「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-53n

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だれでも歓迎! 編集
 「組織」内部を、指示が、情報が、忙しく飛びまわっている

『南区にて、「エリア51」の発動を確認!!恐らく「怪奇同盟」によるものかと!』
『カイザー契約者の敗北が報告されました。そちらの脅威は今後、ありません』
『タコ妊娠契約者の反応消滅!!生死不明。反応消滅ポイント周辺の黒服、もしくは契約者を現場に向かわせて確認を…』
『「モンスの天使」が出動してるぞ!?誰だ、あの空気読まない暴走野郎に出動許可出したのは!?』

 それらの、やり取りはG-No.0の元にも、全て届いていた
 上層部の黒服は、一般の黒服や契約者達の前にみだりに姿を現してはいけないという決まりがある為、これらのやり取りが行われている場所に向かう事はできない
 ただ、このやり取りを聞いて、時折指示を出すくらいしか許されていないのだ

 その事実が、G-No.0は酷く歯痒い
 自分とて、事態を解決するために動きたいというのに…

「くっそ、お嬢さんだって、現場に出てるって言うのに…!」

 G-No.0の能力は、H-No.0の能力と違い…発動した場合、あまりにも目立ちすぎる
 故に、彼女のようにこっそりと現場に出る、という事は彼にはできないのだ
 かと言って、現場に指示を出している黒服達の中に混ざる訳にもいかない
 感知能力が高い者が多いその中に混じってしまえば…自分の正体など、すぐに知られてしまう
 上層部メンバーである事を、一般黒服に知られてはいけない
 …特に、自分達、穏健派の上層部メンバーは、だ

 「組織」では、上層部メンバー同士ですら、全員はその顔を知らない
 なぜか?
 ……潰しあうのを、防ぐ為だ
 お互いが潰しあわないために、そうしている

 そんな状況であってでも、暗殺された者が数名、存在するのだ
 ……大量の血痕だけを残し、死体すら残っていなかった、D-No.0のように

「………なぁ、D-No.0……お前だったら、この状況でどうする………?」

 穏健派筆頭と呼ばれるに相応しくない、高い戦闘能力を持っていたD-No.0
 しかし、あまりに強すぎた上、その能力は周囲に与える影響力が大きすぎた
 その気になれば…世界も滅ぼせる、といわれた男だったから

 もし
 もし、D-No.0がまだ、生きていたら
 まだ、「組織」にいたならば…
 この状況で、どう動いたか?
 彼とて、G-No.0のように、気軽に現場では戦えない存在だった
 だが、彼の性格を考えれば…何もせずには、いられなかったはずだ

 ……あぁ、きっと、あの慈悲深いお人好しは、自分の正体が知られるのも構わず、暗殺のリスクが高まるのも構わず…今も聞えてくる、指示や情報のやり取りが飛び交うこの現場に混じって、仕事を手伝ったり
 能力を使わずに、自分が傷つく事も、死亡のリスクを背負う事も構わず…現場に行って、一般人たちを助けようとしたのだろうな、と
 そう考えて……G-No.0は、自嘲するように笑う

「…畜生……俺には、お前のようには……できないよ…」

 ……自分には、D-No.0のような心の強さは、ない
 誰かのために、そこまで自分を犠牲にする事は、自分にはできない


 …自分は、どこまで卑怯者で臆病者なのだ


 ただ、事態を静観することしかできない自分を、G-No.0は蔑むように、罵るのだった


to be … ?



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