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連載 - 恐怖のサンタ-x20

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uranaishi

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恐怖のサンタ 悪魔の囁き&コークロア編 20



 ――さて、状況を整理しようじゃないか。
 まず、猫はライオンだったらしい。
 それは何となく想像もついていたので、別に俺としては比較的どうでもいい事柄ではある。
 ただ、その子ライオンは都市伝説だったらしい。
 確かに、ここは日本である。動物園から逃げ出したわけでもないのに子ライオンなんかが平気で生息しているはずもない。
 そこら辺を考慮すれば、子ライオンが「普通」ではないのは明白な事なのかもしれなかった。

 しかし、だ。
 一体どこの誰が、仕事の仲立ち人の身内の人間が偶然拾ってきた猫と思わしき動物が偶然ライオンの子供で、しかも偶然アフリカの都市伝説だったなんて想像するのだろうか。
 いや、別に子ライオンが都市伝説だったのは百歩譲ってよしとしよう。
 なぜ、偶然俺の家で飼う事になった都市伝説、「ツァボの人食いライオン」のもう一方の片割れまでもがこの日本の、しかも学校町にいるんだろうか。
 おかしい。色々とおかしい。
 俺は何か神様に恨まれるような所業でもしたのだろうか。こんな平々凡々とした俺の人生のどこを神様は気に入らないというのか。

 ………………ああ。
 ……そうだ、そういえば殺人はどこの宗教でも基本禁止されてたっけ。
 あれ? じゃあ俺って神様の加護なんて期待しちゃ駄目な人間?
 いやいやそんな、偶然とはいえ良子は生き返ったし、毎日真面目に都市伝説退治に励んでいる俺にそんな――――

 ――――いや待て。もしかして都市伝説退治も殺人? もしかして俺って神様から見れば殺人鬼? あれ? あれー?

「…………どうしたんですかね、山田さん」
「ホットケホットケ。ソノ内戻ッテクルダロォヨ」

 ぎゃしゃー?
 しゃぎゃー?

 どこか遠い目をして一人思考に耽る山田の隣で
 じゃれあっていた二匹の子ライオンは、揃ってその小さな首を傾げていた。

【終】



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