我輩は百獣の王の息子である
名前はまだない
名前はまだない
はて、本来はもっと暖かな場所で生きていたはずなのだが、気づけばこんな寒い場所にやってきていた
確か、自分は谷を転げ落ちていた最中だったはずで、死を覚悟してもいたのだが
どうやら、助かったようである
どこの誰かは知らないが、我輩を救助してくれた事を感謝したいものである
確か、自分は谷を転げ落ちていた最中だったはずで、死を覚悟してもいたのだが
どうやら、助かったようである
どこの誰かは知らないが、我輩を救助してくれた事を感謝したいものである
しかし、ここは寒い
何やらたくさんいる生き物の後を追っていっていたら、ちょうど食物を提供してくれた者がいたため、それには感謝したいところだ
しかし、我輩まだ子供である故に、この食物は多すぎる
故郷であれば家族に分けたいところだが、この寒き場所に家族はおらず
さて、腹が膨れた状態で目の前の残った食物の処理に悩む
何やらたくさんいる生き物の後を追っていっていたら、ちょうど食物を提供してくれた者がいたため、それには感謝したいところだ
しかし、我輩まだ子供である故に、この食物は多すぎる
故郷であれば家族に分けたいところだが、この寒き場所に家族はおらず
さて、腹が膨れた状態で目の前の残った食物の処理に悩む
…と、そうしていると
我輩と似たような姿をした、しかし、もっと脆弱な生き物達がやってきた
にゃあにゃあと声をあげながら、我輩を囲んでくる
我輩と似たような姿をした、しかし、もっと脆弱な生き物達がやってきた
にゃあにゃあと声をあげながら、我輩を囲んでくる
坊やは誰?と聞かれたので、百獣の王の息子だ、と答えておいた
動物園から逃げてきたの?と聞かれたので、動物園とは何かと逆に尋ねると、不思議そうに首を傾げられた
とりあえず、こんなところにいては寒さで凍えてしまうよ、とそいつらは言ってきた
確かに、先ほどから寒い
腹が膨れて眠たい状態で、この寒さの中にいるのは自殺行為であろう
一緒においでよ、とその生き物達は言ってくる
食物は、そいつらがみんなで分けるそうだ
動物園から逃げてきたの?と聞かれたので、動物園とは何かと逆に尋ねると、不思議そうに首を傾げられた
とりあえず、こんなところにいては寒さで凍えてしまうよ、とそいつらは言ってきた
確かに、先ほどから寒い
腹が膨れて眠たい状態で、この寒さの中にいるのは自殺行為であろう
一緒においでよ、とその生き物達は言ってくる
食物は、そいつらがみんなで分けるそうだ
我輩は百獣の王の息子である
本来ならば、こんな脆弱な生き物達と群れるべきではない
しかし、ここは我輩にとって未知なる地
子供でしかない我輩が、たった一匹で生き延びるには、少々辛い環境のようである
本来ならば、こんな脆弱な生き物達と群れるべきではない
しかし、ここは我輩にとって未知なる地
子供でしかない我輩が、たった一匹で生き延びるには、少々辛い環境のようである
よって、我輩はその脆弱な生き物達と行動を共にする事にした
にゃあにゃあ鳴きながら、そいつらは我輩を先導する
にゃあにゃあ鳴きながら、そいつらは我輩を先導する
脆弱な生き物が身を寄せ合い、暖をとっている
中央付近に、我輩のような子供がいるようだった
もっとも、我輩と比べるともっともっと小さいのだが
我輩も、中央付近に入るように言われた
赤子のような小さなそれらが、我輩にぺたりとくっついてきて、温かい
ぬくぬくと、皆で固まり暖をとっていると…どこか、母親に寄り添い、兄弟達と共に昼寝していた時を思い出して
故郷の温かさを懐かしみながら、我輩はしばしの眠りに付くのだった
中央付近に、我輩のような子供がいるようだった
もっとも、我輩と比べるともっともっと小さいのだが
我輩も、中央付近に入るように言われた
赤子のような小さなそれらが、我輩にぺたりとくっついてきて、温かい
ぬくぬくと、皆で固まり暖をとっていると…どこか、母親に寄り添い、兄弟達と共に昼寝していた時を思い出して
故郷の温かさを懐かしみながら、我輩はしばしの眠りに付くのだった
終われ