「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - わが町のハンバーグ-10a

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
最近悪夢にうなされる事件が頻発してるらしい。
うなされるだけならまだしも、その夢に発狂して窓から飛び降り、重傷負うとかいう事件にまで発展してるとか。
友が「都市伝説の仕業に違いない」なんて言ってるから都市伝説なのだろう。うん。
自宅のパソコンで調べようかと思ったが運悪く故障中なのでとりあえず学校の図書館に来てみた。

「おや、君がここに来るなんて珍しいね」
声のしたほうをみると、同級生の一人、通称クーさんが受付から話しかけてきていたようだ。

クーさんは俺と図書委員の座をめぐり争った仲である。最終的に彼女の本に対する愛情に負けたのだが。
実際、俺が図書委員になりたかったのは図書室のパソコンを自由に弄れるというだけなので勝てるはずもない。それから図書室にはほとんど行ってない。
ちなみにクーさん、学校で5本の指に入るほどの美人である。正直そんな美人と俺が話してるという事実が奇跡である。

「あぁ、ちょっと探し物でな」「もしかして都市伝説の関連事かい?」
まぁ、最近は俺が都市伝説大好き人間として学校中から見られているのは知っている。
担任に「都市伝説より将来の仕事とかに興味を持て」とか言われる始末。今度店長の料理食わせてやろうか。
「実は僕は昔からそういう類の話が好きでね。もしかしたら君の調べ物も知ってるかもしれない」「…そうか」


「……というものなんだが」
「ふむ、夢の中、か…それならば『猿夢』が一番怪しいだろうね」「ん?何それ?」


「……というものだよ」「なるほど、それなら発狂するのも頷けるわ」
どうやら俺の探し物は『猿夢』で間違いないらしい。…でもどうやって戦うんだ?
「…まぁそれがわかっただけで十分だ。ありがとな、クーさん」「礼には及ばないよ。僕も暇つぶしになったしね」
用事も済んだので、俺は猿夢と戦う方法を考えながら図書室をあとにした。


「…まさか、彼が来るなんてね」
図書館を閉館し、家へと帰る道で僕は呟く。理由は彼だ。予想外の来訪だったから、僕は平静を保てただろうか…
何故だかわからないが、僕は彼に惹かれているらしい。
知り合いに言わせれば、「恋は頭でわかるものじゃない」らしい。そう言われてみれば確かにそうだ。
成績もさほど優秀ではなく、容姿も悪くはないが、よくもない。そんな彼に、何故僕が惹かれているのだろうか…
「にゃー」「…?猫か」
考え事をしているところに一匹の猫が近づいてきた。
「どうしたんだい?飼い主とはぐれたのかな?」「にゃー、にゃぁ」
首輪が無い。どうやら野良猫のようだ。「…っ!?」直後、僕の頭に激痛が走った。そして頭の中に直接言葉が響く。

「……ら…を…、お…のから…を…せ、お前の……だ…か…」「くぅ…くあぁ!」


「……?…??」
気がつくと、猫は僕の前から消えていた。頭痛も治まっている。時計をみると、そんなに時間はたっていない。
「……なんだったんだ今のは…」
僕は疲れのせいだと思い込み、家へと帰った。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー