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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-50b

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「-------あ゙?」

 高元の、声を聞いて
 若干、血に濡れた木刀を持った龍一が……ゆらり、幽鬼のように体を揺らしながら、振り返った


 --------辺りの空気が、かすかに揺れる
 空気が振動したような、錯覚


 高元の威圧感と、龍一が発していた威圧感が……真正面からぶつかり合う
 龍一は、普段、学校では決して見せることのない威圧感を背に背負っている
 それは、高元から向けられる威圧感に、決して負けてはいない
 むしろ……龍一の背負う威圧感の方が、わずか、ほんの僅かだが……高元の威圧感を、押し返し始めていた
 普段はヤル気なく、自身を隠し、目立たないように振舞っている龍一
 だが、今の龍一は、軽くリミットブレイクしている事によって、乱神モードに突入しているのだ
 長い前髪の間から覗く眼差しは、普段の彼からは考えられないほどに、鋭い
 獄門寺組の将来を背負うべく生まれた男の威圧感が、情け容赦なく辺りに撒き散らされる

「…あらあら。あの子の先生ですの?」

 と、そんな威圧感のぶつかり合いなど、てんで気にしていない様子で、龍一の母は高元に笑いかけた
 着物を纏った上品な雰囲気の彼女ではあるが、この光景を眺めて微笑んでいられる辺り、極道の道へと自ら踏み込んだ女は違う

「大丈夫ですよ。私の亭主が、少々口を滑らせただけですので………問題ありませんわ」
「いや、しかし、暴力は…」
「あらあら、あれくらい、親子のじゃれあいですわ」

 どう見ても、父親以外も巻き込んでいるのだが
 彼女からしては、特に問題はないらしい

「…でも、まぁ、先生には刺激が強すぎたかしら?………龍一、その辺でやめておきなさい。後は、私が後で釘を刺しておきますからね」
「…………………わかった」

 ……ふぅっ、と
 龍一が纏っていた威圧感が……消えた
 いつもの、どこか無気力な様子へと戻る

 ちょっぴり血に濡れた木刀を、龍一は卯月へと返す
 卯月はその木刀を、慣れた様子で布で拭き始めた

「……あぁ、高元先生…………こんにちは」

 この段階になって、龍一はようやく、高元の姿を認識した
 小さく、頭を下げる
 …その様子からは、先ほどまでの荒々しさは、消えうせていて
 まるで、別人のようにすら、見える

「…お袋、俺、向こうの集団に知り合いがいるから、挨拶してくる」
「あらあら、そうなの?挨拶は大切ですものね、いってらっしゃいな」
「………あぁ……………先生、それじゃあ」

 ぺこり、もう一度、高元に頭を下げて
 龍一は、ふらふらと何やら鎧を纏った男を中心とした、花見客の集団へと足を向けた
 瑠璃の手から逃れ、てちてち、花子さんがその後をついていく

「…えぇと」
「あらあら、先生、どうなさいましたの?」

 あまりに急激な龍一の変化に、呆然としている高元に
 龍一の母は、どこか楽しそうに笑っているのだった



続くかどうかわからない




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