「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - わが町のハンバーグ-15b

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「さぁ、我が最大にして最強のしもべよ、次元の壁を打ち破り、現世へと姿を現せ!
 現世を滅ぼす神の力を持ちし龍、”破壊神龍 アルマゲドラゴン”!!」

「…何たる厨二能力…」
ノートから現れたのは、巨大な翼をもった紫色の龍。いかにも強そうな感じである。
「…こんなのと…どう戦えと…」困惑の色を隠せない金さん。
「この程度で驚かれては困るな。古来より神に従いし生き物は対、と決まっておるのだよ?」

「「「な、なんだってー!」」」「……これはひどい」

「さぁ、行くぞ!破壊の龍と対になる力を持ちし我がしもべ、今ここに姿を現せ!
 新世界を創造せし神の力を持ちし虎、”創世神虎 クリエータイガー”!!」

「…何たる厨二ネーミング…」
龍の横に現れたのは、龍とほぼ同等の大きさの水色の虎。これまた強そうである。
「さぁ、この神と同等の力を分け与えられし存在二体を前に、貴様らは己の無力さを痛感することとなるのだよ!」
「こんなん同時に相手してちゃ勝てねぇな…あー、こっちゃん?あいつらどっちが強い?」
「……若干紫のほうが強い…みたい」「そうか。じゃあ金とノミ沢、水色頼むわ。俺紫やるから」
「て、店長さん!?あんな化け物を一人で相手なさるおつもりですか!?」困惑する金さん。
「店長…まさか、あの技を…?」驚いた様子で問うノミ沢。
「……本気?」そして俺に問うこっちゃん。いつも通りの無表情ながら、その眼の奥には心配の色がうかがえる。
「あぁ、あれでもねーとあれを倒すのは多分厳しい。それに、たまには戦わねーと体が鈍っちまう」


もしも、仲間が危機に立たされたとき、俺は仲間のために戦えるのだろうか。
もしも、あの『夢の国』が現れた時に、俺はこの町のために戦えるのだろうか。
仮に戦えたとして、俺はこの町を、仲間を、大切な人を護れるのだろうか。

いざという時こそ、体は動かないものだ。だからこそ、たまには戦わないといけない。


「作戦会議は終わったかい?一瞬で終わらせてやるから別れのあいさつも忘れずにな」

「お気遣いありがとーさん。だがな、俺たちはんなもんしねぇ」「私たちは、負けません」
「…神だろうと仏だろうと、そんなものは知らない…」「私たちの世界は、汚させはしません!」

「…フン、その威勢がいつまでもつかなぁ。格の違いというものを見せつけてくれるわ!」
その声を皮切りに、龍は火を吹き、虎は雄叫びをあげる。

「よっしゃ、いくぞ、こっちゃん!」「…うん!」
こっちゃんが、俺の体に入ってくる。そして、激しい頭痛とめまい。体の節々の痛み。
「…ぐっ!い、いくぞ!」久々だから、忘れてなければよいのだが。

「こっくりさんこっくりさん、我に貴方の妖の力を分け与えください。
 その代償に、我が体をお貸しいたします。我に力を!未来を知る貴方の力を!」
「…その願い、もらい受ける…そのかわり、貴方の体へおじゃまします…」
「「一心同体!」」
言葉を言いきると、体の変化が始まる。体の節々への痛みはないが、強烈なめまいが俺を襲う。

―――精神は…つなぎとめる…!

「…何とか完了したか…」(……成功、だね)
今、こっちゃんは俺の脳のいわゆる「精神の部屋」の中にいる。だから俺の頭に直接声が響く。
もうお分かりだと思うが、この技はこっくりさんの有名な『憑依』の一種である。
憑依されたものは、飛躍的に身体能力が上昇し、生身でも都市伝説と対等以上に戦える力を得る。
ただ違っているのは、憑依されたものは自らの精神を保つことができる、ということだ。
これも長年一緒にいt(変なこと考えるな…ばか)…っと、このように考えてることまで筒抜けなのは少々欠点か。

ギャオオオォォォン!

「っと、んじゃあやりますか」「無理は、なさらないように…」


………


…どういうことだ。
「おらぁ!」バキィ!
戦闘が始まって数十分が経過した。正直ここまで耐えるとは驚きだ。
だがそれ以上の驚きは、あの店長とかいう男があの龍相手に互角、いやそれ以上の戦いをしてるということだ。
「な、何をやっておる!そんな人間ごときさっさと潰してしまえ!」
龍の爪がかなりの速さで店長へと迫る。だが店長はそれ以上の速さで龍へ近づき顔面に蹴りを一発食らわせる。

一方の虎は、どちらかといえば優勢だが、2対1ということで不安ではある。
「そ、そちらの小人と石像は大した強さではないようだな!とっとと片づけてしまえ!」

ヒュン!「…っ」「くぅっ!」

流石は創世神と名付けられただけある。あの虎は、自ら戦うことをしない。
奴は先ほど金さんの攻撃を防いだ”最硬自律盾 メタラチナ・シールド”なるものと、
奴いわく何事も壊す”最鋭自律剣 ノヴァ・ソード”なるものを無限に生みだし攻撃してくる。
そのため攻撃もできず、ただ剣を避けることしかできない。
「ノミさん…私、そろそろ限界です…」「こっちもそろそろ…危ないですね」
すでに魔法力も底を尽きかけ、動きも遅くなってきている。

「こうなったら…あれをやるしか…!」「…それしかなさそうですね…!いきますよ…ハァッ!」
ノミ沢は声をあげるとともに赤い玉となり、高速で飛び回る。
そして金さんはそれに取り込まれ、赤い玉と高速で二ノ宮金次郎像が飛び回るという意味不明な光景となっている。
その高度がある程度高くなったところで、赤い玉から大量の石の薪が降り注ぐ。

「私たちの合体技!”千羽鶴”!」

その薪は、落下を始めると共にナイフへと姿を変え、虎めがけて降り注ぐ。
大半は盾が防いではいるものの、量的に防ぎきれず、いくらかはトラへと直撃する。
虎は、痛みに耐えかね悲鳴とも取れる大きな雄叫びをあげる…


「…あっちも頑張ってんな…そろそろこっちもケリつけるか」(無理…しないでね)
「おうよっ!ぬあああああああぁ!」
俺の叫びと共に、俺の体に変化が起こる。腰のあたりから、しっぽのような形の炎が現れる。
「っ!真の力を解放する気か…!その前に片づけろ、アルマゲドラゴン!」
その声と共に、龍は俺へ向かって炎を噴く。そしてその炎は俺を包む。
「…やったか!?」「へっ、それを言ったら生きてるに決まってんだろ」
「!?」
炎の中からの声の後、炎は弱まり、その中の俺の姿が奴に見えてくる。
俺を包む炎はしっぽに集約される。先ほどよりも、龍の炎を取り込んだ分しっぽは巨大化している。

「さぁ、クッキングの開始だぜ」(食材は鮮度は命…強火で一気に焼き上げる…)
炎のしっぽはヘビのように勢いよく相手へと近づき、相手を巻き込み、相手を燃やす。

「狐狗狸炎義”とぐろ炎尾・ウェルダン”!」

熱さから必死に逃れようとする龍であるが、炎は逃がさない。
抵抗にと、龍は俺へ向けて炎を放つが、その炎はしっぽに取り込まれ、龍を包む炎の勢いを上昇させる。

神の力だろうと、その力を生かしきれなければ、無力だ。


神に従いし破壊の龍は、その自らの炎の力を持ってして焼かれ、その役目を終えた。



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