バレンタイン
彼、モンスの天使契約者にとって、命がけの日がやってきた
彼、モンスの天使契約者にとって、命がけの日がやってきた
「ご主人様ー!」
「チョコレート作りましたですー!」
「食べて食べてー!」
「…あ、あぁ」
「チョコレート作りましたですー!」
「食べて食べてー!」
「…あ、あぁ」
きた
モンスの天使達が、きゃいきゃいと、皆、チョコレートを手にやってきた
出来たてのチョコレートを手に、みんな、キラキラと瞳を輝かせてきている
あぁ、裸エプロンに目を奪われる余裕すらない
モンスの天使達が、きゃいきゃいと、皆、チョコレートを手にやってきた
出来たてのチョコレートを手に、みんな、キラキラと瞳を輝かせてきている
あぁ、裸エプロンに目を奪われる余裕すらない
「私のを食べて~!」
「ボクのが先だよ~!」
「あたしの食べて~!」
「待て待て、順番だ、順番」
「ボクのが先だよ~!」
「あたしの食べて~!」
「待て待て、順番だ、順番」
っく
皆、大きなチョコレートを作ってくれてるじゃないか
大きいのはいい事だ、ということか!?
皆、大きなチョコレートを作ってくれてるじゃないか
大きいのはいい事だ、ということか!?
だが、はっきり言おう
1日で、これだけの量のチョコレートを一人で食べる
きつい
正直言って、きつい
特別甘党という訳ではない、モンスの天使契約者にとって、なかなかきつい
だが、しかし…大切な都市伝説達が、作ってくれたチョコレートである
食べないわけにはいかないだろう
モンスの天使契約者は、自分の都市伝説を大切にしている
ゆえに、この渡されるチョコレートを拒む事はできない
彼女達全員の愛を、彼は拒む事が出来ないのだ
1日で、これだけの量のチョコレートを一人で食べる
きつい
正直言って、きつい
特別甘党という訳ではない、モンスの天使契約者にとって、なかなかきつい
だが、しかし…大切な都市伝説達が、作ってくれたチョコレートである
食べないわけにはいかないだろう
モンスの天使契約者は、自分の都市伝説を大切にしている
ゆえに、この渡されるチョコレートを拒む事はできない
彼女達全員の愛を、彼は拒む事が出来ないのだ
「はい。あ~ん♪」
「あぁっ、ずるい~!」
「ご主人様、私も後で食べさせてあげますね!」
「順番護るのー!」
「……ははは」
「あぁっ、ずるい~!」
「ご主人様、私も後で食べさせてあげますね!」
「順番護るのー!」
「……ははは」
…うん
しばらく、甘い物はコリゴリだな
こっそり、そう考えながらも
モンスの天使契約者は、天使達に一日中、チョコを食べさせられ続けたのだった
しばらく、甘い物はコリゴリだな
こっそり、そう考えながらも
モンスの天使契約者は、天使達に一日中、チョコを食べさせられ続けたのだった
「あら?ご主人様、そこのチョコは何ですか?」
「ん?……あ、忘れるところだった。今の担当の黒服からもらったチョコだよ」
「ん?……あ、忘れるところだった。今の担当の黒服からもらったチョコだよ」
チョコ攻めに立ち向かっていた、モンスの天使契約者
一人の天使が指差したチョコの入った手作りの箱を見て、答える
一人の天使が指差したチョコの入った手作りの箱を見て、答える
「Cさんからですか~?」
「あぁ。みんなで食べてくれ、だってよ。後でお前らで分けて食べろよ」
「あぁ。みんなで食べてくれ、だってよ。後でお前らで分けて食べろよ」
どうやら、細々したチョコをたくさんつくったらしいから
天使達で分ける分、ちゃんとあるだろう
モンスの天使契約者が、そう考えて言うと
天使達で分ける分、ちゃんとあるだろう
モンスの天使契約者が、そう考えて言うと
「それでは、私たちのチョコを食べ終わりましたら、ご主人様も一緒に食べましょう!」
「へ?いや、俺は」
「みんなで食べた方が美味しいです~!」
「へ?いや、俺は」
「みんなで食べた方が美味しいです~!」
それは、そうだが
でも、俺はお前達のチョコでわりと限界であって、仲介者がくれた手作りチョコも食う余裕ない訳で
ここで、黒服Cが作ったチョコまで食べるとなると生死判定レベルまでいきそうな…
でも、俺はお前達のチョコでわりと限界であって、仲介者がくれた手作りチョコも食う余裕ない訳で
ここで、黒服Cが作ったチョコまで食べるとなると生死判定レベルまでいきそうな…
しかし
モンスの天使達の、純粋な眼差しを前に
モンスの天使達の、純粋な眼差しを前に
「……あぁ、そうだな」
と、答えるしかないモンスの天使契約者だった
もげろ、もげろ!!!と叫びつつ終わる