「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-50c

最終更新:

guest01

- view
だれでも歓迎! 編集
 それは、高元が管を巻き始める、少し前

「あらあら…あの子、学校では思った以上に大人しいのねぇ」

 ころころと、獄門寺 龍一の母親、獄門寺 早苗は高元の話を聞いて笑っていた
 先程の高元の言葉から、彼が龍一と学校での接触がある教師と判断
 彼から、龍一の学校での話を聞いていたのだ

「はい。まぁ、たまに授業中寝ている事は問題ですが、成績には特に問題がありません」
「あらあら……そう言えば、時々、随分眠たそうにしている事があるのよね。何を夜更かししているのかしら」

 微笑みながら、首をかしげる早苗
 …真実としては、龍一は時折、花子さんに連れられて夜中家を抜け出し、高校で都市伝説退治をしていて
 だから、時折、睡眠時間が足りなくて、授業中も睡魔に負けて眠ってしまっているのだ
 ……もっとも、早苗も高元も、その真実をまだ、知らないのだが

「ふふ…ありがとう、先生。あの子ったら、学校でのことは、ちっとも話してくれませんの。先生からお話が聞けて良かったわ」
「あぁ、高校生くらいになりますと、学校でのことをあまり親と話さなくなりますからね」

 高元の、その言葉に
 早苗は、くすり………一瞬、寂しげに笑った

「あの子が学校での事を話さなくなったのは、小学校高学年からですの。私としては、少しは、学校での様子も聞きたいのですけれど」
「そうなのですか………やはり、心配ですか」
「えぇ、でも」

 くす、と
 早苗は、どこか安心しきったように、笑う

「でも、私はあの子を信じていますもの。きっと、何も心配する必要なんてありませんのよ」

 息子である龍一を信じきっている様子の早苗
 あの子なら大丈夫……と、心から信じている
 それは、放任主義とは、また違う
 子供を信じきっているからこそできる、育て方

「先生、他にも、あの子の学校でのお話、聞かせてくださいます?」

 酒など勧めつつ、微笑みながら早苗は高元にそう頼む
 自分が見る事が出来ない息子の学校での様子を、知りたくて知りたくてたまらない、と言う様子で




終われ





タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー