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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-55d

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 それは、まだ、日が落ち始める、少し前
 北区 花見の名所にて



「…おや、君は」
「あら…」

 はらり
 桜舞い散る中
 一人歩いていたその女性に、ドクターは気付いた

 どこか儚げな雰囲気を漂わせる女性……春風 愛華
 ドクター達と何度か面識がある、「組織」所属の契約者だ
 彼女はドクター達に気付くと、ゆっくりと近づいてくる

「お久しぶりです…お花見ですか?」
「あぁ、たまの休憩にね…君もかい?」

 はい、とドクターの言葉に俯く愛華
 ドクター達の席には、既にエニグマ姉妹の姉やウィンチェスターミステリーハウスの少女、それに沙々耶も戻ってきていた
 もくもく、ミツキが、沙々耶達が買ってきた鼈甲飴に夢中でしゃぶりついている様子は、どこか微笑ましい

「せっかくだし、君もどうかね?」
「よろしいのですか?」
「こう言うものは、大人数の方が楽しいからね」
「……それでは、お言葉に甘えて」

 そっと、敷物の上に腰をおろす愛華
 ウィンチェスターの少女はちょっと人見知りしたのか、にじにじとエニグマ妹の背後に隠れる

「…あら?あの男の方は、いらっしゃらないのですね?」
「バイト君の事かね?彼なら、診療所で居残りだよ……たまには、息抜きすればよいのにな」

 ため息をつきつつ、エニグマ姉達が屋台で買ってきた物に口をつけるドクター
 どうやら彼女達、好奇心などに任せて、色々と買って来たようである
 今も、エニグマ姉妹とウィンチェスターの少女とで、もくもくタコヤキを頬張っていた

 が、ドクターたちの会話が耳に入ったのだろう
 エニグマ姉が、少し複雑そうな表情を浮かべる

「…バイトさんがいないのに楽しんでるのも、何だか悪い気がするであります」
「あら…それでしたら、あの方に、お土産でも買って行って差し上げたらどうでしょう?屋台は、たくさん出ているのですし」

 微笑みながら口にした、愛華の言葉に
 ぽん、とエニグマ姉が手を打つ

「それはいい考えであります!感謝するであります!」
「お姉、感謝するのはいいけど、口の周りが青海苔だらけですよ」

 妹に、もふもふ口の周りを拭かれている姉
 どこかほのぼのとした光景に、大人組は微笑ましく笑みを浮かべる


 しばしの、平和な時間を
 彼女達は、ゆっくりと過ごすのだった




fin



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