何故だ
何故、自分が男相手に告白しながら、チョコレートを渡さなければならんのだ
そのイケメンは、己の不幸を激しく呪った
何だよあのメイド、この街の銃刀規制はどうなっているんだ!?
どんなに愚痴っても仕方ない
まずは、命令されたことを実行しなければ、自分が死ぬ
何故、自分が男相手に告白しながら、チョコレートを渡さなければならんのだ
そのイケメンは、己の不幸を激しく呪った
何だよあのメイド、この街の銃刀規制はどうなっているんだ!?
どんなに愚痴っても仕方ない
まずは、命令されたことを実行しなければ、自分が死ぬ
メイドが指差した先…そこにいた相手は、少年と青年の、中間に見えた
もしかしたら、実際には既に青年と言う年齢なのかもしれないが、左右に居るほかに青年より小柄な事と、若干童顔で中性的な顔立ちな為、少年に見えるのだ
金髪のチャラチャラした、冬の格好にしては薄着を纏った青年と、服の上からでも、かすかにわかる程度に体を鍛えているであろう青年に挟まれ、それは歩いていて
もしかしたら、実際には既に青年と言う年齢なのかもしれないが、左右に居るほかに青年より小柄な事と、若干童顔で中性的な顔立ちな為、少年に見えるのだ
金髪のチャラチャラした、冬の格好にしては薄着を纏った青年と、服の上からでも、かすかにわかる程度に体を鍛えているであろう青年に挟まれ、それは歩いていて
誤解しないでくれよ
これは、俺の命の為なのだ!!!
イケメンは、覚悟をもって!!!
その(推定)少年に近づいた!!!
これは、俺の命の為なのだ!!!
イケメンは、覚悟をもって!!!
その(推定)少年に近づいた!!!
「好きです!!」
「……む?」
「……む?」
チョコを差し出しつつ、告白してきたイケメンに、その推定少年はその淡白な表情をきょとん、とさせた
当たり前だろう
見知らぬ男に、いきなりチョコレートつきで告白されたのだ
あっけにとられない方がおかしい
当たり前だろう
見知らぬ男に、いきなりチョコレートつきで告白されたのだ
あっけにとられない方がおかしい
「…何だよ、お前。直希に何か用か?」
ずい、と
金髪の青年が、その直希と呼ばれた(推定)少年を庇うように前に出た
威嚇してきているような表情
明らかに、敵意をもたれている
金髪の青年が、その直希と呼ばれた(推定)少年を庇うように前に出た
威嚇してきているような表情
明らかに、敵意をもたれている
「知り合いか?」
「いいや、初対面だが」
「いいや、初対面だが」
もう一人の青年に尋ねられ、直希は本を手にしたまま、首を傾げている
あぁ、もう、どうでもいいんだよ
とにかく、チョコを受け取ってくれ!
俺の命の為にも!!!
あぁ、もう、どうでもいいんだよ
とにかく、チョコを受け取ってくれ!
俺の命の為にも!!!
「好きなんだ、受け取ってくれ」
ずい、と
チョコを、その直希に手渡す
直希は、それをじっと見つめてきて……
チョコを、その直希に手渡す
直希は、それをじっと見つめてきて……
ぱす
受け取ってくれた
----ひゃっほう!!!
ありがとう、俺は明日も生き延びられる!!
ありがとう、俺は明日も生き延びられる!!
「っちょ!?直希、受け取るなよ!?見知らぬ相手からのなんて受け取るなよ!・しかも男からっ!?」
「別に、敵意は感じないから問題ないだろう」
「そう言う問題じゃないだろ、そう言う問題じゃないだろっ!?」
「別に、敵意は感じないから問題ないだろう」
「そう言う問題じゃないだろ、そう言う問題じゃないだろっ!?」
盛大に突っ込んでいる金髪の青年
うん、気持ちはわかる
すごくわかるぞ!!!!
だが、仕方ないんだよ
俺の命の為だからっ!!
うん、気持ちはわかる
すごくわかるぞ!!!!
だが、仕方ないんだよ
俺の命の為だからっ!!
「なぁ、直希。それを受け取るって、告白を受けた、って事にならないか?」
「…?……あぁ、そう言えば」
「…?……あぁ、そう言えば」
ぽん、とその直希は、もう一人の青年の言葉に手を打って
ぺふ、とイケメンの肩を叩いてきた
ぺふ、とイケメンの肩を叩いてきた
「申し訳ないが、告白的な物を受ける事はできない。が、チョコレートは食べたいので頂くとしよう」
「駄目だろ、それ。ありとあらゆる意味で駄目だろっ!?}
「駄目だろ、それ。ありとあらゆる意味で駄目だろっ!?}
金髪の青年が突っ込んでいるが、知った事か!?
こちとら、生き延びる為に精一杯なのだ
こうしないと死ぬのだから!
第一、女は好きじゃないってのはあの女は好きじゃないって意味で、女自体が嫌いな訳ではなくて
むしろ、こんな男なんてもっと嫌い…
…………
こちとら、生き延びる為に精一杯なのだ
こうしないと死ぬのだから!
第一、女は好きじゃないってのはあの女は好きじゃないって意味で、女自体が嫌いな訳ではなくて
むしろ、こんな男なんてもっと嫌い…
…………
「……?何かね?」
イケメンの視線に、首を傾げてくる直希
………
ふむ
中性的な顔立ち、小柄な体型
その長い髪が真っ赤なリボンで結ばれているせいで、女物のコートを着ていたら、きっと女にしか見えない
その淡白な表情は、どこかクールな雰囲気が漂い
………
あ、やべ
女だったら好みかも?
むしろ、こいつ、実は女だったりしないか?
いやいや、直希と呼ばれていたし、多分男……
………
ふむ
中性的な顔立ち、小柄な体型
その長い髪が真っ赤なリボンで結ばれているせいで、女物のコートを着ていたら、きっと女にしか見えない
その淡白な表情は、どこかクールな雰囲気が漂い
………
あ、やべ
女だったら好みかも?
むしろ、こいつ、実は女だったりしないか?
いやいや、直希と呼ばれていたし、多分男……
……………
いや
男、でも、良いかも?
いや
男、でも、良いかも?
す、と
チョコレートを持っている直希の手を、イケメンは、両手で掴んだ
チョコレートを持っている直希の手を、イケメンは、両手で掴んだ
「…告白が駄目なら、交換日記から!!」
「だが、断る」
「だが、断る」
即答っ!?
だが、そのクールさが良い!!!!
だが、そのクールさが良い!!!!
「っこ、交換日記が駄目なら、せめてメルアドをっ!!!」
「何がせめてだっ!?要求エスカレートしてんだろ!!」
「何がせめてだっ!?要求エスカレートしてんだろ!!」
ずい、!!と
金髪の青年が、直希とイケメンを、強引に引き離してきた
………む
チョコを直希に渡した時の反応といい、まさかっ!?
金髪の青年が、直希とイケメンを、強引に引き離してきた
………む
チョコを直希に渡した時の反応といい、まさかっ!?
「まさか、あんた、この子の彼氏!?」
「違うわっ!?」
「違うわっ!?」
即座に帰ってきた、否定の言葉
だが、信用できるかどうかはわからない!?
だが、信用できるかどうかはわからない!?
…そして
イケメンの、その豪快に勘違いした言葉に、静観モードに入りつつあったもう一人が、激しく反応する!!
イケメンの、その豪快に勘違いした言葉に、静観モードに入りつつあったもう一人が、激しく反応する!!
「何だと!?翼は俺のもんだぞ!?」
「誰がてめぇのもんだっ!?」
「誰がてめぇのもんだっ!?」
ごがっ!!!と、金髪の拳が、もう一人に豪快に叩き込まれた
…な!?
さ、三角関係……だと!?
男だらけで、なんと言うトライアングル!?
…な!?
さ、三角関係……だと!?
男だらけで、なんと言うトライアングル!?
…と、くるぅり
もう一人を叩きのめした金髪の青年が…ゆっくりと、イケメンに向き直った
もう一人を叩きのめした金髪の青年が…ゆっくりと、イケメンに向き直った
「…なぁに、誤解を招きまくる勘違い言いまくってくれてんだ、てめぇは…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
その背後に背負うは、怒気のオーラ
その背後に背負うは、怒気のオーラ
……あ、やばめ?
だが!!
今、新世界の扉を開こうとしている自分が!
それから!!逃げる訳にはいかない!!!
だが!!
今、新世界の扉を開こうとしている自分が!
それから!!逃げる訳にはいかない!!!
「誤解も勘違いもない!俺は、その子と付き合う為に、あんたに決闘を申しこぐはっ!?」
「盛大に誤解しまくってんだろうがっ!?」
「盛大に誤解しまくってんだろうがっ!?」
金髪の、容赦ない拳がイケメンに飛んで
拳どころか、そのままエルボー、膝蹴り…と連続コンボが次々と華麗に決まっていった為
イケメンは、あっけなく意識を飛ばしてしまったのだった
拳どころか、そのままエルボー、膝蹴り…と連続コンボが次々と華麗に決まっていった為
イケメンは、あっけなく意識を飛ばしてしまったのだった
そんな、盛大に誤解に誤解が積み重なった、その光景
事の発端であるメイドは、ぐ!と親指立てつつ、ビデオカメラを回して永久保存する体勢に入っていて
ある意味、騒動の中心にされてしまった直希は、とっくに我関せずと言わんばかりに、イケメンから渡されたチョコレートをさっさと頬張っていて
事の発端であるメイドは、ぐ!と親指立てつつ、ビデオカメラを回して永久保存する体勢に入っていて
ある意味、騒動の中心にされてしまった直希は、とっくに我関せずと言わんばかりに、イケメンから渡されたチョコレートをさっさと頬張っていて
今後、あのイケメンがどうなったのか
それは、誰にもわからない
それは、誰にもわからない
終わってしまえ