…学校町から、犬が姿を消した
それは当然、朝比奈の耳にも入る
それは当然、朝比奈の耳にも入る
「………報告を、終わります」
セイレーンの契約者が、朝比奈に報告を終えた
朝比奈は静かにその報告に耳を傾けていたが…
…やがて、そこか楽しそうに暗く笑った
朝比奈は静かにその報告に耳を傾けていたが…
…やがて、そこか楽しそうに暗く笑った
「わかった。お前は引き続き、卵をばら撒け」
「…了解いたしました」
「…了解いたしました」
小さく、頭を下げるセイレーンの契約者
開け放たれた窓に近づき
…そして、その両腕が、セイレーンの羽根へと変わった
首に巻いていた鳥の羽の襟巻きが、彼女の体と一体化したような錯覚を与える
開け放たれた窓に近づき
…そして、その両腕が、セイレーンの羽根へと変わった
首に巻いていた鳥の羽の襟巻きが、彼女の体と一体化したような錯覚を与える
「それではぁ~~~♪街を飛んで、卵をばら撒きまぁ~~~~~~~す♪」
歌うように、そう言って…彼女は、窓から飛び立っていった
朝比奈の足元で伏せていたクールトーは、その後ろ姿を見送り、ニヤリと笑う
朝比奈の足元で伏せていたクールトーは、その後ろ姿を見送り、ニヤリと笑う
「…さて」
くつくつと、笑う朝比奈
その背後には…無数の小さな檻が、積まれていた
それら一つ一つに……犬が、閉じ込められていた
それらの犬は、どれも様子がおかしい
その背後には…無数の小さな檻が、積まれていた
それら一つ一つに……犬が、閉じ込められていた
それらの犬は、どれも様子がおかしい
…まるで、狂犬病にでも、かかってしまっているかのように
「さて、クールトー。今度からはこの武器を使え」
朝比奈の言葉に、クールトーはますます笑った
邪悪の塊そのものが、犬の姿をとっているような
それが、このクールトーだった
そして、このクールトーが契約者に選んだ朝比奈も、また……悪意がそのまま、人間になったような男だった
邪悪の塊そのものが、犬の姿をとっているような
それが、このクールトーだった
そして、このクールトーが契約者に選んだ朝比奈も、また……悪意がそのまま、人間になったような男だった
「犬など、いくらでも手に入る……武器は、いくらでもある。この程度で邪魔はさせんぞ」
命を、カケラも尊重していない言葉
彼にとって、犬はクールトーの、使い捨てのきく武器でしかなかった
彼にとって、犬はクールトーの、使い捨てのきく武器でしかなかった
「……翼が、私の言う事を聞くようになるまで。誰にも邪魔はさせん」
暗く呟かれた呟きは
暗闇の中、吸い込まれるように消えていった
暗闇の中、吸い込まれるように消えていった
to be … ?