「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 悪意が嘲う・ゴースト-09

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 ぎしゃー

 てちてちてちてち

 しゃぎゃー

 ころころころころころ

 二匹の猫……否、子ライオンが、じゃれあって遊んでいる
 ぺちぺちてちてちころころころ
 …普通に、愛らしい愛玩動物である、どう見ても
 知らない人間が見れば、「ちょっと変わった猫」にしか見えないだろう
 だが、この二匹は、間違いなく子ライオンであり

 ……そして
 都市伝説たる「ツォボの人食い」、幽霊と暗闇(ゴースト&ダークネス)なのだ

 飼い主たる山田としては、精神的衛生面から考えても、猫だと思い続けたいところである
 現実逃避でしかないのだが

 …とまれ

「…あれ以降、変わらず猫のままだよなぁ」
『らいおんダケドナ、正確ニハ』
「うん、まぁ、それはさておきだ。普通に愛玩動物だよなぁ」

 ぎゃしゃー
 しゃげー

 楽しそうにじゃれあい続けている二匹
 あの、二匹の戦い以降、両者とも、元の姿には戻っていない

 …戻るつもりが、ないのかもしれない
 あの銀髪の占い師によれば、二匹とも、人間を襲うという自分達の本質を拒絶し、それゆえにこの子ライオンの姿になっているのだろう、という事だった
 よほどの事がない限り、きっと、二匹とも、変わらず愛らしい姿のままなのだ
 ………よほどの事がない事を、山田は心の底から祈る

「暇ー、遊んでよー!」

 ………ぎゃしゃー!!
 しゃぎゃーーー!!!

 ……あ
 佑香に手を伸ばされて、二匹とも毛が逆立ってる
 …うん、まぁ、あんな思いをしちゃあなぁ

「逃げないでよー!」

 ぎしゃ!
 しゃぎゃ!

 てちてちてち、二匹の子ライオンが山田に向かって駆けて来た
 あぐらをかいて座っていた山田の膝の上にダイブし
 そのまま、にじにじにじにじにじにじにじ
 山田の体を、昇りだす

「っちょ、こら、流石に二匹同時に登られると少し重たい!?」
『…佑香カラ逃ゲタインダロ、痛イ思イシタクナイカラ』

 にじにじにじにじにじ
 二匹は山田の肩まで登り、そのまま、頭まで上ろうとする

「あーそーべー!」

 ぎゃしゃー!!
 しゃげーー!!

「あぁ、もう!人の頭の上で攻防戦をするなっ!?」
『土台トシカ見ラレテネェジャン、オ前』

 ぎゃいぎゃい、山田の頭の上でやりあう佑香とダークネス、そしてゴースト
 しゃっしゃっしゃっ!と佑香に向かって激しく威嚇の猫パンチを繰り出し続けているゴーストは、やはり、愛玩動物のようにしか、見えず

 ツァボの人食い達は、その凶暴性を表に出すこともなく
 ただ、穏かな日常の中に、存在し続けるのだった




fin


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