世の中には、毒が多すぎる
人の命を奪う、ビター・ポイズンが
人の命を奪う、ビター・ポイズンが
それに対して、スウィート・ポイズンがあまりにも少なすぎる
きっと、人の命を奪う毒によって消されてしまっているのだろう
スウィート・ポイズンと言う存在は、ビター・ポイズン毒を前にしては、あまりにも脆く儚い存在だ
きっと、誰にも知られぬまま、消えていっているスウィート・ポイズンも、世の中には相当数いるのだろう
きっと、人の命を奪う毒によって消されてしまっているのだろう
スウィート・ポイズンと言う存在は、ビター・ポイズン毒を前にしては、あまりにも脆く儚い存在だ
きっと、誰にも知られぬまま、消えていっているスウィート・ポイズンも、世の中には相当数いるのだろう
そのことを考えるたび、俺が出会ったスウィート・ポイズンは幸福な奴だと思う
あまりに優しく、慈悲深い、甘ったるいスウィート・ポイズンそのものな男
あの優しい黒服は、幸運にもたくさんの存在に護られている
命を狙われながらも、それ以上に護られ、救われ
そして、本人もまた、たくさんの存在を救い続ける
あまりに優しく、慈悲深い、甘ったるいスウィート・ポイズンそのものな男
あの優しい黒服は、幸運にもたくさんの存在に護られている
命を狙われながらも、それ以上に護られ、救われ
そして、本人もまた、たくさんの存在を救い続ける
本人に、戦う能力はあまりないかもしれないが
あの感染する優しさが人を惹き付け、あの黒服は護られ続けるのだろう
スウィート・ポイズン中毒の俺としても、あの黒服に何かあったならば、動かずにはいられないから
あの感染する優しさが人を惹き付け、あの黒服は護られ続けるのだろう
スウィート・ポイズン中毒の俺としても、あの黒服に何かあったならば、動かずにはいられないから
……一度
たった、一度だけ
あのスウィート・ポイズンよりも、さらにさらに強力なスウィート・ポイズンに遭遇した事がある
たった、一度だけ
あのスウィート・ポイズンよりも、さらにさらに強力なスウィート・ポイズンに遭遇した事がある
あれは、ククージィと一緒に世界中を回っていた最中の事だ
そのスウィート・ポイズンもまた、たくさんの存在に護られていた
どうやら、「組織」から狙われていたらしいあの男は、「組織」に見付かるリスクなど、一切着にする様子なく
そして、平気で自分の身や命を投げ捨てかねない方法でしか、他者を救えないとしても、迷わずその方法を実行しようとする男だった
…まぁ、周囲が必死に、あの男が犠牲にならずにすむ方法を探そうとした理由も、納得だ
そのスウィート・ポイズンもまた、たくさんの存在に護られていた
どうやら、「組織」から狙われていたらしいあの男は、「組織」に見付かるリスクなど、一切着にする様子なく
そして、平気で自分の身や命を投げ捨てかねない方法でしか、他者を救えないとしても、迷わずその方法を実行しようとする男だった
…まぁ、周囲が必死に、あの男が犠牲にならずにすむ方法を探そうとした理由も、納得だ
あまりに優しすぎた男
カンタレラと呼ぶに相応しいような、極上のビター・ポイズンすら救おうとした男
最早、殺さなければ多大な被害を出すであろう、あの悪党を、殺す手段しか選べなかったあのスウィート・ポイズンは、酷く悲しそうな表情をしていた
きっと、世界中の誰もが、あのビター・ポイズンが死んだところで、悲しみはしないはずだった
しかし、あの男は、そんな奴のために悲しんで見せたのだ
カンタレラと呼ぶに相応しいような、極上のビター・ポイズンすら救おうとした男
最早、殺さなければ多大な被害を出すであろう、あの悪党を、殺す手段しか選べなかったあのスウィート・ポイズンは、酷く悲しそうな表情をしていた
きっと、世界中の誰もが、あのビター・ポイズンが死んだところで、悲しみはしないはずだった
しかし、あの男は、そんな奴のために悲しんで見せたのだ
あの時
俺は、あのスウィートポイズンを恐ろしいと思った
どうすれば、あそこまで優しくなれるのだろうか
あの黒服よりも、さらにさらに優しい、触れた者を取り返しの使いほど強い中毒者にさせてしまうスウィート・ポイズン
あの男の傍にいた者達は、あの男のためならば平気で命を投げ捨て、他者を犠牲にするだろう
俺は、あのスウィートポイズンを恐ろしいと思った
どうすれば、あそこまで優しくなれるのだろうか
あの黒服よりも、さらにさらに優しい、触れた者を取り返しの使いほど強い中毒者にさせてしまうスウィート・ポイズン
あの男の傍にいた者達は、あの男のためならば平気で命を投げ捨て、他者を犠牲にするだろう
スウィート・ポイズンたちの厄介な所は
本人達に、自分が人を惹きつけていると言う自覚がない点だ
あの黒服も、あの男も、全く自覚症状がなかった
自分達が、甘ったるいスウィート・ポイズンである事に、カケラも気付いていない
だからこそ、あいつらはスウィート・ポイズンなのだが
本人達に、自分が人を惹きつけていると言う自覚がない点だ
あの黒服も、あの男も、全く自覚症状がなかった
自分達が、甘ったるいスウィート・ポイズンである事に、カケラも気付いていない
だからこそ、あいつらはスウィート・ポイズンなのだが
きっと、あの男も、今でも誰かを救い続けているのだろう
いつ命を落としてもおかしくない奴だったが、きっと、生きている
周囲に生かされている
スウィート・ポイズンはある線より強くなると、周囲に生かされる存在なのだ
いつ命を落としてもおかしくない奴だったが、きっと、生きている
周囲に生かされている
スウィート・ポイズンはある線より強くなると、周囲に生かされる存在なのだ
「…はぁ」
そんな事を、舞散る桜を眺めながら、彼、祐樹 ペリシャは考えていた
…何を、一人で突っ立って、今年で19歳になるにも関わらず、そんな厨2病全開な事を考えていたかと言えば
はっきり言って、現実逃避、である
…何を、一人で突っ立って、今年で19歳になるにも関わらず、そんな厨2病全開な事を考えていたかと言えば
はっきり言って、現実逃避、である
「……どこに行ったんだ、ククージィは」
迷子である
新年の初詣に続いて、また迷子である、この青年
どうも、人の多い場所では、計約都市伝説であるククージィと逸れやすいらしい
一応、携帯は持っている、が…
……ククージィが携帯を持っていない以上、意味がない
新年の初詣に続いて、また迷子である、この青年
どうも、人の多い場所では、計約都市伝説であるククージィと逸れやすいらしい
一応、携帯は持っている、が…
……ククージィが携帯を持っていない以上、意味がない
「………はぁ」
さぁて、どうしたら良いものか
あちらに、何やら騒がしい、あんまり近づかない方が良さそうな集団はいるが…
あちらに、何やら騒がしい、あんまり近づかない方が良さそうな集団はいるが…
「…なぜか、あそこにスウィート・ポイズンがいそうな気はするが…迷惑かけたくないしなぁ」
本当に、どうしようか
情けない迷子は、深く深く、ため息をついて、現実逃避を続けるのだった
情けない迷子は、深く深く、ため息をついて、現実逃避を続けるのだった
終われ