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連載 - 悪意が嘲う・ゴースト-01

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匿名ユーザー

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 我輩は百獣の王の息子である
 名前はまだない

 はて、本来はもっと暖かな場所で生きていたはずなのだが、気づけばこんな寒い場所にやってきていた
 確か、自分は谷を転げ落ちていた最中だったはずで、死を覚悟してもいたのだが
 どうやら、助かったようである
 どこの誰かは知らないが、我輩を救助してくれた事を感謝したいものである

 しかし、ここは寒い
 何やらたくさんいる生き物の後を追っていっていたら、ちょうど食物を提供してくれた者がいたため、それには感謝したいところだ
 しかし、我輩まだ子供である故に、この食物は多すぎる
 故郷であれば家族に分けたいところだが、この寒き場所に家族はおらず
 さて、腹が膨れた状態で目の前の残った食物の処理に悩む

 …と、そうしていると
 我輩と似たような姿をした、しかし、もっと脆弱な生き物達がやってきた
 にゃあにゃあと声をあげながら、我輩を囲んでくる

 坊やは誰?と聞かれたので、百獣の王の息子だ、と答えておいた
 動物園から逃げてきたの?と聞かれたので、動物園とは何かと逆に尋ねると、不思議そうに首を傾げられた
 とりあえず、こんなところにいては寒さで凍えてしまうよ、とそいつらは言ってきた
 確かに、先ほどから寒い
 腹が膨れて眠たい状態で、この寒さの中にいるのは自殺行為であろう
 一緒においでよ、とその生き物達は言ってくる
 食物は、そいつらがみんなで分けるそうだ

 我輩は百獣の王の息子である
 本来ならば、こんな脆弱な生き物達と群れるべきではない
 しかし、ここは我輩にとって未知なる地
 子供でしかない我輩が、たった一匹で生き延びるには、少々辛い環境のようである

 よって、我輩はその脆弱な生き物達と行動を共にする事にした
 にゃあにゃあ鳴きながら、そいつらは我輩を先導する

 脆弱な生き物が身を寄せ合い、暖をとっている
 中央付近に、我輩のような子供がいるようだった
 もっとも、我輩と比べるともっともっと小さいのだが
 我輩も、中央付近に入るように言われた
 赤子のような小さなそれらが、我輩にぺたりとくっついてきて、温かい
 ぬくぬくと、皆で固まり暖をとっていると…どこか、母親に寄り添い、兄弟達と共に昼寝していた時を思い出して
 故郷の温かさを懐かしみながら、我輩はしばしの眠りに付くのだった



終われ





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