暗い部屋
灰色のコートの男が、傍らに尾なしの犬をはべらせ、パソコンの前に座っている
灰色のコートの男が、傍らに尾なしの犬をはべらせ、パソコンの前に座っている
カタカタ、カタカタ、カタカタカタカタ
しばし、キーボードを叩く音だけが、空間を支配する
「ご主人様ぁ~♪報告です~~~~ぅ♪」
その静寂を打ち壊す、歌うような声
窓が開き、そこからばさばさと、腕が鳥の翼になっている女性が入り込んできた
部屋に入った瞬間、女性の腕は人間のそれに変わる
窓が開き、そこからばさばさと、腕が鳥の翼になっている女性が入り込んできた
部屋に入った瞬間、女性の腕は人間のそれに変わる
「報告書です、どうぞ」
「……あぁ」
「……あぁ」
「セイレーン」の能力を解除した女は、先ほどまでの騒がしさとは打って変わって、酷く静かな様子で紙の束を男に渡した
失礼致します、と一礼して、扉から部屋を後にしていく
失礼致します、と一礼して、扉から部屋を後にしていく
「………」
はらり、はらり
一枚一枚、報告書を眺めていく男
その顔に、憎悪が浮かぶ
一枚一枚、報告書を眺めていく男
その顔に、憎悪が浮かぶ
「…化け物が、家族ごっこか?……化け物に、そんなものは不要だろうに。私の最高傑作に、無駄なことばかり教えて…」
あれは、私の最高傑作だ
いや、だった、と言うべきか
あれは、随分とこちらの手を離れてしまった
その間に、もう大分歪んでいるだろう
いや、だった、と言うべきか
あれは、随分とこちらの手を離れてしまった
その間に、もう大分歪んでいるだろう
今からでも、修正が効くか?
ならば、手元に戻して、さっさと修正するべきだ
もし、修正が効かないならば
その時は
ならば、手元に戻して、さっさと修正するべきだ
もし、修正が効かないならば
その時は
「…不要ならば、壊すまでだ」
さて、どうしようか?
まずは、修正が効くかどうか、確認しなければ
そして、次はどうやって手元に戻すか、だ
まぁ、そちらは良い
あれに通用しそうな手段なら、ある
まずは、修正が効くかどうか、確認しなければ
そして、次はどうやって手元に戻すか、だ
まぁ、そちらは良い
あれに通用しそうな手段なら、ある
壊すか直すか
決めるのは私だ
あれは、私の所有物だ
どう扱おうが、問題などない
決めるのは私だ
あれは、私の所有物だ
どう扱おうが、問題などない
あぁ、そうだ
私の所有物を勝手に扱っていた連中は、殺してしまおう
これ以上、余計なことをされては困る
私の所有物を勝手に扱っていた連中は、殺してしまおう
これ以上、余計なことをされては困る
残酷に、男は笑う
それにシンクロするように、尾なしの犬もニヤリ、笑った
それにシンクロするように、尾なしの犬もニヤリ、笑った
to be … ?