ぎしゃー
てちてちてちてち
しゃぎゃー
ころころころころころ
二匹の猫……否、子ライオンが、じゃれあって遊んでいる
ぺちぺちてちてちころころころ
…普通に、愛らしい愛玩動物である、どう見ても
知らない人間が見れば、「ちょっと変わった猫」にしか見えないだろう
だが、この二匹は、間違いなく子ライオンであり
ぺちぺちてちてちころころころ
…普通に、愛らしい愛玩動物である、どう見ても
知らない人間が見れば、「ちょっと変わった猫」にしか見えないだろう
だが、この二匹は、間違いなく子ライオンであり
……そして
都市伝説たる「ツォボの人食い」、幽霊と暗闇(ゴースト&ダークネス)なのだ
都市伝説たる「ツォボの人食い」、幽霊と暗闇(ゴースト&ダークネス)なのだ
飼い主たる山田としては、精神的衛生面から考えても、猫だと思い続けたいところである
現実逃避でしかないのだが
現実逃避でしかないのだが
…とまれ
「…あれ以降、変わらず猫のままだよなぁ」
『らいおんダケドナ、正確ニハ』
「うん、まぁ、それはさておきだ。普通に愛玩動物だよなぁ」
『らいおんダケドナ、正確ニハ』
「うん、まぁ、それはさておきだ。普通に愛玩動物だよなぁ」
ぎゃしゃー
しゃげー
しゃげー
楽しそうにじゃれあい続けている二匹
あの、二匹の戦い以降、両者とも、元の姿には戻っていない
あの、二匹の戦い以降、両者とも、元の姿には戻っていない
…戻るつもりが、ないのかもしれない
あの銀髪の占い師によれば、二匹とも、人間を襲うという自分達の本質を拒絶し、それゆえにこの子ライオンの姿になっているのだろう、という事だった
よほどの事がない限り、きっと、二匹とも、変わらず愛らしい姿のままなのだ
………よほどの事がない事を、山田は心の底から祈る
あの銀髪の占い師によれば、二匹とも、人間を襲うという自分達の本質を拒絶し、それゆえにこの子ライオンの姿になっているのだろう、という事だった
よほどの事がない限り、きっと、二匹とも、変わらず愛らしい姿のままなのだ
………よほどの事がない事を、山田は心の底から祈る
「暇ー、遊んでよー!」
………ぎゃしゃー!!
しゃぎゃーーー!!!
しゃぎゃーーー!!!
……あ
佑香に手を伸ばされて、二匹とも毛が逆立ってる
…うん、まぁ、あんな思いをしちゃあなぁ
佑香に手を伸ばされて、二匹とも毛が逆立ってる
…うん、まぁ、あんな思いをしちゃあなぁ
「逃げないでよー!」
ぎしゃ!
しゃぎゃ!
しゃぎゃ!
てちてちてち、二匹の子ライオンが山田に向かって駆けて来た
あぐらをかいて座っていた山田の膝の上にダイブし
そのまま、にじにじにじにじにじにじにじ
山田の体を、昇りだす
あぐらをかいて座っていた山田の膝の上にダイブし
そのまま、にじにじにじにじにじにじにじ
山田の体を、昇りだす
「っちょ、こら、流石に二匹同時に登られると少し重たい!?」
『…佑香カラ逃ゲタインダロ、痛イ思イシタクナイカラ』
『…佑香カラ逃ゲタインダロ、痛イ思イシタクナイカラ』
にじにじにじにじにじ
二匹は山田の肩まで登り、そのまま、頭まで上ろうとする
二匹は山田の肩まで登り、そのまま、頭まで上ろうとする
「あーそーべー!」
ぎゃしゃー!!
しゃげーー!!
しゃげーー!!
「あぁ、もう!人の頭の上で攻防戦をするなっ!?」
『土台トシカ見ラレテネェジャン、オ前』
『土台トシカ見ラレテネェジャン、オ前』
ぎゃいぎゃい、山田の頭の上でやりあう佑香とダークネス、そしてゴースト
しゃっしゃっしゃっ!と佑香に向かって激しく威嚇の猫パンチを繰り出し続けているゴーストは、やはり、愛玩動物のようにしか、見えず
しゃっしゃっしゃっ!と佑香に向かって激しく威嚇の猫パンチを繰り出し続けているゴーストは、やはり、愛玩動物のようにしか、見えず
ツァボの人食い達は、その凶暴性を表に出すこともなく
ただ、穏かな日常の中に、存在し続けるのだった
ただ、穏かな日常の中に、存在し続けるのだった
fin