、君達とそう変わらないよ」
「……あなたは、「第三帝国」の南極支部、もしくは南米支部所属では、ないのですか?」
「……あなたは、「第三帝国」の南極支部、もしくは南米支部所属では、ないのですか?」
「組織」は、「第三帝国」と「薔薇十字団」の南米支部の抗争に巻き込まれた事がある
それに、「第三帝国」は日本支部はまだ平和な支部だが、それ以外は…少々、危険視したくなる部分がある
だからこそ、余計にそれを強調して尋ねた
……「薔薇十字団」に片足を突っ込んでいる以上、自分もまた、「第三帝国」所属である彼女とは、あまり深く関わるべきではないのだが
それに、「第三帝国」は日本支部はまだ平和な支部だが、それ以外は…少々、危険視したくなる部分がある
だからこそ、余計にそれを強調して尋ねた
……「薔薇十字団」に片足を突っ込んでいる以上、自分もまた、「第三帝国」所属である彼女とは、あまり深く関わるべきではないのだが
「あぁ。僕の上司は日本支部だからね」
「………」
「………」
……今は、信じよう
押し問答をしている場合ではないのだ
押し問答をしている場合ではないのだ
「ねぇ、よくわかんないけど、先に進んだ方がいいんじゃない?」
赤い靴の契約者が、そう口を挟んできた
「日焼けマシン」の契約者が、赤い靴の契約者の姿にギクリとしたように、黒服の背後に隠れた
…その選択肢は、間違っていないと思う
気のせいだといいのだが、ドクターの視線が若干「日焼けマシン」の契約者に注がれていたような気がしないでもないから
将門と一緒にしては失礼だとは思うのだが…彼に対する警戒と同じ警戒をしなければいけないような、そんな予感がしたのだ
「日焼けマシン」の契約者が、赤い靴の契約者の姿にギクリとしたように、黒服の背後に隠れた
…その選択肢は、間違っていないと思う
気のせいだといいのだが、ドクターの視線が若干「日焼けマシン」の契約者に注がれていたような気がしないでもないから
将門と一緒にしては失礼だとは思うのだが…彼に対する警戒と同じ警戒をしなければいけないような、そんな予感がしたのだ
「…そうですね。先に進みましょう」
スロープ状になった階段に視線をやる
少々、登るのは大変かもしれないが、あそこを登れた…
少々、登るのは大変かもしれないが、あそこを登れた…
---------ギシっ
その時、どこからか嫌な音が聞こえてきた
……ちゅちゅちゅちゅ!?と、はないちもんめの少女の鎖に絡まったままだったネズミが、気絶から目覚めてじたばたしだす
嫌な音の根源を嫌がるように、ねずみがはないちもんめの少女にひし!としがみ付いた
……ちゅちゅちゅちゅ!?と、はないちもんめの少女の鎖に絡まったままだったネズミが、気絶から目覚めてじたばたしだす
嫌な音の根源を嫌がるように、ねずみがはないちもんめの少女にひし!としがみ付いた
「…何、この音?」
「あっちから…」
「あっちから…」
……つつつつ
全員の視線が、自然とそちらに向けられる
全員の視線が、自然とそちらに向けられる
そこは、大体育館
そこの、大きな重い扉が…ギシ、ギシ、と
内部からこじ開けられようとしているかのように、動いている
そこの、大きな重い扉が…ギシ、ギシ、と
内部からこじ開けられようとしているかのように、動いている
「……げ」
「み、で、出てきちゃいそうなの」
「み、で、出てきちゃいそうなの」
ひし、と花子さんが、自身の契約者にしがみついた
赤い靴が、警戒するように己の契約者を抱き上げている
赤い靴が、警戒するように己の契約者を抱き上げている
「…まずいな。急いで二階にあがった方がいい」
「……あまり、聞きたくない気もするのですが。あの扉の向こうには、何が?」
「……あまり、聞きたくない気もするのですが。あの扉の向こうには、何が?」
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
音は、どんどん大きくなっていく
音は、どんどん大きくなっていく
「黒い悪魔。別名・G。一匹いたら三十匹はいると思えのあれだ」
「…もしかしたら、その都市伝説なのかもしれないな。校内に随分と増えているようだから」
「…もしかしたら、その都市伝説なのかもしれないな。校内に随分と増えているようだから」
未成年を前にして適切ではな格好をしているドクターが、赤い靴の言葉に続いた
……もし
もし、だ
大体育館の扉の向こうにいるのが、その黒い悪魔だとして
それが、一匹いたら…の、都市伝説だとしたら
それが、体育館の扉の向こう側で、増え続けていて……それが、最早体育館の限界を超えて、出てこようとしているのだ、としたら?
……もし
もし、だ
大体育館の扉の向こうにいるのが、その黒い悪魔だとして
それが、一匹いたら…の、都市伝説だとしたら
それが、体育館の扉の向こう側で、増え続けていて……それが、最早体育館の限界を超えて、出てこようとしているのだ、としたら?
ギシギシギシギシギシギシギシギダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!
「------!?」
途中から、別の音が混じりだした
それは、二階から聞こえてくる
それは、二階から聞こえてくる
「ッ銃声!?しかも機関銃の!?」
花子さんの契約者が、真っ先に反応した
日本人は銃声には疎いはずだが、何故わかったのか、そんな事を減給している暇すら、ありそうにない
上から聞こえる銃声、怒号
そして、すぐ傍から聞こえてくる、体育館の扉を破らんとする音……
ここにいるのは、不味い
そして、上で、誰かが危険な目にあっている…
日本人は銃声には疎いはずだが、何故わかったのか、そんな事を減給している暇すら、ありそうにない
上から聞こえる銃声、怒号
そして、すぐ傍から聞こえてくる、体育館の扉を破らんとする音……
ここにいるのは、不味い
そして、上で、誰かが危険な目にあっている…
ひょい
「あ」
「み?」
「み?」
赤い靴が、花子さんの契約者を、彼にしがみ付いていた花子さんごと、持ち上げた
片腕で自身の契約者を抱きかかえたままで持ち上げたのだ、女性の体になっていても、それくらいの力はあるという事か
片腕で自身の契約者を抱きかかえたままで持ち上げたのだ、女性の体になっていても、それくらいの力はあるという事か
「悪いが、先に行っているぞ!」
「あ!!」
「あ!!」
だんっ!と
三人を抱えるような状態で、赤い靴は床を蹴った
そのまま、スロープの途中の壁を蹴り、一気に二階へと上がっていこうとしている
何という、身体能力だ
三人を抱えるような状態で、赤い靴は床を蹴った
そのまま、スロープの途中の壁を蹴り、一気に二階へと上がっていこうとしている
何という、身体能力だ
…ギシギシギシギシギシギシギシベキベキベキベキ……!!
「…私達も行きましょう!」
二人…と、ついでにドクターに声をかける
三人がスロープを昇り始めたのを確認して、黒服も駆け出した
三人がスロープを昇り始めたのを確認して、黒服も駆け出した
-------バキィッ!!!
黒服がかけだした、その背後で……とうとう、大体育館の扉が破られて
そこから……黒い悪魔の波が、一斉に溢れ出した
そこから……黒い悪魔の波が、一斉に溢れ出した
○月×日 22:56 校舎一階 黒い悪魔が占拠