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連載 - 悪意が嘲う・ゴースト-06

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だれでも歓迎! 編集
 我輩は百獣の王の息子である
 名前はまだない

 そう、名前はまだ、ないはずなのだ
 しかし、何故だろうか
 昔、昔……ずぅっと、昔に
 何らかの名前を持っていたような気がするのだ

 だが、我輩はこの通り、まだまだ幼き百獣の王の息子
 そのような昔から存在していたはずなどないのだが
 はて、これが前世の記憶とか言う奴であろうか

 時折、ふと、妙な夢を見るたびに
 血塗れの夢を見るたびに
 そのようなことを考えるのである



 ぎゃしゃー

 てちてち、てちてちと、子ライオンが街を駆ける
 てちてち、てちてち、てちてちてちてち
 最早、日課となっている散歩である
 春めいた暖かい気候が続く最近では、炬燵に篭る回数もめっきり減って、毎日外を駆け回っているようだ
 …余談だが、山田家で炬燵を仕舞う機会を逃し続けているのは、この子ライオンのせいらしい
 てちてちてちてちてちてちてち
 ぽかぽかなお日様の光を浴びながら、調子よく走っていた子ライオン

 ………が
 突然、ピタリ、脚を止めた
 く、と視線をあげて……そこを見あげる

 そこは、小さなビルだ
 何か、小さな企業が、そこのビルを丸まる全部使っているようで、企業名も書かれているのだが…この子ライオン、人間の文字は理解できない

 しかし、何故だろうか
 子ライオンは、じっとそのビルを見上げて、動かない
 じぃっと、じぃっと
 何かを、見つけようとするように見あげて…

「ふぅ、捕まえた」

 ひょいっ
 ……しゃぎゃ??

 持ち上げられた体
 ふぅ、と未来がほっとした表情で子ライオンを抱き上げる

「そろそろ、帰る時間ですよ?」

 …しゃぎゃー

 じたばた、じたばた
 未来の腕の中で暴れる子ライオン
 いつもと少し違う様子に、未来は首をかしげる

「…?どうしたんですか?」

 ぎゃしゃー

 子ライオンは、じっとビルを見上げている
 未来も、そのビルを見上げてみたが…何の特徴もない、普通のビルだ
 怪しい点は見当たらない

 ……少なくとも、表向きは

「ほら、帰りましょう?」

 …ぎゃしゃー!

 じたばた、じたばた、子ライオンは暴れるのだが
 未来によって、そのまま帰路に着くことになったのだった




 -----同時刻
 その、ビルの一室で
 ぴちゃり、ぐちゃり
 肉を食いちぎり租借する音が響き

「…………?」

 巨大な、鬣のないライオンが
 懐かしい気配を感じたような気がして、首をかしげていた




to be … ?





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