化死窪喪血の騒ぎが終結した後
その、迷惑極まりない最凶生物兵器を作り出した張本人は
その、迷惑極まりない最凶生物兵器を作り出した張本人は
「……ったく、何だってのさ、揃いもそろって…人が、折角作ったって言うのに…」
…見事に、酔っ払っていた
元々、酒にあまり強くないマドカ
少し飲んだだけで、酔っ払ったようである
元々、酒にあまり強くないマドカ
少し飲んだだけで、酔っ払ったようである
そのマドカに、絡まれて
秀雄は、いつも通りの対応をしている
秀雄は、いつも通りの対応をしている
「…あれを食物と認めることなど出来まい」
「どうしてさぁ?」
「………食した人間を殺すような物体、食物ではない。毒か猛毒か、生物兵器か…………もしくは、ダークマターだ」
「あの女の子は死んでないじゃないのさぁ」
「どうしてさぁ?」
「………食した人間を殺すような物体、食物ではない。毒か猛毒か、生物兵器か…………もしくは、ダークマターだ」
「あの女の子は死んでないじゃないのさぁ」
……確かに
どうやら、大門 望の友人らしい少女は、飛び跳ねる化死窪喪血を口にしても、奇跡的に生きていた
しかし、あれは俗に言うギャグキャラ修正とかそう言うものの賜物であり、通常ならば、あの程度ではすまされまい
それこそ、桜餅……いや、錯羅喪血を口にした一年生になったらのように、よくて一口で気絶
へたをしたら、絶命する
どうやら、大門 望の友人らしい少女は、飛び跳ねる化死窪喪血を口にしても、奇跡的に生きていた
しかし、あれは俗に言うギャグキャラ修正とかそう言うものの賜物であり、通常ならば、あの程度ではすまされまい
それこそ、桜餅……いや、錯羅喪血を口にした一年生になったらのように、よくて一口で気絶
へたをしたら、絶命する
「あたしは……一生懸命、作ったのにさ…」
「…………」
「…………」
それは、わかっている
あれだけ、無駄に自信たっぷりだったのだから
マドカ本人なりに、精一杯作った物だったのだろう
その結果が、生物兵器だっただけで……いや、生物兵器を作り上げてしまう事自体が問題なのはさておき、だ
あれだけ、無駄に自信たっぷりだったのだから
マドカ本人なりに、精一杯作った物だったのだろう
その結果が、生物兵器だっただけで……いや、生物兵器を作り上げてしまう事自体が問題なのはさておき、だ
一応、あんな騒ぎになって
マドカなりに、それなりにショックを受けて、少しは反省しているらしい
問題は、その反省が生かされるかどうかなのだが…
…マドカの事だ
きっと、斜め上の方向に、いかすことだろう
恐らく、次に料理を作った時には、更に殺傷力のあがった生物兵器が出来上がるに違いない
何故か、彼女は努力すればするほどに、料理の殺傷力はあがりつづけていく
これも、一種の才能と言うべきなのだろうか
存在してはいけない才能だとは想うのだが
マドカなりに、それなりにショックを受けて、少しは反省しているらしい
問題は、その反省が生かされるかどうかなのだが…
…マドカの事だ
きっと、斜め上の方向に、いかすことだろう
恐らく、次に料理を作った時には、更に殺傷力のあがった生物兵器が出来上がるに違いない
何故か、彼女は努力すればするほどに、料理の殺傷力はあがりつづけていく
これも、一種の才能と言うべきなのだろうか
存在してはいけない才能だとは想うのだが
「……今日は、翼が料理を作ると言っていたのだから、お前が無理に作る必要はなかっただろう」
幸いにして、息子は彼女の破壊的な料理の才能を受け継いではおらず、きちんと飲食できる物を作り上げる
今、自分達の前に置かれている重箱の中身とて、翼が作ったものだ
金を支払う価値を感じるレベルで、美味い
今、自分達の前に置かれている重箱の中身とて、翼が作ったものだ
金を支払う価値を感じるレベルで、美味い
「そう、だけどぉ………どうせなら、あたしだって……翼や、あんたに…料理、食べてもらいたかったんだよ…」
酔っ払った状態で、こてん、と秀雄に寄りかかりながら
マドカが、呟くように、言う
マドカが、呟くように、言う
「……あの子は……あたしの、たった一人の……………子供、何だから…」
「………」
「………」
たった一人
そう
この世でたった一人の、マドカが産んだ子供
そう
この世でたった一人の、マドカが産んだ子供
もう、マドカは子供を産めない
翼を産んだ時、無理をしすぎたのだ
当時、まだ18歳だったマドカ
特に、体が弱かったりといった問題はなかったはずなのだが……初産に、早すぎたとでも言うのだろうか
彼女の体は、出産には耐え切れず
もう、二度と子供を産めない体になった
翼を産んだ時、無理をしすぎたのだ
当時、まだ18歳だったマドカ
特に、体が弱かったりといった問題はなかったはずなのだが……初産に、早すぎたとでも言うのだろうか
彼女の体は、出産には耐え切れず
もう、二度と子供を産めない体になった
だからこそ、マドカはマドカなりに、翼を大切にしている
自分が産んだ、産む事ができた、たった一人の子供だから
もっとも、その感情の伝え方がうまくいっていないせいで、その愛情もつい最近まで、まったく伝わっていなかったのだが
自分が産んだ、産む事ができた、たった一人の子供だから
もっとも、その感情の伝え方がうまくいっていないせいで、その愛情もつい最近まで、まったく伝わっていなかったのだが
…自分も、人の事は言えないが
損な生き方しかできない女だ
損な生き方しかできない女だ
「………んぅ…?」
そっと、マドカの頬に触れる
己の身勝手な罪の被害者の一人であるマドカ
酔って、この状態での発言も、聞かされた言葉も、全て覚えていないだろう事を考えて
こう、告げる
己の身勝手な罪の被害者の一人であるマドカ
酔って、この状態での発言も、聞かされた言葉も、全て覚えていないだろう事を考えて
こう、告げる
「………お前は、ただ。もう他の男の元になど行かず……私の傍に、いればいい」
ぼそりと告げた、その言葉に
マドカは、どこか幸せそうに、笑い
秀雄にもたれかかったまま、上機嫌な笑みを浮かべ続けたのだった
マドカは、どこか幸せそうに、笑い
秀雄にもたれかかったまま、上機嫌な笑みを浮かべ続けたのだった
誰得と言いつつ終われ