「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 悪意が嘲う-08

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『………』
「デビ田?どうしたんだ?」

 …ゴーストとダークネスの戦いが終わり、二頭がちみちゃい子ライオンの姿になり
 ボロボロだったゴーストの傷の手当てを終えた頃
 山田の中のデビ田が、何か考え込むように、黙り込んでいた

『……ヤバイカモシレネェナ』
「え?何が?」
『だーくねすニ憑イテイタ悪魔ノ囁キガ消失シタノハ、元主様モスグ気ヅクハズダカラナ。何カ動キヲ見セテクルカモシレネェゾ』

 朝比奈 秀雄を裏切った存在とは言え、朝比奈が契約している悪魔の囁きから生まれた存在であるデビ田
 朝比奈 秀雄の動きを、完全ではないにしろ、ある程度は感知する事が、できる

 だからこそ、気づいた
 朝比奈 秀雄が、何か、動きを見せ始めた、事に




 暗闇の中、灰色のコートを纏った男が、窓から外を見下ろしていた
 …ダークネスに憑けていた悪魔の囁きが…消失した
 その直前に、その悪魔の囁きは、何者かによってダークネスから引き剥がされている
 何者かと戦闘を行って…負けた、という事か

「……片割れのみとは言え、ツァボの人食いに打ち勝つとは……」

 一体、何者がダークネスを打ち倒したというのか?
 ……流石の朝比奈も、それがダークネスの片割れたるゴーストであるとは考えない
 まさか、アフリカの大地のどこかにいるはずのゴーストが、日本に来ているなどとは考えなかった
 ただ、ダークネスが敗北した
 ダークネスが、己の管理下からいなくなった
 それだけを、間違いようのない事実として認識する

 兵力が削がれた
 朝比奈が強く感じた印象は、それだ
 コーク・ロアの契約者や被害者、それに、クールトーが操る犬という兵力とは、段違いの力を、削り取られた
 その気になればいくらでも兵力は増強できるとは言え…今回削られた戦力は大きすぎる

 さて、どうするか?
 この街を掌握する為にも、一定以上の兵力は必要だ
 これ以上、力をそがれる訳にはいかない
 ……まだ
 まだ、翼が、折れていないのだ
 翼の心が、折れていない
 これだけ、翼に直接被害を与えず、周囲に害を与え続けても…まだ、翼の心は折れようとしない
 朝比奈に対して、屈服してこようとしない
 …翼が、一人で必死に耐えているのだとしたら、もうとっくに、その心は折れていただろう
 だが、翼の周囲の人間達の支えが、翼の心を支えていて…それが、翼を朝比奈に屈服させようとしない
 周りに、ある程度だけとは言え相談できるようになった翼は、もう1人だけで全てを抱え込もうとはしないから

 朝比奈の、目的を達成する為には
 翼の存在が、必要不可欠なのだ
 日景の家の権力を、己のものにする為に
 ……あの家が所持しているはずの、都市伝説……「小瓶の魔人」を、手に入れて、それを操る為にも
 翼の存在は必要不可欠
 何がなんでも、己の下に置かなければならない

「…手間取らせてくれる…」

 思い通りに行かぬ状況に、朝比奈は忌々しげな表情を浮かべた
 翼が、自分の元に来ない
 …あの、黒服と、少女達と共に生活している翼
 あの、翼が家族と呼ぶ存在達が、翼を支えて、朝比奈の元には向かわせない

「……化け物共が…化け物と餓鬼如きが、私の邪魔をすると言うのか……!」

 忌々しげな、憎悪交じりの声 
 その瞳にも、強い憎悪が宿る

「…いいだろう……貴様等がその気ならば………翼を渡さぬと言うのならば……考えが、ある」

 …朝比奈の傍らで腰を下ろしていたクールトーが…顔を、あげた
 朝比奈の表情にリンクするように、邪悪に笑う

「……翼、後悔するがいい…………お前がこちらに来ないのならば……この街を、血の海に変えてやろう」


 今以上に
 この街をメチャクチャにしてやろう
 ほら、お前がこちらに来ないからだ
 お前のせいで、関係のない人間が傷つくぞ?死ぬぞ?
 それは嫌だろう?
 自分が傷つく事は平気だと言うのに、他人が傷つく事を酷く嫌っているからな

 さぁ、来い
 早く、私の元へ来い
 お前を一番うまく使ってやれるのは私だ
 お前は、私の管理下にあるべきなのだ



 お前が、あんな化け物などの元にいる必要など
 あるはずが、ないのだ




to be … ?



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