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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-54m

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だれでも歓迎! 編集
 視線が痛い
 さぁて、どうしたら良いものか
 目の前で涙目でこちらを睨んでくるヘンリエッタと、今すぐにでもこちらを殺さんとせんばかりの勢いで睨みつけてきているGを前に、黒服Hは小さく苦笑した

「……つまり。お前はマッドガッサーの騒動以降、ロクにメンテナンスをせず、都市伝説存在固定剤を薄めた物を飲むだけで体をもたせていた、と?」
「それと、賢者の石の効果な。まぁ、こっちはあんまり使いたくはねぇんだが」

 あの男と戦う、その時まで
 賢者の石の残り残量は、あまり使いたくはないのだ
 あの不死身の男相手に戦うのならば、こちらもある程度の不死身性を保たないと、きつい

「------っの、馬鹿者が!!」

 ぺち!
 ヘンリエッタが、Hに殴りかかった
 とは言え、彼女の本来の腕力で、ではなく、その愛らしい少女の姿に相応しい力で
 ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか
 そのまま、叩き続ける

「痛いんだが、お嬢さん。っつか、うっかり本来の力で殴ってくるなよ?少なくとも一回は死ねる」
「煩い!この大馬鹿者めが!!何故、妾に一言も相談せんかった!?妾は、お前の状態を全て把握していなければならんのだぞ!!」

 ぽかぽかぺちぺち
 ヘンリエッタはHを叩き続け……ぽろぽろ、ぽろぽろ
 大粒の涙をこぼし続けている

「お、お前の状態を把握出来ておらんと……っ、お前の状態に合わせて、薬の成分の調整も、できんじゃろうが……っ」
「まず、俺はその薬の投与をサボってたんだし、問題ねぇだろ」
「大有りじゃ!!そうだから、体がボロボロになっておるのじゃろうが!!」

 ようやく、Hを叩く手が、止まり
 ヘンリエッタは、ただ、涙を流す

「妾、は……お前に、死なれては…………困るのじゃ…」
「…はいはい、悪かったよ」

 ぼふん、と
 ヘンリエッタの頭を撫でてやるH
 …Gからの視線が、大変と痛い
 少しは、フォローしなければ駄目だろう

「流石にきっつくなってきたから、こうやって打ち明けただろうが」
「もっと早く打ち明けんか!!……とにかく、今から検査と薬の投与を始める。逃げるでないぞ?」
「わかってるって……それと、あの話だが」
「ふむ、ファンタ・ゴールデンアップルに飲み込まれた少年じゃな?お前の言う通り、Gの下につかせよう」
「そうしてくれ。あの能力が強硬派や過激派に確保されるのは厄介だ」

 任せろ、と頷くヘンリエッタ
 てとてとと、部屋の奥に向かおうとしていて

 …その、後ろ姿に
 そうだ、とHは声をかける

「ついでだ、お嬢さん。「第三帝国」は知ってるな?」
「うむ?知っておるぞ。我がライバルのムチプリがいるのじゃ」
「いつ、あのドクターがお前のライバルになったのかはさておき、だ……そのドクターが、都市伝説を人間にする方法を見つけた、ってよ」


 ----ぴたり
 ヘンリエッタが、動きを止めた


「…どう言う事だ。H-No.360」

 今まで無言を貫いていたG-No.1が、口を開いた
 低い、低い…怒気交じりの、声
 殺意一歩手前のその怒気は、Hにまっすぐに向けられていた

「言葉通りの意味さ。お嬢さんとお前さんが何百年とかけて見つけられなかったその方法、人間であるドクターが見つけちまったのさ」
「…それは、事実か?」

 あぁ、とヘンリエッタに頷いてみせるH
 どこか意地悪く、笑ってみせる

「……どうだ?方法が見付かったなら………人間に、戻りたいか?」
「…………」
「…H-No.360、貴様…」

 俯いてしまったヘンリエッタ
 彼女の心を乱す発言をしたHを、Gはとがめようとして
 …しかし、ヘンリエッタが、それを遮る

「良い、G-No.1……そうじゃな、確かに、妾は人間に戻りたい……………だが、まだ、人間に戻る訳には、いかぬ。「組織」を正しい方向に導くまで…まだ、戻る訳には、行かぬのじゃ」

 友人になった少女達が、危険な目にあった事で
 ヘンリエッタは、より、「組織」の過激派や強硬派相手に厳しい態度をとるようになった
 少なくとも、それらを全て駆逐するまでは人間に戻るわけにはいかない…そう言う事か

「じゃから、H-No.360。お前は、自分の事だけ考えておれ。その人間に戻る方法、お前が使えば良いじゃろう」
「そうかい」

 わかった、とHが頷いたのを確認して…ヘンリエッタは、検査の準備をすべく、奥の部屋へと姿を消した 
 部屋には、HとGだけが残されて

「…何のつもりだ、H-No.360」

 ぎろり
 Gが、Hを睨み付けた

「何の事だ?」
「とぼけるな………!今更、お嬢様に希望を抱かせて、どうするつもりだ」

 普段、感情を押し隠し、感情などないように振舞っている男が
 Hの前では、こうもあっさりと、怒気を露にしてくる
 その様子が楽しいものだから、ついつい、挑発してしまうのだ
 くくくっ、とHは笑ってみせる

「俺は事実を伝えたまでさ。すげぇだろ?寿命が定められている人間の身で、奇跡としか言いようがないその技術を実現させたんだからな」

 H自身は、まだその人間化した都市伝説の姿を見てはいないのだが
 辰也が言ったのだから事実だろう、とそう考えていた
 辰也の嘘を見抜くくらいはできる

「……お嬢様を殺すと言っている、お前が…………お嬢様に希望を抱かせ、何を企んでいる」
「……………さぁねぇ?」

 …Gのその問いかけに、Hは誤魔化すように肩をすくめて 
 それ以上、答える事は、なかった





to be … ?




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