○月×日 23:08 視聴覚室横階段前
「…むぅ、まだ目を覚まさないのかい?」
『はい…打ち所が悪かったのでしょうか?』
『はい…打ち所が悪かったのでしょうか?』
いまだ目を覚まさぬバイトちゃん
その様子に、流石に心配になってきた様子のザクロ
バイトちゃんは、ザクロの背中の上で意識を失ったままだ
その様子に、流石に心配になってきた様子のザクロ
バイトちゃんは、ザクロの背中の上で意識を失ったままだ
…と、そこに
ぽ~ん、と「13階段」が、何かを放り投げた
ぱし、とドクターはそれをキャッチする
ぽ~ん、と「13階段」が、何かを放り投げた
ぱし、とドクターはそれをキャッチする
「何だい?これは」
「気付け薬だ。魔女の一撃が作った物だから、効くと思うぜ」
「おや、いいのかい?」
「気付け薬だ。魔女の一撃が作った物だから、効くと思うぜ」
「おや、いいのかい?」
あぁ、とぶっきらぼうに答える「13階段」
…「爆発する携帯電話」が、気を失ったままのバイトちゃんを心配そうに見ているものだから、気になって仕方なかったのだろう
「13階段」が気付け薬を持っていたのは、「爆発する携帯電話」が発作で万が一気絶した時に備えてだ
…「爆発する携帯電話」が、気を失ったままのバイトちゃんを心配そうに見ているものだから、気になって仕方なかったのだろう
「13階段」が気付け薬を持っていたのは、「爆発する携帯電話」が発作で万が一気絶した時に備えてだ
「それでは、ありがたく使わせてもらおうか」
どう言って、ドクターは気付け薬の蓋を開けた
そっと、その香りをかがせるようにバイトちゃんの顔に近づけ……
そっと、その香りをかがせるようにバイトちゃんの顔に近づけ……
「----------がはっ!?」
ごろんごろんごろん!!!
瞬時に意識を取り戻したバイトちゃんが、ザクロの背中から落ちて廊下を転がる!!
瞬時に意識を取り戻したバイトちゃんが、ザクロの背中から落ちて廊下を転がる!!
「え!?ど、どうしたの!?」
「…ふむ、どうやら、気付け薬の匂いが強烈すぎたようだな」
『~~~わ、私の鼻までおかしくなりそうです…』
「…ふむ、どうやら、気付け薬の匂いが強烈すぎたようだな」
『~~~わ、私の鼻までおかしくなりそうです…』
気付け薬は、意識を失った者の意識を匂いで取り戻させるものだ
…少々、強力すぎたようである
…少々、強力すぎたようである
「……良かった。こいつに使う機会なくて」
意識は戻ったものの、匂いに悶え苦しむバイトちゃんの様子に
ぼそり、「13階段」は呟いたのだった
ぼそり、「13階段」は呟いたのだった
とぅーびー??