「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-53m

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 朝比奈 秀雄が潜伏している場所がわかったと、上司から連絡があった
 今現在も、そこにいるかどうかはわからない
 だが、高確立で、そこにいるであろう事はわかる

「…翼」

 黒服から、その話を聞いて
 翼が、決意を固めたような表情を浮かべた
 …その決意に、悲壮な色を感じ、黒服は僅かに表情を暗くする
 ……いや、今は、そんな事を考えている場合ではない
 いざという時、翼には手を下させない
 それは、自分の役目だ
 「薔薇十字団」から借り受けたアイテムと、「組織」から借り受けたアイテム
 その二つをスーツの内ポケットに入れたまま、黒服は考える

「今から、私はそこに向かいます。学校町内で、コーク・ロアの被害者達やクールトーに操られていると思わしき犬達が、一斉に暴れ出したとの報告もあるそうです。他にも、悪魔の囁き憑きの被害者達にも影響が出ているようですし…」

 全ては、朝比奈 秀雄を倒せば、止まる
 余波はすぐには止まらないだろうが、元を断つ事で、かなりの抑止力になるはずだ
 黒服の言葉に、翼はすぐに答える

「俺も行くに決まってるだろ。っつか、俺一人でも充分だよ」
「…一人で行かせる訳には、いきません」

 本当に、一人でそこに向かいかねない翼を、黒服は止めた
 一人で朝比奈 秀雄と戦うなど、危険すぎる

「決して、一人で先走ってはいけませんよ?」
「………わかった」

 こくり、小さく頷く翼
 …朝比奈 秀雄本人を目にした時、どうなるかはまだ、わからないが
 それでも、何も言わないよりはマシだ
 朝比奈 秀雄と遭遇するまでに、少しでも、翼の心が波立たないようにしてはおきたいが…
 ………顎砕き飴の騒動の、時のように
 自分の身をも焼き尽くそうとするほどに、能力を暴走させない事を祈るばかりだ

 そんな事を考えながら、翼と共に家を出ようとすると

「…黒服、翼」
「望?」

 ひょこ、と
 望が、やや面倒臭そうな表情の詩織を引っ張って、二人の後をついてきた
 じ、と二人を見上げてくる

「…あの男、しばき倒しに行くんでしょ?私達も行くわよ」
「私は面倒だから寝ていt「行くわよ」………はい」
「……あの、無理矢理連れて行くのは、どうかと思いますが…」

 望と詩織のやり取りに、小さく苦笑する黒服
 問題ないわよ、と言い切る望と、半分諦め顔の望
 翼は、少し心配そうに二人を見下ろした

「無理しなくていいんだぞ?俺と大樹だけでも…」
「あんたと黒服だけで行って、大樹に何かあったらどうするのよ」
「おいっ!?」

 俺は!?と突っ込む翼
 冗談よ、と望は言ったが…八割方、本気で言った表情ではあった
 黒服は、それに気づいていないようだが

「…無理だけは、ダメですよ?」
「わかってるわよ」

 黒服の言葉に、頷く望
 ……もっとも、いざ戦いの場に出れば、どうなるかはわからない
 それでも、黒服としては、こう言うしかないのだ
 望にも…顎砕き飴の騒動の時のような、無茶はしてほしくない
 二人とも、黒服にとって大切な契約者であり…………それ以上に、大切な家族なのだから
 無理など、無茶など、決してしてほしくない
 そのためにも、自分が二人を護らなければ
 そう、強く考える
 詩織とて、そうだ
 彼女も、大切な家族なのだから
 自分が、護らなければ

「場所は?」
「繁華街の端ですね…急ぎましょう。街中での騒ぎが大きくなる前に、決着をつけられれば良いのですが…」

 四人は、家を出て、繁華街へと向かう
 朝比奈 秀雄が潜んでいると思われる、その雑居ビルを目指して


 …望が着ているコートの、そのポケットに
 何時の間にかノロイが入り込んでいたことに一行が気づくのは、もうちょっと後の事である



to be … ?



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