首のないままバイクを走らせる事数分
後輩朝野の家の前に着いた。
正直、どうやって会えばいいかわからない
そこそこな大きさのマンションの201号室
表札には朝野と書かれている
後輩朝野の家の前に着いた。
正直、どうやって会えばいいかわからない
そこそこな大きさのマンションの201号室
表札には朝野と書かれている
…とりあえず、考えるのもアレなので
腹をくくって朝野の家のインターホンを押した。
「はいはいー?」
聞きなれた声がする
腹をくくって朝野の家のインターホンを押した。
「はいはいー?」
聞きなれた声がする
「俺だ、坂井だ」
俺は名前を名乗る
「あぁ、先輩ね、どうしました?吸血鬼にでも襲われました?」
笑いながら話す朝野の声に対し、吸血鬼だったらどれほどよかったのだろうと思いながらドアが開くのを待った。
俺は名前を名乗る
「あぁ、先輩ね、どうしました?吸血鬼にでも襲われました?」
笑いながら話す朝野の声に対し、吸血鬼だったらどれほどよかったのだろうと思いながらドアが開くのを待った。
「はいどう―――っ!!」
扉を開けた朝野は頭のない俺を見るなり絶句した。
「先………輩…ですよね?」
さすがに驚いているらしい
まぁ、悲鳴を上げない所だけは素直に感謝したい
「ああ、俺だ坂井だ」
「………」
扉を開けた朝野は頭のない俺を見るなり絶句した。
「先………輩…ですよね?」
さすがに驚いているらしい
まぁ、悲鳴を上げない所だけは素直に感謝したい
「ああ、俺だ坂井だ」
「………」
しばらくの沈黙の後、朝野は家の前に誰もいない事を確認すると
「とにかく上がってください、そしてちょっと体、調べさせてください」
そう言いながら目を輝かせた。
「とにかく上がってください、そしてちょっと体、調べさせてください」
そう言いながら目を輝かせた。
あ、違う意味で嫌な予感
とりあえず俺は今まで起きた事を朝野に全て話した。
気がついたら首なしライダーになっていた事
口裂け女の事
人面犬に追われ恐怖を味わった事……
気がついたら首なしライダーになっていた事
口裂け女の事
人面犬に追われ恐怖を味わった事……
「で、正直こういう事に詳しい人で頼めるのは朝野さんだけなんだよ」
俺は朝野に口裂け女から渡された本を見せた。
こいつの事だからどうせ胡散臭いとか言いそうだなと、朝野のツッコミに期待した。
「今日から実戦!都市伝説の戦いマニュアル…って胡散臭っ!」
本の題名を読んだ朝野は予想道理に突っ込んだ。
しかし、そう言いつつも朝野は本を一通り読み
「で、まさか先輩は私と契約するため家に来たんですか?」
痛い事を聞かれたが…正直な話、俺は後輩の朝野と契約したい
俺は朝野に口裂け女から渡された本を見せた。
こいつの事だからどうせ胡散臭いとか言いそうだなと、朝野のツッコミに期待した。
「今日から実戦!都市伝説の戦いマニュアル…って胡散臭っ!」
本の題名を読んだ朝野は予想道理に突っ込んだ。
しかし、そう言いつつも朝野は本を一通り読み
「で、まさか先輩は私と契約するため家に来たんですか?」
痛い事を聞かれたが…正直な話、俺は後輩の朝野と契約したい
「…いや、他の誰にも頼めないし…赤の他人を巻き込むわけにもいかないだろ?」
「だからと言って私を巻き込まないでくださいよ!」
うん、ナイスツッコミ
「でも、そんな事言いながらさっきからデジカメで俺の事を撮っているのはどうしてだ?」
「単純に興味本位です」
「このままだと俺人間に戻れないんだよ?」
「私には関係ありませんもん、先輩一人で頑張ってください」
「…」
「…」
お互い沈黙
「だからと言って私を巻き込まないでくださいよ!」
うん、ナイスツッコミ
「でも、そんな事言いながらさっきからデジカメで俺の事を撮っているのはどうしてだ?」
「単純に興味本位です」
「このままだと俺人間に戻れないんだよ?」
「私には関係ありませんもん、先輩一人で頑張ってください」
「…」
「…」
お互い沈黙
「それに…」
ポツリ、朝野が話し出した。
ポツリ、朝野が話し出した。
「先輩、彼女がいるんだから彼女さんに頼めばいいじゃないですか」
「……あいつは」
そう言って俺は沈黙した。
高校の時に知り合った同い年の彼女
そう言って俺は沈黙した。
高校の時に知り合った同い年の彼女
「今県外だから会えない」
彼女は今、県外に住んでいる
このまま俺が首なしライダーとして存在する間は
人間である坂井は行方不明という事になるのだろうか?
彼女は今、県外に住んでいる
このまま俺が首なしライダーとして存在する間は
人間である坂井は行方不明という事になるのだろうか?
と、いう事は
もし永遠に人間に戻れなかったら
もし永遠に人間に戻れなかったら
……
正直、考えたくなかった。
「………正直な話、未だに信じられませんけどね」
朝野は俺を見ながら呟くと、部屋の端にあるパソコンの前まで移動し座った。
カタカタとキーボードを叩く音が部屋に響いている
たまにカチカチとクリックする音も聞こえる
朝野は俺を見ながら呟くと、部屋の端にあるパソコンの前まで移動し座った。
カタカタとキーボードを叩く音が部屋に響いている
たまにカチカチとクリックする音も聞こえる
「先輩、これ見てください」
そう言って朝野は俺にとあるサイトを見せた。
そう言って朝野は俺にとあるサイトを見せた。
そこには
『夜9時ごろマスクをした女に声をかけられた 必死で逃げたが尋常じゃないスピードで追いかけてきた』
『青いバイクに乗った首なしライダーを見た』
『家近くの公園で叫び声を聞いて見に行ったが誰もいなく、地面に赤い血だけが残されていた』
『青いバイクに乗った首なしライダーを見た』
『家近くの公園で叫び声を聞いて見に行ったが誰もいなく、地面に赤い血だけが残されていた』
「この、青いバイクの首なしライダーってのは俺だな」
ざっと数十件だろうか
画面に表示されたのは、街の至る所で都市伝説を見たり実際に体験したりしたという話だった。
「最近、この掲示板に書き込みが増えるんですよ」
そう言いながら朝野は掲示板を下へ下へスクロールさせる
たしかに、ここ最近の書き込みがほとんどだった。
「正直…単なる悪ふざけだと思っていたんですけどね…今日先輩を見てハッキリしました」
朝野は俺の姿を見てこう言った。
ざっと数十件だろうか
画面に表示されたのは、街の至る所で都市伝説を見たり実際に体験したりしたという話だった。
「最近、この掲示板に書き込みが増えるんですよ」
そう言いながら朝野は掲示板を下へ下へスクロールさせる
たしかに、ここ最近の書き込みがほとんどだった。
「正直…単なる悪ふざけだと思っていたんですけどね…今日先輩を見てハッキリしました」
朝野は俺の姿を見てこう言った。
「先輩、契約ってどうやってやるんですか?」
その時
ピンポーン
朝野の家に玄関のチャイムが鳴り響いた。
ピンポーン
朝野の家に玄関のチャイムが鳴り響いた。
「先輩、一応玄関から見えない所にいて」
俺は言われるがまま玄関から見えない所に隠れた。
俺は言われるがまま玄関から見えない所に隠れた。
「はいはーい?」
朝野は玄関のドアを開けた。
朝野は玄関のドアを開けた。
「首なしライダーさん…いますよね?」
そう言ったのは聞き覚えのある声
「せんぱーい、お客さんですよ」
そう言ったのは聞き覚えのある声
「せんぱーい、お客さんですよ」
恐る恐る物陰から覗くとそこには
「こんばんは、どうやら契約できる人間を見つけたようですね」
口裂け女がいた。
「どうぞ、ジュースしかありませんが」
朝野は座っている口裂け女にストローつきのオレンジジュースを差し出した。
朝野は座っている口裂け女にストローつきのオレンジジュースを差し出した。
今、朝野の家に
口裂け女
朝野
俺こと首なしライダー
の三人?がいる
まあ、二人は人間としてカウントされない気がするが
口裂け女
朝野
俺こと首なしライダー
の三人?がいる
まあ、二人は人間としてカウントされない気がするが
「有難うございます」
口裂け女はそう言うとマスクの下にストローを入れて器用にオレンジジュースを飲んでいる
俺も飲みたいが頭がないので飲食ができない
さっき気がついたが、俺はどうやら食欲というものが無くなったようだ。
栄養不足で死なないのかと考えるのは俺だけだろうか?
口裂け女はそう言うとマスクの下にストローを入れて器用にオレンジジュースを飲んでいる
俺も飲みたいが頭がないので飲食ができない
さっき気がついたが、俺はどうやら食欲というものが無くなったようだ。
栄養不足で死なないのかと考えるのは俺だけだろうか?
「さて、私がここに来た理由ですが…」
口裂け女はジュースを飲み終えると俺と朝野を見てこう切り出した。
「喫茶店ルーモアって知っていますか?」
口裂け女はジュースを飲み終えると俺と朝野を見てこう切り出した。
「喫茶店ルーモアって知っていますか?」
「ああ、俺知ってる」
俺の趣味の喫茶店めぐりで見つけた喫茶店だ。
あそこは珈琲も美味しい、食事も美味しいという俺のお気に入りの喫茶店だ。
「先輩、まだ喫茶店探しが趣味なんですか?…もっと年相応の趣味持ちましょうよ」
朝野の冷ややかな視線がきつい…いいじゃないか好きなんだから
「貴女は?」
口裂け女は朝野に尋ねた。
「雑誌で名前を見た事ならありますよ?」
俺の趣味の喫茶店めぐりで見つけた喫茶店だ。
あそこは珈琲も美味しい、食事も美味しいという俺のお気に入りの喫茶店だ。
「先輩、まだ喫茶店探しが趣味なんですか?…もっと年相応の趣味持ちましょうよ」
朝野の冷ややかな視線がきつい…いいじゃないか好きなんだから
「貴女は?」
口裂け女は朝野に尋ねた。
「雑誌で名前を見た事ならありますよ?」
「で、なんでルーモアが出て来るんだ?」
俺は気になって口裂け女に聞いてみた。
俺は気になって口裂け女に聞いてみた。
少しの沈黙の後、口裂け女は一言言った。
「…ルーモアのマスターも都市伝説に関わってました」
「!」
「…?」
驚いたのは俺、解らないと言った表情なのが朝野だ。
「…ルーモアのマスターも都市伝説に関わってました」
「!」
「…?」
驚いたのは俺、解らないと言った表情なのが朝野だ。
「そして少し前、ルーモアのマスターは死にました」
「「…」」
俺と朝野は黙っている
「先に言っておきますが、貴女」
口裂け女は朝野の目を見ながらこう言った。
「都市伝説と契約するという事は、貴女の命も危険に晒されるという事です」
「最悪の場合、人を殺す事もあります…そして…殺させる事も」
「貴女はその覚悟がありまs「ありませんよ?」
口裂け女の話を最後まで聞かずに、朝野はあっさりと言いやがった。
「「は?」」
俺と口裂け女の声がきれいにハモッた
俺と朝野は黙っている
「先に言っておきますが、貴女」
口裂け女は朝野の目を見ながらこう言った。
「都市伝説と契約するという事は、貴女の命も危険に晒されるという事です」
「最悪の場合、人を殺す事もあります…そして…殺させる事も」
「貴女はその覚悟がありまs「ありませんよ?」
口裂け女の話を最後まで聞かずに、朝野はあっさりと言いやがった。
「「は?」」
俺と口裂け女の声がきれいにハモッた
「私は先輩の手助けをするだけです」
「もしも危険になったら先輩を見捨てて逃げます」
「人を殺す事になったら先輩にやらせます」
「先輩はとにかく自分より先に私を護りなさい」
「その辺は解ってますよね?先輩」
「もしも危険になったら先輩を見捨てて逃げます」
「人を殺す事になったら先輩にやらせます」
「先輩はとにかく自分より先に私を護りなさい」
「その辺は解ってますよね?先輩」
……なんというか、流石すぎる
「…だな、そういう事だ」
俺はそう言うと口裂け女の方を向いて一言
「俺、首なしライダーは人間、朝野と契約する」
「貴女はそれでいいですか?」
「いいですよ?」
「…だな、そういう事だ」
俺はそう言うと口裂け女の方を向いて一言
「俺、首なしライダーは人間、朝野と契約する」
「貴女はそれでいいですか?」
「いいですよ?」
契約成立
その瞬間、俺の体に異変が生じた。