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連載 - とある組織の構成員の憂鬱-46a

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匿名ユーザー

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「おはようございます……?お二人とも、どうかなさったのですか?」
「…いや」
「別に」

 ギクシャク
 なんとも気まずい初夢を見た翼と望の少女
 なんとも、なんとも…気まずすぎる

「黒服は、いい夢見れた?」
「初夢ですか?……それが、夢を見た、と言う覚えがありませんので」

 どうやら、初夢はまだのようです、と答えられた
 …まぁ、初夢は口に出すと正夢にはならないらしいから、いい夢を見ても口にしない方が…
 ………いや
 今年の初夢については、正夢にしたくなくとも口にはできないが!!
 できるか!!あんな夢!!!
 互いに口に出してはいないものの、翼と望の心は本人達も知らないまま一つになっていた
 が、当然黒服はそんな事に気づいていない

 そして
 黒服は、気づいていない
 自分は、本当は既に初夢を見ていた事に



「……ふむ」

 目覚めて、将門は首を捻る

「誰ぞの夢に入り込んでしまったか」

 将門の本質は、悪霊的な存在である
 故に、念を飛ばすことによって、狙った相手に特定の夢を見せたり、夢に入り込むことも可能だ
 が、時折、意識せずに他人の夢に入り込んでしまうことがあるのだ
 その夢を、本来その夢を見るはずだった本人が覚えているかどうかは不明だが

「……ふむ。他人の夢に入り込んでしまったのだから、あれは初夢にはならんな」

 問題ない、と一人納得する将門
 まったく、あれは誰の夢だったのやら

 ----新年早々、般若の幻影を背負った状態のあの黒服に睨まれるなど、そんな初夢など見たくない
 あの青年にちょっかいを出している辺りまでは、愉快な夢だったのだが

 そんな事を考えて、将門は二度寝を決め込む事にしたのだった



終わってしまえよ




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