…とある、病院の裏手にて
二頭の狐と、一体の筋肉がぶつかり合っていた
その様子を見て………男は、深々とため息をついて
無造作に、それに近づいていく
そして…
二頭の狐と、一体の筋肉がぶつかり合っていた
その様子を見て………男は、深々とため息をついて
無造作に、それに近づいていく
そして…
「------K-No.232、動くな」
低く、そう口にした
その瞬間…………ぴたり
筋肉…K-No.232の動きが、止まった
その瞬間…………ぴたり
筋肉…K-No.232の動きが、止まった
「っ!?」
K-No.232が動きを止めたのを見て、コンとハクは、やや驚いた様子でそれを見つめる
まるで、ロボットが、電源を落とされたかのように……ぴたりと、硬直しているK-No.232
まるで、ロボットが、電源を落とされたかのように……ぴたりと、硬直しているK-No.232
…かつかつと、足音が響き渡り
K-No.232の背後から…ぬぅ、と人影が現れる
こちらも、黒服だ
ただ、その身長は2mを超え、がっちりとした体付きをしており…顔には、手術痕のような縫い目が走っている
K-No.232の背後から…ぬぅ、と人影が現れる
こちらも、黒服だ
ただ、その身長は2mを超え、がっちりとした体付きをしており…顔には、手術痕のような縫い目が走っている
「…この病院は「組織」が絡んでいる病院では、あるが。騒ぎは起こしてもらいたくない」
「………G-No.1、ですか?上層部との連絡係が、何故ここに?」
「…九尾の狐、か………君達とも契約している影守 蔵人が、朝比奈 秀雄と遭遇したとの報告を受けている。話を聞きに来たのだが…」
「………G-No.1、ですか?上層部との連絡係が、何故ここに?」
「…九尾の狐、か………君達とも契約している影守 蔵人が、朝比奈 秀雄と遭遇したとの報告を受けている。話を聞きに来たのだが…」
…ちらりと
ハクにG-No.1と呼ばれたその黒服は、K-No.232を見て…小さく、ため息をつく
ハクにG-No.1と呼ばれたその黒服は、K-No.232を見て…小さく、ため息をつく
「…この黒服を回収する方が先のようだな」
「はい、回収してください」
「いっそ、処分してくれ」
「はい、回収してください」
「いっそ、処分してくれ」
ハクとコンの、その言葉に
ふむ、とG-No.1は考え込む
ふむ、とG-No.1は考え込む
「…前向きに検討したいのだが。残念ながら、K-No.232は私の管轄ではない。K-No.0に直訴してほしい」
「「いや、無理だから」」
「「いや、無理だから」」
上層部メンバー…一部では0ナンバーなどとも呼ばれる彼らは、めったに人前に姿を現さないと言われている
いや、そう言われているだけで、顔を知られていない状態でちょろちょろと姿を現している者もいるのだが
それらの所在は、「組織」内ではトップシークレット扱い
そもそも、顔を合わせることすら困難であるし………色々と特殊なKナンバー相手に、そう言う頼み事が聞くかどうか、不明である
いや、そう言われているだけで、顔を知られていない状態でちょろちょろと姿を現している者もいるのだが
それらの所在は、「組織」内ではトップシークレット扱い
そもそも、顔を合わせることすら困難であるし………色々と特殊なKナンバー相手に、そう言う頼み事が聞くかどうか、不明である
(…G-No.1。H-No.0の忠実な部下。主のためならば己の体も改造できる狂人、ですか)
G-No.1を前に、「組織」で聞いた事のある噂を思い出すハク
元・人間の黒服……いや、厳密に言えば、「組織」の黒服ではないG-No.1
「組織」と言う存在が出来る以前に都市伝説に飲み込まれたと言う彼が、「組織」の黒服であるはずがない
…「フランケンシュタインの怪物」と言う都市伝説に飲み込まれている彼は、己の主の為ならば、己の体に平気で手を加える
有名な所では、その両目に記憶捜査用の、あの赤い光を発する能力を仕込んでいるという
先ほど、K-No.232を止めた声も、恐らく、自分の喉を改造した結果だろう
純粋な「組織」の黒服相手に、強制的に命令を聞かせる事ができるのかもしれない……本人に、代償がある可能性もあるが
元・人間の黒服……いや、厳密に言えば、「組織」の黒服ではないG-No.1
「組織」と言う存在が出来る以前に都市伝説に飲み込まれたと言う彼が、「組織」の黒服であるはずがない
…「フランケンシュタインの怪物」と言う都市伝説に飲み込まれている彼は、己の主の為ならば、己の体に平気で手を加える
有名な所では、その両目に記憶捜査用の、あの赤い光を発する能力を仕込んでいるという
先ほど、K-No.232を止めた声も、恐らく、自分の喉を改造した結果だろう
純粋な「組織」の黒服相手に、強制的に命令を聞かせる事ができるのかもしれない……本人に、代償がある可能性もあるが
「…それでは、私はこれで。影守氏には、後で話を聞きに来よう」
「……わかりました。伝えておきますね」
「……わかりました。伝えておきますね」
がしり、とK-No.232を引っつかみ、ずるずると引きずっていってしまったG-No.1
……その後ろ姿を見送り、コンが小さくため息をついた
……その後ろ姿を見送り、コンが小さくため息をついた
「…やれやれ。感情のない黒服相手とはまた違うけど…感情が「ないふり」をしている相手ってのも、向かい合って敵持ちのいいもんじゃないな」
「………そうですね」
「………そうですね」
…まぁ、とりあえず
あの筋肉を回収してくれたのは良かった
これで、再び、自分達の契約者の尻及び精神に多大なダメージが行く事はあるまい
二頭はほっと、ため息をついたのだった
あの筋肉を回収してくれたのは良かった
これで、再び、自分達の契約者の尻及び精神に多大なダメージが行く事はあるまい
二頭はほっと、ため息をついたのだった
終われ