「撃ち落すですー!」
「狙い撃ちー!!」
「狙い撃ちー!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!
機関銃の音が、夜明けの学校町の上空に響き渡る
機関銃の音が、夜明けの学校町の上空に響き渡る
「HAHAHAHAHAHA!!!!レディたち、そんな目立つ行動はいけまセーーーン……」
「ファイヤー!!」
「ファイヤー!!」
どごぉん!!!
ロケットランチャーが放たれ、全裸兄貴が撃ち落される
ロケットランチャーが放たれ、全裸兄貴が撃ち落される
……学校町上空は、軽く地獄絵図だった
「よぉし、いいぞ天使たち!容赦なく撃ち落していけ!」
そんな様子を、満足げに眺めている男が一人
モンスの天使の契約者は、自分が契約している天使達の戦いっぷりをながめ、なんとも満足そうだった
そんな彼の背後では、最近、彼の担当になった黒服Cが一生懸命に本部と連絡を取り合っていて…
…ふぅ、と息を吐いて通信を切った
モンスの天使の契約者は、自分が契約している天使達の戦いっぷりをながめ、なんとも満足そうだった
そんな彼の背後では、最近、彼の担当になった黒服Cが一生懸命に本部と連絡を取り合っていて…
…ふぅ、と息を吐いて通信を切った
「…よ、良かった…本部の人達が頑張ってくれたから、上空の騒ぎは学校町の皆さんは認識しないですむ…!」
いや、都市伝説契約者や俗に言う霊感の強い人間には見えてしまうのだが…
それでも、地獄絵図が誰でも閲覧可能状態よりはマシだろう
…夜が明けてきている
飛び回るサンタ達も、兄貴達も、数を減らした様子はない
それでも、地獄絵図が誰でも閲覧可能状態よりはマシだろう
…夜が明けてきている
飛び回るサンタ達も、兄貴達も、数を減らした様子はない
「…でも、大丈夫でしょうか、天使さん達、こんな長時間戦い続けて…」
「天使は疲労を感じないからな。食事も、人間の真似事をしてとるだけで本来はほぼいらないから問題ない」
「天使は疲労を感じないからな。食事も、人間の真似事をしてとるだけで本来はほぼいらないから問題ない」
どうだ、俺の契約している都市伝説は凄いだろう
そうとでも言いたそうに、モンスの天使契約者は胸を張る
自分の契約都市伝説に対する、絶対の自信
それは、彼の長所であり欠点でもある
そうとでも言いたそうに、モンスの天使契約者は胸を張る
自分の契約都市伝説に対する、絶対の自信
それは、彼の長所であり欠点でもある
「…本当なら、あいつらとゆっくり過ごすはずだったんだがな…くっそ、夜までには終わりてぇ」
「そうですよね…」
「そうですよね…」
…しかし
はたして、夜までに終わるだろうか?
はなただ疑問である
はたして、夜までに終わるだろうか?
はなただ疑問である
「…あ、そうだ。そろそろ、朝食にしましょう!何も食べていませんよね?」
「ん?あぁ、そう言えば腹減ってきたな」
「お弁当作ってきましたので、どうぞ」
「ん?あぁ、そう言えば腹減ってきたな」
「お弁当作ってきましたので、どうぞ」
ことんことん
マンションの屋上で、敷物敷いてお重を出し始めた黒服C
…そんな黒服Cに、モンスの天使契約者はやや呆れた様子を見せる
マンションの屋上で、敷物敷いてお重を出し始めた黒服C
…そんな黒服Cに、モンスの天使契約者はやや呆れた様子を見せる
「…どこに、仕事場にお重で弁当もって来る黒服がいるんだよ」
「え!?何か間違ってましたか!?」
「飯があるのはありがたいが…お前、本当に現場なれしてないんだな」
「え!?何か間違ってましたか!?」
「飯があるのはありがたいが…お前、本当に現場なれしてないんだな」
あぅあぅあぅあぅあぅあぅ
狼狽している黒服Cの様子に、モンスの天使契約者はやれやれと肩をすくめる
…本当、どうしてこんな奴が、自分の新しい担当なのだ
狼狽している黒服Cの様子に、モンスの天使契約者はやれやれと肩をすくめる
…本当、どうしてこんな奴が、自分の新しい担当なのだ
以前の彼の担当は、アメリカ支部に異動になったと聞いた
だが…彼の電話の番号にかけたみたが、一行に繋がらない
多分、消されたのだろう、とモンスの天使契約者は考えていた
今、「組織」内では強硬派や過激派の黒服や契約者が、次々と不審死を遂げたり行方不明になったりしている
それは、上層部の者とて例外ではない
だが…彼の電話の番号にかけたみたが、一行に繋がらない
多分、消されたのだろう、とモンスの天使契約者は考えていた
今、「組織」内では強硬派や過激派の黒服や契約者が、次々と不審死を遂げたり行方不明になったりしている
それは、上層部の者とて例外ではない
…「組織」内で何かが起きている
強硬派に所属する彼としては、それが気に食わない
しかし、調べようにも、彼はその現場から遠い所へと放流されているような現状
よりによって、穏健派の黒服が担当についた辺り…確実に、誰かの陰謀が動いているのだ
強硬派に所属する彼としては、それが気に食わない
しかし、調べようにも、彼はその現場から遠い所へと放流されているような現状
よりによって、穏健派の黒服が担当についた辺り…確実に、誰かの陰謀が動いているのだ
「…?食べないんですか?クリスマススペシャル弁当ですよ?」
「…あー…」
「…あー…」
…うん
まぁ、腹が減っては戦はできぬ、だ
戦うのは天使達だが
まぁ、腹が減っては戦はできぬ、だ
戦うのは天使達だが
ひとまず、モンスの天使契約者は、黒服Cとともに朝食を取る事にしたのだった
モンスの天使契約者もげろ そして続く予定はない