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連載 - 恐怖のサンタ-x19

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uranaishi

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恐怖のサンタ 悪魔の囁き&コークロア編 19


 マドカさんとの、情報交換の最中。
 ふと、沙希とじゃれている猫へと目を向けた。
 猫の下では、柱にでも頭をぶつけたのか、マゾが気絶している。
 ……笑顔全開で気絶している辺りが、そこはかとなく気持ち悪かった。
 つい先ほどまで、好きな男性の身内二人に狂喜乱舞して飛びまわっていた表情が、そのまま固定されているのだろう。
 そんな風に飛び回っていたからこそ、猫に目を付けられたのかもしれないが。

「(――――そういえば)」

 猫を見ていて思い出した事が、一つ。
 全く持って信じられないのだが、あの占い師が言うには、この猫はライオンの都市伝説らしい。
 こんな可愛らしい動物相手に何をと思うのだが、もしも仮にこの猫がライオンの都市伝説だったとして、その正体は一体何なのだろう。

 ライオンの都市伝説や神話自体、そもそも数は少ない。
 有名所では人喰いライオン、ライオンを模したマイナー所でいえばヤルダバオートと言った所か。
 どちらにせよ、あまり嬉しくない都市伝説や悪魔である。
 ただ、どちらも日本での話ではない。
 人喰いライオンはアフリカだし、ヤルダバオートは確かヨーロッパの神話だったと思う。
 だからこそ、俺はある種安心して、あの猫を育てていたのだが……。

「(「アレ」はどう考えても、人喰いライオンだったよな……)」

 闇夜に輝く二対の目と、ぐにゃりと曲がったホームレスの身体。
 それらと共に充満した血の匂いを思い出して、少しだけ気分が悪くなる。
 アレが、俺に襲いかかってきたあの生物こそが、まさしく人喰いライオンなのだろう。
 アフリカにいるべき都市伝説が、日本の、しかもこの学校町にいた。
 つまり、あの猫が占い師の言った通りの存在だったとして、場合によってはあんな怪物である場合も、少なからずあるのだろう。
 いや、怪物である事は別に構わない。構わないのだが……。

「(俺の周りにいる唯一の「まともな」動物なんだよなぁ……)」
「(アン? ドォシタ)」
「(……いや、何でもない)」

 まさかなぁ、と半ばすがる様な視線を猫へと向けて
 俺は再び、情報交換へと意識を切り替えた。

【続】




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