我輩は百獣の王の息子である
名前はまだない
名前はまだない
はて、何故であろうか
時折、やけに血が騒ぐ
己の中の百獣の王の血が、酷く騒ぐ事があるのだ
時折、やけに血が騒ぐ
己の中の百獣の王の血が、酷く騒ぐ事があるのだ
本能に従えと、叫ぶかのように
我輩の中の百獣の王の血が、そう騒ぎ立てるのだ
我輩の中の百獣の王の血が、そう騒ぎ立てるのだ
しかしである
我輩、百獣の王の息子として、常にそれに相応しき行動をとっているつもりである
我輩はまだ子供故、群れを率いるには叶わず
よって、この群れの中で生きるが、今の我輩の生き延びる手段なり
あの雄は、群れのリーダーとして時折頼りなさも感じなくもないのだが、それでも、群れの頂点である事に変わりなし
我輩は群れの一員として、あの雄に従うだけである
我輩、百獣の王の息子として、常にそれに相応しき行動をとっているつもりである
我輩はまだ子供故、群れを率いるには叶わず
よって、この群れの中で生きるが、今の我輩の生き延びる手段なり
あの雄は、群れのリーダーとして時折頼りなさも感じなくもないのだが、それでも、群れの頂点である事に変わりなし
我輩は群れの一員として、あの雄に従うだけである
だが、何故だ
何故、今宵はこんなにも血が騒ぐのだ?
何故、今宵はこんなにも血が騒ぐのだ?
まるで、どこかに置き去りにした半身が
酷く興奮しているかのように、全身の血が騒ぐのだ
酷く興奮しているかのように、全身の血が騒ぐのだ
「…どうしたの?ずっと月を見上げて」
…ぎゃしゃー
良子の問いかけに、子ライオンはただ月を見上げて鳴き声をあげるのだった
良子の問いかけに、子ライオンはただ月を見上げて鳴き声をあげるのだった
fin?