それは、彼らが望達と別行動をとってから、数分後
「……………」
「大樹?どうかしたのか?」
「………いえ、なんでもありませんよ、翼」
「大樹?どうかしたのか?」
「………いえ、なんでもありませんよ、翼」
…気のせいだろうか
今、一瞬…嫌な予感がした、というか
望の身に、危険が迫ったような気がしたのだが…
……継続して、その感覚を感じない
と、いう事は、気のせいだったか、もしくは、望が窮地を脱した、という事だろう
………信じて、と、望がそう言ったのだから、自分が、信じてやらなければ
今、一瞬…嫌な予感がした、というか
望の身に、危険が迫ったような気がしたのだが…
……継続して、その感覚を感じない
と、いう事は、気のせいだったか、もしくは、望が窮地を脱した、という事だろう
………信じて、と、望がそう言ったのだから、自分が、信じてやらなければ
今、この瞬間に、望と一緒に行動していた詩織が「犬神家の一族」状態になっている事を、黒服は知る由もない
黒服と翼は、とある小さな雑居ビルの傍まで辿り着いていた
入り口の回りには、コーク・ロアの被害者らしき者達の姿があり
そして…黒服には、雑居ビルの中にいる、大きな気配が、わかる
以前、遭遇した…朝比奈 秀雄が契約している、都市伝説の気配
恐らく、今までの潜んでいた状態とは違い、隠す事をやめたのだろう
その気配を感じるだけで、押しつぶされそうなプレッシャーを感じるほどの、大きな都市伝説の気配が……その雑居ビルの中から、はっきりと感じられた
入り口の回りには、コーク・ロアの被害者らしき者達の姿があり
そして…黒服には、雑居ビルの中にいる、大きな気配が、わかる
以前、遭遇した…朝比奈 秀雄が契約している、都市伝説の気配
恐らく、今までの潜んでいた状態とは違い、隠す事をやめたのだろう
その気配を感じるだけで、押しつぶされそうなプレッシャーを感じるほどの、大きな都市伝説の気配が……その雑居ビルの中から、はっきりと感じられた
「ここか?」
「はい……とりあえず、見張りとしておかれているであろう、彼らを何とかしましょう」
「はい……とりあえず、見張りとしておかれているであろう、彼らを何とかしましょう」
できれば、裏口から侵入したかったのだが…それを警戒していたのか、裏口の類が全て潰されてしまっていたのだ
…火災の時などの避難経路を考えると、大変に危ない行為なのだが…恐らく、そんな事は考慮していないだろう
幸い、と言うか何と言うか、辺りに一般人らしき姿は見えない
辺りが少し荒れているのを見ると、ここではじめに騒ぎが起きて、人が寄り付いていないのかもしれない
普通ならば、騒ぎが起きれば警察がきてもおかしくないが…今は、学校町の、特に繁華街のあちらこちらで騒ぎが起きてしまっている
どこかで、足止めを食っているのだろう
…ここまでやってきて、朝比奈 秀雄と遭遇されるよりはマシだろう、と黒服は考える
これだけの騒ぎを起こしているのだ
恐らく…己の、三つ目の都市伝説の力を振るう事も、朝比奈 秀雄は躊躇してこないだろう
その能力を……全て、隠す事なく、手加減する事なく、振るう事を、躊躇しないだろう
その戦いに、都市伝説に関わりをもたない者を巻き込む訳には、いかない
…火災の時などの避難経路を考えると、大変に危ない行為なのだが…恐らく、そんな事は考慮していないだろう
幸い、と言うか何と言うか、辺りに一般人らしき姿は見えない
辺りが少し荒れているのを見ると、ここではじめに騒ぎが起きて、人が寄り付いていないのかもしれない
普通ならば、騒ぎが起きれば警察がきてもおかしくないが…今は、学校町の、特に繁華街のあちらこちらで騒ぎが起きてしまっている
どこかで、足止めを食っているのだろう
…ここまでやってきて、朝比奈 秀雄と遭遇されるよりはマシだろう、と黒服は考える
これだけの騒ぎを起こしているのだ
恐らく…己の、三つ目の都市伝説の力を振るう事も、朝比奈 秀雄は躊躇してこないだろう
その能力を……全て、隠す事なく、手加減する事なく、振るう事を、躊躇しないだろう
その戦いに、都市伝説に関わりをもたない者を巻き込む訳には、いかない
黒服の言葉に、こくりと頷く翼
いつでも、駆け出せる体勢だ
黒服は、ごそり、スーツのポケットから、水晶をいくつか取り出し
だっ、と二人はほぼ同時に路地裏から駆け出し、雑居ビルの入り口へと、駆ける
いつでも、駆け出せる体勢だ
黒服は、ごそり、スーツのポケットから、水晶をいくつか取り出し
だっ、と二人はほぼ同時に路地裏から駆け出し、雑居ビルの入り口へと、駆ける
くるり……コーク・ロアの被害者達が、二人に、気づいた
奇声を上げ、突進してくるコーク・ロアの被害者達
その被害者達の頭上に、黒服は水晶を放り投げた
奇声を上げ、突進してくるコーク・ロアの被害者達
その被害者達の頭上に、黒服は水晶を放り投げた
ぱぁん、と水晶が弾け飛ぶ
そのカケラはキラキラと輝いて、コーク・ロアの被害者達を包み込んでいく
水晶の浄化の力によって、コーク・ロアの被害者達は支配型のコーク・ロアの影響から解放され、その場にバタバタと倒れていった
出来れば、彼らも安全な場所へ移動させたいのだが、時間がない
黒服は翼と共に、そのまま雑居ビルの中へとなだれ込んだ
そのカケラはキラキラと輝いて、コーク・ロアの被害者達を包み込んでいく
水晶の浄化の力によって、コーク・ロアの被害者達は支配型のコーク・ロアの影響から解放され、その場にバタバタと倒れていった
出来れば、彼らも安全な場所へ移動させたいのだが、時間がない
黒服は翼と共に、そのまま雑居ビルの中へとなだれ込んだ
……中は、暗い
小さな雑居ビルだと言うのに、入り口付近はホールのようになっていて、最上階まで吹き抜けになっている構造らしい
見あげた、その最上階の、通路に
小さな雑居ビルだと言うのに、入り口付近はホールのようになっていて、最上階まで吹き抜けになっている構造らしい
見あげた、その最上階の、通路に
「……っ親父……!」
朝比奈 秀雄が、雑居ビルに入り込んできた黒服と翼を見下ろし
ニヤリ、邪悪に笑っていた
その邪悪な笑いに
見下してくる、その視線に
翼が、恐怖にも似た感情を感じた事が、黒服に伝わってくる
朝比奈 秀雄に支配されるかのように生活していた幼い日の経験が、翼を縛り付けてしまっているのかもしれない
ニヤリ、邪悪に笑っていた
その邪悪な笑いに
見下してくる、その視線に
翼が、恐怖にも似た感情を感じた事が、黒服に伝わってくる
朝比奈 秀雄に支配されるかのように生活していた幼い日の経験が、翼を縛り付けてしまっているのかもしれない
翼を庇うような位置に立とうとした黒服
しかし、翼は恐怖を振り払うように、首を振って…黒服の前に、立ち
朝比奈 秀雄を、睨みあげた
しかし、翼は恐怖を振り払うように、首を振って…黒服の前に、立ち
朝比奈 秀雄を、睨みあげた
「…ぶん殴りに来てやったぞ、糞親父」
翼の、その言葉に
朝比奈 秀雄は、どこか面白がるように……ニヤリ、邪悪な笑いを深めていった
朝比奈 秀雄は、どこか面白がるように……ニヤリ、邪悪な笑いを深めていった
to be … ?