「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 人肉料理店とその契約者-12

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〇月×日 13:30

「…ふんがっ………ぬおっ……こ…のぉ」
「何をしているんですか?芋虫みたいな動きをして」

 寝転んだままもぞもぞと這う少年を見て呟く。いつもなら休憩時間は死んだように動かないのだ。

「オーナー!?いいとこに来た!なんか薬くれ!」
「回復薬の使用はひきこさんに禁止されているのでは?」
「それどころじゃねぇ!なんか変なんだ!さっき携帯のにーちゃんが来て、夜までに学校町から離れろって…!」

その言葉にオーナーの眉が跳ねる。

「…禿さんから聞いた、夢の国の時と似ていますね。あの時も一部の方々は学校町から避難した、と聞いていますし」
「ああ。携帯のにーちゃんはなんか知ってて、それで逃げろって言ったんだと思う」
「では逃げますか?」

 そう問い掛けるオーナーだが、内心、答えなど解っていた。
 そして少年は答える。強い決意の眼差しと共に。

「冗談じゃねぇ!危ねーもんがいるっつーなら、なんかやる前にこっちから出向いてブチ倒す!」
「……あなたならそう言うと思いましたよ」

 予想通りの答えに軽い苦笑が零れる。自分の契約者は、他人が傷つくのを知って放っておける人間ではないのだ。

「とりあえず携帯のにーちゃんを探そう。なんか様子が変だったし」
「わかりました。ひきこさんも呼んできます」

 ……おそらく携帯の彼はその一件の中心部に近い所に居るのだろう。少年は人が傷つくのを嫌う。…知り合いならば尚更だ。
 オーナーはひきこさんを呼びに走り出す。

「そーいや、なんで携帯のにーちゃん謝ってきたんだ?こっちが礼を言うならともかく…」

走り去るオーナーを見ながらふと疑問に思う少年であった。






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