「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-43f

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○月×日 23:09 視聴覚室横階段前


「…本当に、大丈夫なのですか?」
「あぁ、ジャッカロープの乳は治癒力が高いからな……ほら、あっちの嬢ちゃんも、完全回復してるだろ?」

 言われて、視線を向ければ、以前大怪我をしていたところを救ったことのある少女が、「爆発する携帯電話」にコップに入れられたジャッカロープの乳を受け取り、口にし……怪我を、治癒させていた
 蝦蟇の油と同等か、それ以上の回復力
 マッドガッサー一行の治癒手段が、ジャッカロープとは思わなかった
 マッドガッサーはアメリカの都市伝説なのだから、同じくアメリカの都市伝説であるジャッカロープを知っていも、おかしくはないが

「…わかりました。では、私たちも、三階に向かいます」
「あぁ、気をつけろよ?どうせお前さんの事だから、これ以上誰も傷つかず、って考えてるんだろうから」

 …難しいぞ?と同僚が笑ってくる
 そうでしょうね、と黒服は苦笑した
 広瀬辰哉は、頑なに説得に応じようとしなかった
 残りのメンバーも、彼と同じか…それ以上に、頑なである可能性がある
 特に、説得する「ふり」をした相手に騙され、捕えられ実験台にされたり、拷問を受けた事があるマリ・ヴェリテが、説得に応じてくれるかどうか…

「………」

 赤い靴Tさん達が三階へとあがっていくなか
 黒服は、ちらり、広瀬辰哉に視線をやった
 その視線に気付いたのだろう、気付け薬によって目を覚ましたものの、苦しんでいるメイド姿の少女の様子に、何かしみじみと納得していた彼が、顔をあげた

「……すみませ」
「あんたが謝ってどうすんだ。あんたは、俺の実験の事に関しては、一切関わってないだろ」

 言葉を遮られてしまった
 …確かに
 この黒服は、広瀬辰哉が「組織」で受けていた実験に、何ら関わりは持っていない
 その事実を掴んだのも、つい最近の事だ
 元「組織」に所属していた広瀬辰哉の情報を集めようとして、見つけた事実
 ……何故、同じ「組織」にいながら、それに気づけなかったのか
 気づいていれば、彼に救いの手を差し伸べる事もできたのではないだろうか?
 …後悔の念が、この黒服を襲っていた

「……この騒動が、終わって。私に何かできる事がありましたら、連絡してください…少しでも、助力させていただきます」
「………」

 小さく、小さく頷かれた
 こんな事で、気づけなかった罪が許される訳ではないが
 …だが、それでも
 せめて、それだけはやらせて欲しかったから

 花子さんと契約者、そして、ジャッカロープの乳で怪我を治癒した少女が、階段を駆け上がっていっている
 「怪奇同盟」の所属らしい少女達と、第三帝国の女性は……意識を回復させたメイド服姿の少女に、現状を伝えているようだ
 「爆発する携帯電話」と一緒に行動していたらしい女性達も、「爆発する携帯電話」に何やら話していて…三階に、向かうつもりだろう

「…お待たせしてすみません。三階に行きましょう」
「あぁ」
「時間がないものね」

 「日焼けマシン」の契約者と、はないちもんめの少女に声をかける
 …急がなければ
 ミサイルの発射まで、もう一時間を切ってしまっている
 発射されてしまったら…炸裂を阻止するのは、難しいだろう

 ……一瞬
 外を飛び回っていたアレらならば、発射後のミサイルをどうにかできるかもしれない
 一瞬、そう考えてしまったが

「----っ」

 アレらの存在を考えた途端、かすかな胃痛と頭痛に襲われて
 その件について考えるのはやめよう、という結論に達した

 マッドガッサー達のミサイル発射阻止
 優先すべき事はそれなのだ
 発射された後の事を、考える必要はない

 痛みを感じた様子の黒服を心配してきた二人に、「大丈夫です」と安心させるように笑いかけて
 黒服は、二人と共に階段を駆け上がりだした



to be … ?




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