人波を掻き分けて進む
今の黒服には、望の位置がはっきりとわかっていた
望が、今現在、特に危険な状態に陥っている訳ではないことも、わかる
今の黒服には、望の位置がはっきりとわかっていた
望が、今現在、特に危険な状態に陥っている訳ではないことも、わかる
…黒服は、己の契約者の為に、己の契約者を護る為に
自身に、新たな力を芽生えさせたのだ
人間と契約した都市伝説の特権
契約者のためならば、よほど本来の存在と間逆の力でない限り、都市伝説はその力を得られる可能性がある
自身に、新たな力を芽生えさせたのだ
人間と契約した都市伝説の特権
契約者のためならば、よほど本来の存在と間逆の力でない限り、都市伝説はその力を得られる可能性がある
翼と合流し、二人は真っ直ぐに望の元へ向かっていた
危険な状態には陥っていないようだが、なるべく急ぐべきだろう
何分、望はその場に留まっている訳ではないのだ
あちらこちら、移動している
……もしかしたら、迷子になっている自覚がないのかもしれない
ならば、自覚をする前に合流するべきだろう
不安には、させたくない
そう考え、急ぐのだが
危険な状態には陥っていないようだが、なるべく急ぐべきだろう
何分、望はその場に留まっている訳ではないのだ
あちらこちら、移動している
……もしかしたら、迷子になっている自覚がないのかもしれない
ならば、自覚をする前に合流するべきだろう
不安には、させたくない
そう考え、急ぐのだが
「…あ、Dさん。あけましておめでとうございます」
「え………あぁ、あけましておめでとうございます」
「え………あぁ、あけましておめでとうございます」
知り合いに声をかけられ、思わず足を止めてしまう
そこにいたのは、小柄な体格の、少女の姿の黒服
「夢の国」騒動以降、現場に出るようになった黒服Lだ
この黒服から見れば10年程先輩に当たるのだが、どうにも彼は彼女を外見や行動の印象のせいか、子供扱いしてしまう
黒服Lの傍には、少年の姿と、もう一人少女の姿
…話に聞いた事がある
闇子さんと、それと契約している少年だろう
黒服Lは、この少年の担当になったと聞いている
今まで面識はなく、今回が初対面だ
少年は黒服と青年を見上げて、首を傾げてくる
そこにいたのは、小柄な体格の、少女の姿の黒服
「夢の国」騒動以降、現場に出るようになった黒服Lだ
この黒服から見れば10年程先輩に当たるのだが、どうにも彼は彼女を外見や行動の印象のせいか、子供扱いしてしまう
黒服Lの傍には、少年の姿と、もう一人少女の姿
…話に聞いた事がある
闇子さんと、それと契約している少年だろう
黒服Lは、この少年の担当になったと聞いている
今まで面識はなく、今回が初対面だ
少年は黒服と青年を見上げて、首を傾げてくる
「くーちゃん、知り合い?」
「仕事の同僚です…そちらの青年とは、面識が在りませんが」
「仕事の同僚です…そちらの青年とは、面識が在りませんが」
闇子さんが、やや警戒するように、黒服と翼を見上げてきていた
三人の中、闇子さんだけが二人を警戒してきている
せめて、闇子さんの警戒を解くように、黒服は柔らかく微笑む
…そして、同時に、少年に対し、申し訳なさを感じた
こんな幼い少年にまで、「組織」は仕事をさせているのだ
せめて、汚い仕事をさせらていなければいい、そう思う
……マッドガッサー騒動の騒ぎの最中、担当の黒服と共に「組織」から姿を消した、ケムトレイルの少女のように
三人の中、闇子さんだけが二人を警戒してきている
せめて、闇子さんの警戒を解くように、黒服は柔らかく微笑む
…そして、同時に、少年に対し、申し訳なさを感じた
こんな幼い少年にまで、「組織」は仕事をさせているのだ
せめて、汚い仕事をさせらていなければいい、そう思う
……マッドガッサー騒動の騒ぎの最中、担当の黒服と共に「組織」から姿を消した、ケムトレイルの少女のように
「はじめまして。「骨を溶かすコーラ」の契約者の担当をしております、黒服です」
「あ…は、はじめまして」
「あ…は、はじめまして」
ぺこり、少年が頭を下げてきた
闇子さんは、未だに警戒したままだ
翼は、一応「組織」の者相手と言う事で少しは警戒しているようだが、一番の警戒は黒服Lに向いていて、闇子さんと契約者の少年相手はほぼ無警戒だ
…彼もまた、子供には甘いのだ
ただ、あまり長く、彼女達と接触しているべきではない、と黒服は考えた
翼は「首塚」のメンバーなのだ
一応、「組織」と「首塚」は休戦状態とは言え、敵対関係のままだ
「首塚」は、「組織」から逃げ出した者や「組織」に追われている者を、多数保護しているのだから
闇子さんは、未だに警戒したままだ
翼は、一応「組織」の者相手と言う事で少しは警戒しているようだが、一番の警戒は黒服Lに向いていて、闇子さんと契約者の少年相手はほぼ無警戒だ
…彼もまた、子供には甘いのだ
ただ、あまり長く、彼女達と接触しているべきではない、と黒服は考えた
翼は「首塚」のメンバーなのだ
一応、「組織」と「首塚」は休戦状態とは言え、敵対関係のままだ
「首塚」は、「組織」から逃げ出した者や「組織」に追われている者を、多数保護しているのだから
「申し訳ありません。人を探して居る最中ですので、私達はこれで」
「あなたもですか…随分と、迷子が多いのですね」
「あなたもですか…随分と、迷子が多いのですね」
どうやら、彼女たちも人を探している最中だったようだ
望の事がなければ手伝ってあげたいのだが、今はそれどころではない
望の事がなければ手伝ってあげたいのだが、今はそれどころではない
「…どうぞ、お年玉です。せめて、あなた達も人探しが終わりましたら、それで出店を楽しんでいてください」
「あ、ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
三人にお年玉を渡す
黒服Lは厳密には年上だが、この黒服、既に数千年単位での年齢詐欺ロリ二人にお年玉を渡した後である
今更、そんな事は関係ない
小さく礼をして、黒服は青年と共に、黒服L達から離れた
人波の中、三人の姿はあっと言う間に見えなくなる
黒服Lは厳密には年上だが、この黒服、既に数千年単位での年齢詐欺ロリ二人にお年玉を渡した後である
今更、そんな事は関係ない
小さく礼をして、黒服は青年と共に、黒服L達から離れた
人波の中、三人の姿はあっと言う間に見えなくなる
「…あんな子供も、「組織」にいるんだな」
ぼそり、と翼が呟いた
はい、と黒服は小さく頷く
はい、と黒服は小さく頷く
…「組織」には、あんな子供の契約者相手すら、保護ではなく、仕事をさせているのだ
時には、汚い仕事すら
「組織」は、都市伝説から人を護る存在
ならば、あぁいう子供は保護すべきだと言うのに
時には、汚い仕事すら
「組織」は、都市伝説から人を護る存在
ならば、あぁいう子供は保護すべきだと言うのに
…少しずつ
少しずつでも、いい
「組織」を、内側から変えていきたい
そして、それは、契約者二人を護る事にも繋がる
少しずつでも、いい
「組織」を、内側から変えていきたい
そして、それは、契約者二人を護る事にも繋がる
「…急ぎましょう。彼女と合流する為にも」
思考を、望の保護へと戻す
あぁ、と翼も思考を切り替え、頷いてきた
あぁ、と翼も思考を切り替え、頷いてきた
----願わくば、あの純粋な少年が、「組織」に利用されませんように
そう祈りながら、黒服は青年と共に、はないちもんめの少女の元へ小走りに駆けたのだった
to be … ?