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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-56

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 一方、別の場所では

「ひっでぇ怪我だなぁ?」

 心配してきているような
 しかし、どこか軽い声
 …聞き覚えのあるその声に、繰は嫌悪の表情を隠さない

「可愛いのが台無しだぜ?」
「……何の用よ」

 H-No.360
 繰にある意味で似た、しかし、決定的に違う能力を持った、歩くセクハラ魔人
 …その、繰が大嫌いな男の、背後に
 彼女の見覚えのない黒服が、立っていた
 顔に、大袈裟な手術痕のような縫い目がある、大柄な黒服だ

「……A-No.18782……………その蟲毒、こちらに渡してもらおうか」
「…私の一存では何とも。上司と相談の上でお願いしたいのですが」

 大柄な黒服の言葉に、A-No.18782は、胡散臭い笑みを浮かべながら、そう答えた
 繰は、体の痛みを堪えつつ、A-No.18782に尋ねる

「…ちょっと、何よ、あのデカいのは」
「G-No.1……H-No.360の上司ですね。あまり、現場に出てくる立場ではないはずなのですが」

 やや、疑問を含んだA-No.18782の言葉が聞えていたのだろう
 くっく、と笑いながら、HはGを見あげる

「上司命令だから、仕方ないよなぁ?G」
「………」

 Hの言葉に、Gは答えない
 無表情の中に、僅かに不機嫌そうな感情を滲ませるだけだ
 Hの言葉を半ば無視し、GはA-No.18782を見下ろす

「…A-No.18782、こちらも、上司命令でな…………その蟲毒、危険なく解除できるよう、こちらで分析する必要性がある」
「では上司同士で話をつけていただいて、こちらの上司から正式に命令があればという事で。担当の子に無茶はさせたくないですし、ね?」
「……………」

 A-No.18782の返答に、Gがかすかに眉をひそめる
 その様子に、Hはくっく、とどこか楽しそうに笑った

「とりあえず、G。そっちの嬢ちゃん治療してやれや。蝦蟇の油は持ってきてるんだろ?」
「………」
「え?ち、ちょっと」

 懐から、古ぼけた小さな小さな壷を取り出し、近づいてくるGに繰は警戒する
 何せ、あの大柄な体に、顔の縫い目だ
 敵意や悪意がなかったとしても、威圧感がある

「警戒しなくとも、大丈夫だと思いますよ?彼は、H-No.360と違って真面目ですから」
「俺が真面目じゃないってかい?」

 真面目な訳ないだろう、歩くセクハラ魔人
 繰が、そう突っ込みを入れようとした

 その時、だった

「…おぉっと、おいでなすったか」
「………っ!」

 中華黒服が、姿を現す
 本物か、偽物か
 どちらでもいい
 叩き潰す!!

「G、それとそっちの……えーと、腹黒そうな奴。その嬢ちゃん連れて、どっか行ってろ」
「っちょ…何を、勝手な事を……っ」
「こっからは、お子様は見ちゃいけない18禁タイムの時間だ。ゆっくり、怪我の治療してもらってな?」
「何、馬鹿な事言ってんのよ、このど変態っ!?」

 Hの言葉に、ぎゃーぎゃー突っ込む繰
 A-No.18782は、繰の怪我の具合とHの様子を見て…ふむ、と考え

「…ひとまず、怪我の治療を優先しましょう。今の状態では、効率的に戦うのも難しい」
「ちょっと!?あんな変態の言う事を聞けっての?」
「………」

 …騒ぐ繰の様子を、眺めつつ
 Gは、こっそりとため息をついた
 ………また、あの男は馬鹿な発言を


 Hは、つまりは
 自分が、相手を殺している様子を、繰に見られたくないだけなのだ
 Hは、己が相手を八つ裂きにして殺す姿を、あまり他人に見せようとしない
 見せる相手は、よほど信頼している相手か………いつ、殺しても問題ないという相手、だけだ


「………H-No.360、ここは任せたぞ」
「はいはいっと。それじゃ、お仕事しますかねぇ」

 ざわり、髪を伸ばし始めながら
 Hは酷く酷く残酷に……笑った



to be … ?



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