それは、まだ、日が落ち始める、少し前
北区 花見の名所にて
北区 花見の名所にて
「…おや、君は」
「あら…」
「あら…」
はらり
桜舞い散る中
一人歩いていたその女性に、ドクターは気付いた
桜舞い散る中
一人歩いていたその女性に、ドクターは気付いた
どこか儚げな雰囲気を漂わせる女性……春風 愛華
ドクター達と何度か面識がある、「組織」所属の契約者だ
彼女はドクター達に気付くと、ゆっくりと近づいてくる
ドクター達と何度か面識がある、「組織」所属の契約者だ
彼女はドクター達に気付くと、ゆっくりと近づいてくる
「お久しぶりです…お花見ですか?」
「あぁ、たまの休憩にね…君もかい?」
「あぁ、たまの休憩にね…君もかい?」
はい、とドクターの言葉に俯く愛華
ドクター達の席には、既にエニグマ姉妹の姉やウィンチェスターミステリーハウスの少女、それに沙々耶も戻ってきていた
もくもく、ミツキが、沙々耶達が買ってきた鼈甲飴に夢中でしゃぶりついている様子は、どこか微笑ましい
ドクター達の席には、既にエニグマ姉妹の姉やウィンチェスターミステリーハウスの少女、それに沙々耶も戻ってきていた
もくもく、ミツキが、沙々耶達が買ってきた鼈甲飴に夢中でしゃぶりついている様子は、どこか微笑ましい
「せっかくだし、君もどうかね?」
「よろしいのですか?」
「こう言うものは、大人数の方が楽しいからね」
「……それでは、お言葉に甘えて」
「よろしいのですか?」
「こう言うものは、大人数の方が楽しいからね」
「……それでは、お言葉に甘えて」
そっと、敷物の上に腰をおろす愛華
ウィンチェスターの少女はちょっと人見知りしたのか、にじにじとエニグマ妹の背後に隠れる
ウィンチェスターの少女はちょっと人見知りしたのか、にじにじとエニグマ妹の背後に隠れる
「…あら?あの男の方は、いらっしゃらないのですね?」
「バイト君の事かね?彼なら、診療所で居残りだよ……たまには、息抜きすればよいのにな」
「バイト君の事かね?彼なら、診療所で居残りだよ……たまには、息抜きすればよいのにな」
ため息をつきつつ、エニグマ姉達が屋台で買ってきた物に口をつけるドクター
どうやら彼女達、好奇心などに任せて、色々と買って来たようである
今も、エニグマ姉妹とウィンチェスターの少女とで、もくもくタコヤキを頬張っていた
どうやら彼女達、好奇心などに任せて、色々と買って来たようである
今も、エニグマ姉妹とウィンチェスターの少女とで、もくもくタコヤキを頬張っていた
が、ドクターたちの会話が耳に入ったのだろう
エニグマ姉が、少し複雑そうな表情を浮かべる
エニグマ姉が、少し複雑そうな表情を浮かべる
「…バイトさんがいないのに楽しんでるのも、何だか悪い気がするであります」
「あら…それでしたら、あの方に、お土産でも買って行って差し上げたらどうでしょう?屋台は、たくさん出ているのですし」
「あら…それでしたら、あの方に、お土産でも買って行って差し上げたらどうでしょう?屋台は、たくさん出ているのですし」
微笑みながら口にした、愛華の言葉に
ぽん、とエニグマ姉が手を打つ
ぽん、とエニグマ姉が手を打つ
「それはいい考えであります!感謝するであります!」
「お姉、感謝するのはいいけど、口の周りが青海苔だらけですよ」
「お姉、感謝するのはいいけど、口の周りが青海苔だらけですよ」
妹に、もふもふ口の周りを拭かれている姉
どこかほのぼのとした光景に、大人組は微笑ましく笑みを浮かべる
どこかほのぼのとした光景に、大人組は微笑ましく笑みを浮かべる
しばしの、平和な時間を
彼女達は、ゆっくりと過ごすのだった
彼女達は、ゆっくりと過ごすのだった
fin