○月□日 晴れ
学校町内にて、本日より雑貨屋を始める事にした
「どうして、俺が手伝いにくい店にしたんだ」
と、祐樹に文句を言われてしまった
確かに、旅先々で始める商売を、祐樹はいつも手伝ってきてくれている
だが、祐樹はまだ18歳なのだ
今までの少年としての時間を、この老人吸血鬼の仮初の顔の仕事につき合わせてきてしまっている
ここは学校町、祐樹の故郷だ
ここでくらいは、自由に羽を伸ばさせてやりたい
……それでも、店の前の掃除やらなにやらはやってくれるようだ
我ながら、良い契約者を持ったものだ
「どうして、俺が手伝いにくい店にしたんだ」
と、祐樹に文句を言われてしまった
確かに、旅先々で始める商売を、祐樹はいつも手伝ってきてくれている
だが、祐樹はまだ18歳なのだ
今までの少年としての時間を、この老人吸血鬼の仮初の顔の仕事につき合わせてきてしまっている
ここは学校町、祐樹の故郷だ
ここでくらいは、自由に羽を伸ばさせてやりたい
……それでも、店の前の掃除やらなにやらはやってくれるようだ
我ながら、良い契約者を持ったものだ
孫同然の契約者が素晴らしい人間に育ってくれたのはいいとして、今日は新装開店日だと言うのに客が来なかった
場所が悪いのか、新装開店と言う雰囲気を出していなかったのが悪いのか、宣伝行為をしていなかったのが悪いのか
はたまた、今日が仏滅なのが悪かったのか
品揃えに自信はあるのだが…
まぁ、いい
いつか客がきてくれると信じて、のんびりいこう
場所が悪いのか、新装開店と言う雰囲気を出していなかったのが悪いのか、宣伝行為をしていなかったのが悪いのか
はたまた、今日が仏滅なのが悪かったのか
品揃えに自信はあるのだが…
まぁ、いい
いつか客がきてくれると信じて、のんびりいこう
○月△日 曇り
開店から三日目
今日も客は来なかった
品揃えに問題があるのだろうかと考え、改めて店内の品揃えをチェックする
今日も客は来なかった
品揃えに問題があるのだろうかと考え、改めて店内の品揃えをチェックする
クリスマス時期が近いので、店に入ってすぐの位置にはサンタクロースや雪だるまをモチーフにした雑貨やラッピングセット、クリスマスプレゼントになりそうなギフトセットを置いている
奇を狙った商品は置いていない。他の雑貨屋にもおいてありそうな品揃えなのだが…それが不味いだろうか?
そこより奥には、季節通して使える雑貨類を
食器やタオル、エプロンなどの生活用品から、シャープペンやノートなどの文房具類、細々としたヌイグルミ
アロマキャンドルなども置いている
どうしても、全体的に女性をターゲットにした商品が多いのも事実
いっそ、男性向けの商品でも置いて見るべきだろうか
そして、店の一番奥、カウンター近く……ここは、雑貨と言うよりは、自分が世界を回っている間に趣味で集めた商品を置いている
ヨーロッパで買ったアンティークな食器類、東南アジアを巡っていた時に買った民芸品の人形類、色鮮やかなタイルにアンティーク人形、アクセサリー
……骨董屋に並んでいる商品みたいだ、と祐樹には言われてしまっている
正直、あまり否定はできない
仕入れ値の関係で、少々値の張る商品も多いのもまた事実
だが、この目で価値を確認した物たちだ、特に、アンティーク類は鑑定士に見てもらえばその価値もはっきりするはずだ
価値を知っていて、懐に余裕がある者ならば買っていってくれるだろう
正直、手放すのがおしい物もあるが…
奇を狙った商品は置いていない。他の雑貨屋にもおいてありそうな品揃えなのだが…それが不味いだろうか?
そこより奥には、季節通して使える雑貨類を
食器やタオル、エプロンなどの生活用品から、シャープペンやノートなどの文房具類、細々としたヌイグルミ
アロマキャンドルなども置いている
どうしても、全体的に女性をターゲットにした商品が多いのも事実
いっそ、男性向けの商品でも置いて見るべきだろうか
そして、店の一番奥、カウンター近く……ここは、雑貨と言うよりは、自分が世界を回っている間に趣味で集めた商品を置いている
ヨーロッパで買ったアンティークな食器類、東南アジアを巡っていた時に買った民芸品の人形類、色鮮やかなタイルにアンティーク人形、アクセサリー
……骨董屋に並んでいる商品みたいだ、と祐樹には言われてしまっている
正直、あまり否定はできない
仕入れ値の関係で、少々値の張る商品も多いのもまた事実
だが、この目で価値を確認した物たちだ、特に、アンティーク類は鑑定士に見てもらえばその価値もはっきりするはずだ
価値を知っていて、懐に余裕がある者ならば買っていってくれるだろう
正直、手放すのがおしい物もあるが…
確認してみたが、品揃えに問題はなさそうだ
クリスマスを過ぎたら、そろそろバレンタイン向けの商品を並べなければならないので、今のうちに仕入れの準備をしなければ
クリスマスを過ぎたら、そろそろバレンタイン向けの商品を並べなければならないので、今のうちに仕入れの準備をしなければ
○月▼日 雪
今日、ようやくはじめての客が来てくれた
女子中学生らしき少女達だ
恐る恐るといった様子で入ってきたが、店内では少女達特有の天真爛漫さではしゃいでいた
どうやら、この店が気に入ってくれたようだ
また来てくれれば嬉しいが、ついでに周囲の人間に宣伝をしてくれると嬉しいものだ
やはり、足りないものは宣伝活動だったらしい
祐樹が、何時の間にかチラシ配りなどをして、宣伝をしてくれたおかげで客が来たのだろう
今回の商売では祐樹の手を患わせたくなかったのだが、結局手伝わせてしまっている
もう少し、祐樹にはのんびりしていてもらいたいのだが、なかなかうまくいかない
その件に関して、祐樹が言う所のスウィート・ポイズンである「組織」の黒服に相談したところ、こちらの気持ちをわかってくれたのがありがたい
祐樹を学校に行かせていない事に関して口うるさく言われてしまったが、契約者を心配する事に関しては、やはり契約者を持つ都市伝説同士通じ合うものがあるようだ
あのスウィート・ポイズンも、己の契約者の事で悩んでいるらしい
「無理をして欲しくない」「できれば、戦わないで欲しい」と、どこか悲しげに言っていた
どうやら、二人いる契約者のそのどちらもが、何者かに狙われているような状況らしい
一方は狙ってきている相手がわかっているが、一方はその相手すらわからないまま
せめて、一方を狙ってきている対象をどうにかできないか、悩んでいるようだった
自分も力になってやりたいが………その、狙ってきているというものが、祐樹が言う所のビター・ポイズンであるならば、祐樹とともに成敗してもいいのだが、さて…
女子中学生らしき少女達だ
恐る恐るといった様子で入ってきたが、店内では少女達特有の天真爛漫さではしゃいでいた
どうやら、この店が気に入ってくれたようだ
また来てくれれば嬉しいが、ついでに周囲の人間に宣伝をしてくれると嬉しいものだ
やはり、足りないものは宣伝活動だったらしい
祐樹が、何時の間にかチラシ配りなどをして、宣伝をしてくれたおかげで客が来たのだろう
今回の商売では祐樹の手を患わせたくなかったのだが、結局手伝わせてしまっている
もう少し、祐樹にはのんびりしていてもらいたいのだが、なかなかうまくいかない
その件に関して、祐樹が言う所のスウィート・ポイズンである「組織」の黒服に相談したところ、こちらの気持ちをわかってくれたのがありがたい
祐樹を学校に行かせていない事に関して口うるさく言われてしまったが、契約者を心配する事に関しては、やはり契約者を持つ都市伝説同士通じ合うものがあるようだ
あのスウィート・ポイズンも、己の契約者の事で悩んでいるらしい
「無理をして欲しくない」「できれば、戦わないで欲しい」と、どこか悲しげに言っていた
どうやら、二人いる契約者のそのどちらもが、何者かに狙われているような状況らしい
一方は狙ってきている相手がわかっているが、一方はその相手すらわからないまま
せめて、一方を狙ってきている対象をどうにかできないか、悩んでいるようだった
自分も力になってやりたいが………その、狙ってきているというものが、祐樹が言う所のビター・ポイズンであるならば、祐樹とともに成敗してもいいのだが、さて…
このことは、祐樹には、まだ話していない
スウィート・ポイズンにも黙っていて欲しい、と言われている
だが、いつかは相談するべきだろう
折を見て、話すとしようか…
スウィート・ポイズンにも黙っていて欲しい、と言われている
だが、いつかは相談するべきだろう
折を見て、話すとしようか…
ここで終わるが続く予定はない