「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 悪意が嘲う・デビ田-04

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 主に見捨てられた都市伝説、悪魔の囁きの一体であるデビ田は、時折ふっと考える
 いくら、山田に囁き続けても、彼を堕落させられない
 悪へと誘い込む事ができない
 己の契約者たる朝比奈 秀雄に見捨てられてからも、デビ田は悪魔の囁きとしての本能に従い、山田に囁き続けていた
 ………しかし
 いくら囁き続けても、一向に、山田は堕落してくれない
 なんと言う意志の強さだろうか
 …いや、もしかしたら、意志の強さと言うか別の何かのせいかもしれないのだが

(…ッタク、自信無クスヨナァ)

 山田の中で、デビ田はぼんやりとそう考える

 悪魔の囁きには個体毎に自我が存在している
 しかし、個体毎の能力差は、存在しないのだ
 だからデビ田の悪魔の囁きとしての能力が、劣っている訳ではないのだ
 だが、しかし……ここまで、まったく堕落させられない状態が続いていては、自信を無くすというものだ

(俺様、悪魔ノ囁キダヨナァ?……実ハ別ノ都市伝説デシタ、トカ言ウおちジャネェダロウナ)

 そんな事はない、と思いつつも、そのような方向にすら、思考が迷う
 悪魔の囁きでありながら、悪魔の囁きとしての存在を示せていない
 こんな自分は、一体何なのだ?

(……イッソ、別ノ都市伝説トシテ生マレタカッタナ)

 悪魔の囁き、ではなく
 別の都市伝説として生まれていれば、こんな悩みなど抱かなかったのだろうか

 自分は、悪魔の囁きだ
 人に害なす存在
 人間を、それ以外の存在すらも、悪の道へと引きずり込む存在
 そんな存在は、いつか消されるに決まっている
 主を裏切った事で、今、辛うじて存在が許されているようなものだ
 そうでなければ……この存在、知られた時点で退治されているだろう


 もし
 もし、別の都市伝説として、生まれていれば

(…コイツラト、生キ続ケル事モ、出来タンダロウカ)


 山田や、その周りとの生活は
 デビ田にとって、楽しいものだった
 そりゃあ、山田が感じた痛みが連動して自分に与えられて、いっそ殺せ!!と言う状況に陥った事も多々あるが
 …だが、それでも
 己と言う存在が認められ、消される事なく、生き続けられる生活が
 誰かに存在を認識されながらも、死なずにすむ、この生活が
 悪魔の囁きとして生まれた以上、決して手に入らなかったはずのそれを、体験して


 いつか消え去るだろう事に、未練などなかったはずだと言うのに
 確実に芽生え始めている未練に、デビ田は抗う事など、できなかった

 己に生じ始めている、その変化に
 気づく事など、ないまま




to be … ?



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