「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 悪意が嘲う・操られた者達-10

最終更新:

guest01

- view
だれでも歓迎! 編集
 街中を、長い白髪の、黒いスーツの上に白衣を纏ったの女が1人、歩く
 H-No.9
 …「組織」を裏切り、朝比奈 秀雄に都市伝説の契約書を大量に横流していた女だ
 裏切りが判明し、今は「組織」から追われている身
 しかし…まだ、「組織」は自分には手を出してこないだろう
 彼女は、そう確信していた

「まだまだ、悪魔の囁きやコーク・ロアの騒動で忙しいでしょうからね…」

 きゅう、と黒いルージュが引かれた唇を笑みの形にして、彼女は呟く
 得に、街中に広がっている悪魔の囁き
 それの対処で、「組織」はまだ忙しいはずだ
 自分に対して、手を割いている暇などないはず
 …何せ、「組織」内部にすら、悪魔の囁きが入り込んだのだ
 内部に入り込んだ囁きの対処は大分終わったはずだが、外回りの黒服が拾ってくる可能性だってある
 これ以上の混乱を避ける為に、「組織」では朝比奈 秀雄を倒す手段を探すと同時に、悪魔の囁きの駆除を徹底している
 とり憑かれぬ方法なども探っているようだが、まぁ、それは無駄な徒労に終わる事だろう
 …悪魔の囁きの卵は、誰にだって植え付けられる可能性があるのだ
 それを防ぐ事など、誰にもできやしない

 自分に、「組織」の手が伸びないならば
 自分は、朝比奈に自分が仕える存在である事をアピールするだけだ
 「病は気から」の能力を使い、学校町にさらに悪意を振りまき続ければ、いつか、認められるだろう 
 研究施設さえ整っていれば、研究者としての力もアピールできるのだが…

「……あぁ、また、人体実験がしたいですね……」

 危険な言葉を、どこかうっとりと呟くH-No.9
 また、薬物実験をしたい
 自分が作り出した薬で、人間が、都市伝説が、どんな反応を見せるのか
 どんな効果が及ぶのか
 あの快感を、また味わいたい
 自分が作り出した薬で、命が左右され、存在が左右される
 それを見ていると、ゾクゾクしてくるのだ
 あぁ、また、また
 あれを、味わいたい…

「また、H-No.96のような良い実験体が見付かればいいのですが……あぁ、あれは良かった。拒絶反応も起こさず、実験に耐え続けて……まだまだ、投与したい薬がありましたねぇ…」

 くすくす、小さく笑いながら、彼女は学校町を彷徨い歩く
 彼女の行く先々で、些細な病気をばら撒いて

 かつて、「組織」で手にしていた権利を
 他者の命を踏み躙る、研究者としての立場を取り戻す事を、夢見ながら


 己の命が、複数多数に狙われている事実を失念したまま
 彼女は気楽に、学校町を彷徨い続けているのだった





to be … ?




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー