「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 悪意が嘲う-09

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 それは、彼らが望達と別行動をとってから、数分後

「……………」
「大樹?どうかしたのか?」
「………いえ、なんでもありませんよ、翼」

 …気のせいだろうか
 今、一瞬…嫌な予感がした、というか
 望の身に、危険が迫ったような気がしたのだが…
 ……継続して、その感覚を感じない
 と、いう事は、気のせいだったか、もしくは、望が窮地を脱した、という事だろう
 ………信じて、と、望がそう言ったのだから、自分が、信じてやらなければ

 今、この瞬間に、望と一緒に行動していた詩織が「犬神家の一族」状態になっている事を、黒服は知る由もない

 黒服と翼は、とある小さな雑居ビルの傍まで辿り着いていた
 入り口の回りには、コーク・ロアの被害者らしき者達の姿があり
 そして…黒服には、雑居ビルの中にいる、大きな気配が、わかる
 以前、遭遇した…朝比奈 秀雄が契約している、都市伝説の気配
 恐らく、今までの潜んでいた状態とは違い、隠す事をやめたのだろう
 その気配を感じるだけで、押しつぶされそうなプレッシャーを感じるほどの、大きな都市伝説の気配が……その雑居ビルの中から、はっきりと感じられた

「ここか?」
「はい……とりあえず、見張りとしておかれているであろう、彼らを何とかしましょう」

 できれば、裏口から侵入したかったのだが…それを警戒していたのか、裏口の類が全て潰されてしまっていたのだ
 …火災の時などの避難経路を考えると、大変に危ない行為なのだが…恐らく、そんな事は考慮していないだろう
 幸い、と言うか何と言うか、辺りに一般人らしき姿は見えない
 辺りが少し荒れているのを見ると、ここではじめに騒ぎが起きて、人が寄り付いていないのかもしれない
 普通ならば、騒ぎが起きれば警察がきてもおかしくないが…今は、学校町の、特に繁華街のあちらこちらで騒ぎが起きてしまっている
 どこかで、足止めを食っているのだろう
 …ここまでやってきて、朝比奈 秀雄と遭遇されるよりはマシだろう、と黒服は考える
 これだけの騒ぎを起こしているのだ
 恐らく…己の、三つ目の都市伝説の力を振るう事も、朝比奈 秀雄は躊躇してこないだろう
 その能力を……全て、隠す事なく、手加減する事なく、振るう事を、躊躇しないだろう
 その戦いに、都市伝説に関わりをもたない者を巻き込む訳には、いかない

 黒服の言葉に、こくりと頷く翼
 いつでも、駆け出せる体勢だ
 黒服は、ごそり、スーツのポケットから、水晶をいくつか取り出し
 だっ、と二人はほぼ同時に路地裏から駆け出し、雑居ビルの入り口へと、駆ける

 くるり……コーク・ロアの被害者達が、二人に、気づいた
 奇声を上げ、突進してくるコーク・ロアの被害者達
 その被害者達の頭上に、黒服は水晶を放り投げた

 ぱぁん、と水晶が弾け飛ぶ
 そのカケラはキラキラと輝いて、コーク・ロアの被害者達を包み込んでいく
 水晶の浄化の力によって、コーク・ロアの被害者達は支配型のコーク・ロアの影響から解放され、その場にバタバタと倒れていった
 出来れば、彼らも安全な場所へ移動させたいのだが、時間がない
 黒服は翼と共に、そのまま雑居ビルの中へとなだれ込んだ

 ……中は、暗い
 小さな雑居ビルだと言うのに、入り口付近はホールのようになっていて、最上階まで吹き抜けになっている構造らしい
 見あげた、その最上階の、通路に

「……っ親父……!」

 朝比奈 秀雄が、雑居ビルに入り込んできた黒服と翼を見下ろし
 ニヤリ、邪悪に笑っていた
 その邪悪な笑いに
 見下してくる、その視線に
 翼が、恐怖にも似た感情を感じた事が、黒服に伝わってくる
 朝比奈 秀雄に支配されるかのように生活していた幼い日の経験が、翼を縛り付けてしまっているのかもしれない

 翼を庇うような位置に立とうとした黒服
 しかし、翼は恐怖を振り払うように、首を振って…黒服の前に、立ち
 朝比奈 秀雄を、睨みあげた

「…ぶん殴りに来てやったぞ、糞親父」

 翼の、その言葉に
 朝比奈 秀雄は、どこか面白がるように……ニヤリ、邪悪な笑いを深めていった









to be … ?



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