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最後の最後でやってくれた。
そう思いながら青年はショッキングピンク色の視界で結界の具合を確認する。
ギリギリだったな……。
リカちゃんの能力が阻止されたと≪スーパーハカ―≫から知らされた瞬間に張った結界、だがそれは、
契約者たちは遠すぎた。
自分一人を包む結界を張るのが手いっぱいで契約者やリカちゃんを包む事は出来なかった。しかし、
「用心はしておくものだな」
ガスが蔓延する直前、≪赤い靴≫によって異空間に契約者とリカちゃんが引っ張り込まれるのを確認できた。
「約束が無用の長物にならずに済んでよかった……のだろうか? まあ、契約者たちに被害が無いのならば問題は無い」
別にガスが町全体に広まっているわけではないようではあるし、あとはガスが晴れるまで待つだけだろう。
「しかし、まあ――」
視界は無く、結界で閉じこもっているため音から探る気配のみの情報ではあるが、
町でガスが爆発しなくてよかった……。
周囲の混乱を感じながら青年は苦く笑った。
そしてため息を一つ、彼らが去った空を見上げ、
「ここまでやってくれたんだ、せいぜい幸せになれ」
離脱した彼らに届くことのない幸運を願う言葉を送った青年の顔からは苦さは消えていた。
そう思いながら青年はショッキングピンク色の視界で結界の具合を確認する。
ギリギリだったな……。
リカちゃんの能力が阻止されたと≪スーパーハカ―≫から知らされた瞬間に張った結界、だがそれは、
契約者たちは遠すぎた。
自分一人を包む結界を張るのが手いっぱいで契約者やリカちゃんを包む事は出来なかった。しかし、
「用心はしておくものだな」
ガスが蔓延する直前、≪赤い靴≫によって異空間に契約者とリカちゃんが引っ張り込まれるのを確認できた。
「約束が無用の長物にならずに済んでよかった……のだろうか? まあ、契約者たちに被害が無いのならば問題は無い」
別にガスが町全体に広まっているわけではないようではあるし、あとはガスが晴れるまで待つだけだろう。
「しかし、まあ――」
視界は無く、結界で閉じこもっているため音から探る気配のみの情報ではあるが、
町でガスが爆発しなくてよかった……。
周囲の混乱を感じながら青年は苦く笑った。
そしてため息を一つ、彼らが去った空を見上げ、
「ここまでやってくれたんだ、せいぜい幸せになれ」
離脱した彼らに届くことのない幸運を願う言葉を送った青年の顔からは苦さは消えていた。
ガスが晴れたら契約者とリカちゃんを連れて帰ろうか……。
「……疲れた」
ぽつりと零れた呟きを聞く者は居なかった。
「……疲れた」
ぽつりと零れた呟きを聞く者は居なかった。