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連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-24a

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匿名ユーザー

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中央高校での決戦翌日 北区 教会内


「…本当、南米のエルさんが、そちらに迷惑をかけているようで…」
「いや、こちらこそ。そもそも、先にちょっかいを出したのはこちらの南米支部なのだしな」

 くー
 額に真っ赤な宝石をつけた小動物が、鳴き声をあげる
 「薔薇十字団」日本支部代表と、「第三帝国」日本支部代表
 本来なら、対立しあっているはずの二人が、同じ空間にいて
 そして、互いに、互いの身内の事で謝罪しあっていた

「エルさんは、これ以上手を出さなければ多分、これ以上は怒ってこない…と、思います、多分」
「そう願いたいところだ」

 互いに、それぞれの所属組織の中では穏健派同士
 わりと、苦労がわかりあっているようである

 ……と
 二人がいた部屋の扉が開いて

「すまない、遅くなった」

 姿を現したのは……素顔を露にした、マッドガッサー
 あの決戦の日、盛大に素顔を笑われて……まぁ、ある意味吹っ切れたようである
 未だに、その顔がコンプレックスである事に変わりはないのだが

「構わんよ。こちらとしては、直接交渉にでてくれただけ、ありがたい」
「それは、こちらも同感だよ…「薔薇十字団」も、マリ・ヴェリテには嫌われているみたいだから」
「あぁ、正直、マリの説得が一番手間取った」

 ぼす、とソファーに腰掛けるマッドガッサー
 カーバンクルの契約者と総統に、真正面から向かい合う

「…俺達は、今後、あんた達みたいな都市伝説組織として、活動していこうと思う。まぁ、活動っつっても、自分達の身を護るので精一杯だけどな」
「あなた達を、1組織として認めて欲しい…僕らを呼んだのは、そう言う事だね?」

 カーバンクル契約者の言葉に、マッドガッサーはあぁ、と頷いた

「「組織」相手は交渉はほぼ無理だったが、幸い「首塚」とは交渉ができそうでな。三つくらいの組織に認めてもらえれば、どうにかなるだろう」
「なるほど、確かにその通りだろう」

 マッドガッサーを見つめ返す総統
 静かに、彼に告げる

「「第三帝国」は、君達を1組織として認めよう。「アメリカ政府の陰謀論」等に対抗する為に力が必要ならば、同盟を組んでもいい」
「「薔薇十字団」も、同じ考えだよ。あなた達がもう悪事を犯さないのなら、敵対する理由はないからね」
「…信じていいんだな?」

 おや、と総統とカーバンクル契約者は、小さく苦笑した
 ……疑り深いのは、そのままか?
 いや、今までの彼らの経歴を考えれば、無理もないが…

 ……二人の、そんな様子に
 マッドガッサーは、笑ってきた

「冗談だ。認めてもらえるなら、ありがたい。同盟云々は今のところ考えてないが…いざと言う時は、頼もうか」

 ……交渉、成立
 マッドガッサー達は、この瞬間より、一つの都市伝説組織として、認められたのだ
 後は、「首塚」相手の交渉がうまく行くのを待つばかりである

「ところで、こちらの部下のあの状態についてなのだが…」
「あー、あの何やったのか、中途半端に治った状態のだろ?「薔薇十字団」製の解毒剤も効かなかった奴。あれ、ジャッカロープを向かわせたから、多分それで治ると思うぞ」

 それでも治らなかったら、諦めてくれ
 肩をすくめて、相当の言葉にそう答えたマッドガッサー
 …いや、本当、どうしてふたなりになっていたのだろう
 不思議で仕方ない

 穏かに進んでくれた交渉
 …仲間達を護る手段が増えた事に、マッドガッサーはほっとしたのだった








to be … ?




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