さて
極自然に、まるで当たり前のように、窓から山田家に半分入っていた謎の女性だが
極自然に、まるで当たり前のように、窓から山田家に半分入っていた謎の女性だが
「あら?」
「え?」
「え?」
ふわ、と
その体が、後方に引っ張られて…浮いた
よくよく見れば、その女性の背後に、黒い羽根を生やした、目元を仮面で隠した不審者…というか、男性の姿があって、それが女性を持ち上げているらしかった
その体が、後方に引っ張られて…浮いた
よくよく見れば、その女性の背後に、黒い羽根を生やした、目元を仮面で隠した不審者…というか、男性の姿があって、それが女性を持ち上げているらしかった
「まったく、今度はどんな燃料拾ったんだ…ほら、帰るぞ、直希君が飯作って待ってるぞ」
「待ってーーーっ!!あの家にはかぁいい動物の気配もっ!!」
「だから、人様に迷惑かけるなっ!?いいから帰るぞ!!」
「待ってーーーっ!!あの家にはかぁいい動物の気配もっ!!」
「だから、人様に迷惑かけるなっ!?いいから帰るぞ!!」
ばっさばっさばっさ
……あぁ、嵐が去っていく
何だろう、今時は背中から羽生やした人間もいるんだろうか
うん、きっとそういう体質なんだな、うん
……あぁ、嵐が去っていく
何だろう、今時は背中から羽生やした人間もいるんだろうか
うん、きっとそういう体質なんだな、うん
『ドウ見テモ都市伝説ダロウガ』
アーアー、デビ田の突っ込みは聞えなーい!!
軽く現実逃避をする山田
なお、マゾサンタだが…なぜか、うつ伏せに倒れていて
子ライオンがその後頭部に乗っかり、ぎしゃー、と何やら勝ち誇った声をあげている
子ライオンからタックルでも食らって、どっかに頭ぶつけて気絶でもしたのだろうか
軽く現実逃避をする山田
なお、マゾサンタだが…なぜか、うつ伏せに倒れていて
子ライオンがその後頭部に乗っかり、ぎしゃー、と何やら勝ち誇った声をあげている
子ライオンからタックルでも食らって、どっかに頭ぶつけて気絶でもしたのだろうか
……よし
マゾが黙った、今がチャンス
マゾが黙った、今がチャンス
「とりあえず、マゾの言う寝言はさておき、だ。朝比奈 マドカさん」
「何だい?」
「あなたは、その…悪魔の囁きの騒動を起こしている朝比奈 秀雄の、その」
「まぁ、元女房だねぇ」
「何だい?」
「あなたは、その…悪魔の囁きの騒動を起こしている朝比奈 秀雄の、その」
「まぁ、元女房だねぇ」
元、をちょっと心持弱めに発言したマドカ
…未練でも、あるのだろうか
…未練でも、あるのだろうか
「どうして離婚したの?」
「っちょ、大人の事情に口挟んじゃいけませんっ!?」
「っちょ、大人の事情に口挟んじゃいけませんっ!?」
っば!!と慌てて佑香の口をふさいだ山田だが、まぁ、間に合っていない
佑香のそんな質問に…マドカは、っふ、と笑った
佑香のそんな質問に…マドカは、っふ、と笑った
暗い
暗い、怒りのオーラがマドカを包み込む!!!
暗い、怒りのオーラがマドカを包み込む!!!
「…いやぁ、ちょっとねぇ?バカ亭主を試してやろうと色々やってた隙に、いつの間にか泥棒猫に掻っ攫われてねぇ……?」
「さっきのマゾへの忠告は体験談っ!!??」
「まったく、あーんな女のどこがいいんだかっ!?……そういう訳で、あんたも気をつけな?泥棒猫って奴はどっから現れるかわからないからねぇ?」
「えぇ、気をつけてはる君を見守ってるわ」
「やめてーーーーっ!?良子にその手のアドバイスはやめてーーーーーっ!!??」
「さっきのマゾへの忠告は体験談っ!!??」
「まったく、あーんな女のどこがいいんだかっ!?……そういう訳で、あんたも気をつけな?泥棒猫って奴はどっから現れるかわからないからねぇ?」
「えぇ、気をつけてはる君を見守ってるわ」
「やめてーーーーっ!?良子にその手のアドバイスはやめてーーーーーっ!!??」
お願い、頷かないで良子
ナイスボートのフラグだけはやめてっ!!??
ナイスボートのフラグだけはやめてっ!!??
『もてル男ハ辛イナァ?』
「わかってて言ってるだろデビ田。わかってて言ってるだろデビ田。っつか、出ろ。表へ出ろ!?」
『ヤナコッタ』
「わかってて言ってるだろデビ田。わかってて言ってるだろデビ田。っつか、出ろ。表へ出ろ!?」
『ヤナコッタ』
己の内側で、デビ田がとぐろを巻いているのがわかる
マドカに首を締められたからか、表に出ようとしないのだ
マドカに首を締められたからか、表に出ようとしないのだ
「と、とにかく、マドカさん?あなたは、朝比奈 秀雄の居場所を探しているんですね?」
「あぁ。一発殴ってやらないと、気がすまないからねぇ……あたしのたった一人の息子が、危険に晒されているんだしね」
「あぁ。一発殴ってやらないと、気がすまないからねぇ……あたしのたった一人の息子が、危険に晒されているんだしね」
たった一人を酷く強調していたように、山田には聞えた
…マゾの発言から寝言の部分を除いて考えるに、マドカはマゾがストーキングしている対象の1人である翼の母親
息子と発言したという事はやっぱり男だったのか
あれ、って事は男と出来てるって話は何だ
脱線しかけた思考
それを、慌てて修正する
ちょうど良いタイミングで、マドカも声をかけてきた
…マゾの発言から寝言の部分を除いて考えるに、マドカはマゾがストーキングしている対象の1人である翼の母親
息子と発言したという事はやっぱり男だったのか
あれ、って事は男と出来てるって話は何だ
脱線しかけた思考
それを、慌てて修正する
ちょうど良いタイミングで、マドカも声をかけてきた
「あんたにとり憑いているって言う悪魔の囁きは、あのバカ亭主の居場所、知らないのかい?」
「……えぇと」
「……えぇと」
どうなんだ?と己の中のデビ田に、声をかけるのだが
『知ラネェ』
と、実にシンプルな即答が帰ってきた
「…知らないみたいです」
「でも、バカ亭主が契約している都市伝説なんだろ?元は」
「でも、バカ亭主が契約している都市伝説なんだろ?元は」
確かに、それはそうだ
契約者と都市伝説には特殊な絆が芽生え、居場所を感知できるようになることもある
が
契約者と都市伝説には特殊な絆が芽生え、居場所を感知できるようになることもある
が
『俺様ハ、本体ノ悪魔ノ囁キカラ派生シタヨウナ存在ダ。アチラサンガ俺様ノ状態ヤ居場所ヲ感知デキテモ、ソノ逆ハ無理ダヨ。俺様ガ生マレタ時点デノ情報シカワカラネェ』
「だとしても、居場所は移動さえしていなければわかるんじゃ…」
『……ソレガ、無理ナンダヨ』
「だとしても、居場所は移動さえしていなければわかるんじゃ…」
『……ソレガ、無理ナンダヨ』
山田の、中で
デビ田が身震いしたのが、伝わってくる
デビ田が身震いしたのが、伝わってくる
『……正直言ウト、怖ェンダヨ。元主様ノ、三ツ目ノ都市伝説……ソレガオッカナクテ、元主様ノ居場所ノ情報ヲ受ケ取ル事ヲ、俺様ノ本能ガ全力デ拒否シテンダ』
…ふむ
それは、つまり
それは、つまり
「……自分の契約者と顔合わせたくないから、わからないらしい」
『しんぷるニ纏メスギダへたれ』
『しんぷるニ纏メスギダへたれ』
煩い
文句を言うなら、自分の口からマドカに伝えればいいだろうに
ひとまず、デビ田が朝比奈 秀雄の居場所を知らないのは、事実
それに、マドカはやや落胆したようではあるが
文句を言うなら、自分の口からマドカに伝えればいいだろうに
ひとまず、デビ田が朝比奈 秀雄の居場所を知らないのは、事実
それに、マドカはやや落胆したようではあるが
「まぁ、仕方ないさね」
と、苦笑した
「こっちからも、伝えられる情報はあまりないしねぇ?…バカ亭主の部下の1人の似顔絵なら持ってるけど」
「似顔絵…」
「似顔絵…」
…そう言えば
朝比奈 秀雄の部下の情報は、デビ田が話した情報がある
一応、容姿についても簡単に説明されてはいるが、姿絵があるのなら、それを見たほうが早い
朝比奈 秀雄の部下の情報は、デビ田が話した情報がある
一応、容姿についても簡単に説明されてはいるが、姿絵があるのなら、それを見たほうが早い
セイレーンは、唄で人を操るという
姿を見たら、即座に逃げるか何かした方がいいはずだ
…意志が強いと操られにくい、との事で
個性が強いここに集まっている面子は、誰一人操られないような、そんな予感が山田はしたが、考えなかった事にした
姿を見たら、即座に逃げるか何かした方がいいはずだ
…意志が強いと操られにくい、との事で
個性が強いここに集まっている面子は、誰一人操られないような、そんな予感が山田はしたが、考えなかった事にした
「その絵、見せてもらってもいいだろうか」
「あぁ、構わないよ。代わりに、そっちが知ってる事、教えてもらえるかい?」
「あぁ、構わないよ。代わりに、そっちが知ってる事、教えてもらえるかい?」
…さぁ
ここからが、情報交換の、本番だ
ここからが、情報交換の、本番だ
to be … ?