どさり、と
翼が倒れたのは、影守が顎砕き飴の契約者を連れて行った、その直後
顔色が悪く、ぐったりとしていて
家に連れ帰ってもなお、意識が戻らなかった
一応、呼吸はしているのだが…
翼が倒れたのは、影守が顎砕き飴の契約者を連れて行った、その直後
顔色が悪く、ぐったりとしていて
家に連れ帰ってもなお、意識が戻らなかった
一応、呼吸はしているのだが…
「黒服、翼、そんなに無茶な戦い方をしていたの?」
「…厨2病による多重契約の炎を、使いすぎたのでしょうね。それ以外にも、「日焼けマシンで人間ステーキ」の力も、今まで以上に引き出していましたから…」
「…厨2病による多重契約の炎を、使いすぎたのでしょうね。それ以外にも、「日焼けマシンで人間ステーキ」の力も、今まで以上に引き出していましたから…」
……そこまでして、翼は黒服も望も、二人とも救おうとしたのだ
失う事を、恐怖するように
たとえ、己の身が壊れてでも、二人を救おうとするかのように
失う事を、恐怖するように
たとえ、己の身が壊れてでも、二人を救おうとするかのように
「…前から思ってたんだけど、翼の厨2病との多重契約の炎の力って……そこまで、危険なの?」
「……厨2病の力で、拡大解釈の幅を強引に広げて手に入れた力ですからね。かなりの負担がかかっているはずです」
「……厨2病の力で、拡大解釈の幅を強引に広げて手に入れた力ですからね。かなりの負担がかかっているはずです」
それこそ
命を燃やしかねない程に
命を燃やしかねない程に
「日焼けマシンで人間ステーキ」の力の本質は、熱
それを、「厨2病」で無理矢理に拡大解釈の幅を広げ、炎と結びつけて手に入れた力
…ただでさえ、熱を扱う「日焼けマシンで人間ステーキ」の力は、一歩間違えば使用者すら焼き尽くす力だ
幼い頃に契約してしまい、黒服のアドバイスを受けて制御法を身につけた翼だからこそ、日常生活に応用できるレベルでまで制御できているようなものだ
それを、「厨2病」で無理矢理に拡大解釈の幅を広げ、炎と結びつけて手に入れた力
…ただでさえ、熱を扱う「日焼けマシンで人間ステーキ」の力は、一歩間違えば使用者すら焼き尽くす力だ
幼い頃に契約してしまい、黒服のアドバイスを受けて制御法を身につけた翼だからこそ、日常生活に応用できるレベルでまで制御できているようなものだ
そして
熱や炎を扱う力は……その質のせいか、「怒り」の感情で進化しやすい
今回、翼は望と黒服を護るという思いと共に、激しい怒りを抱いた
その怒りは「日焼けマシンで人間ステーキ」の力を今まで以上に引き出し、上昇した体温が、飛んできた銃弾を体に届く前に溶かしてしまう程までになったのだ
熱や炎を扱う力は……その質のせいか、「怒り」の感情で進化しやすい
今回、翼は望と黒服を護るという思いと共に、激しい怒りを抱いた
その怒りは「日焼けマシンで人間ステーキ」の力を今まで以上に引き出し、上昇した体温が、飛んできた銃弾を体に届く前に溶かしてしまう程までになったのだ
危険すぎる
黒服は、そう考える
いつか、このままでは……翼が、自身の力で、翼本人すらも焼き尽くしてしまうのではないか?
そして、その力は、翼を焼き尽くしただけでは飽き足らず………世界そのものすら、焼き尽くしてしまうのではないか?
そんな、懸念
自分の考えすぎならば良いのだが…
黒服は、そう考える
いつか、このままでは……翼が、自身の力で、翼本人すらも焼き尽くしてしまうのではないか?
そして、その力は、翼を焼き尽くしただけでは飽き足らず………世界そのものすら、焼き尽くしてしまうのではないか?
そんな、懸念
自分の考えすぎならば良いのだが…
「…とにかく、無理をさせるべきじゃない、って事ね」
「えぇ。今回引き出した力は、制御法さえ学べばどうにかなるでしょうが…」
「えぇ。今回引き出した力は、制御法さえ学べばどうにかなるでしょうが…」
…翼相手に稽古をつけてくれている将門とも、相談しなければ
将門相手に任せることは、若干の不安も感じるが……任せるしか、ないのだ
将門相手に任せることは、若干の不安も感じるが……任せるしか、ないのだ
「……望さん」
「?」
「あなたも……決して、無茶をなさらないでくださいね?都市伝説に飲み込まれてしまってからでは……遅いのですから」
「?」
「あなたも……決して、無茶をなさらないでくださいね?都市伝説に飲み込まれてしまってからでは……遅いのですから」
どうか、どうか
二人とも、無茶をしないでほしい
無理をしないでほしい
二人とも、無茶をしないでほしい
無理をしないでほしい
…その為にも
自分も、もっと力をつけなければ
二人を護れるようにならなければ
黒服は、そう、願い、誓い、望む
自分も、もっと力をつけなければ
二人を護れるようにならなければ
黒服は、そう、願い、誓い、望む
「…えぇ。でも、あなたこそ…無理は、しないでね?」
ほんの少し、不安そうにそう言われた
もちろんです、と頷き、少しでも安心させるように、頭を撫でる
…ほっとしたように笑ってくれた望
その笑顔に……ほんの少し、救われた気がした
もちろんです、と頷き、少しでも安心させるように、頭を撫でる
…ほっとしたように笑ってくれた望
その笑顔に……ほんの少し、救われた気がした
-------ざわり
ソレは、一瞬、違和感を感じた
ここに到達できるはずのない者の力が…一瞬
ほんの一瞬だけ……ここに、掠った
ソレは、一瞬、違和感を感じた
ここに到達できるはずのない者の力が…一瞬
ほんの一瞬だけ……ここに、掠った
(……まさか、彼が…………………やはり、彼を逃す訳にはいかない。他の組織にむざむざと渡す訳にはいかない……)
ソレは、静かに思案する
彼を、自分の下から逃す訳にはいかない
他の組織に手渡す訳にはいかない
彼を、自分の下から逃す訳にはいかない
他の組織に手渡す訳にはいかない
……あの男の時と、同じ失敗を繰り返してなるものか
もう二度と、同じ過ちは繰り返さない
もう二度と、同じ過ちは繰り返さない
まずは、強硬派と過激派を抑えなければ
彼に、「組織」を見限られては困る
彼に、「組織」を見限られては困る
(…あなたには、「組織」に在籍し続けてもらわなければなりません…………D-No.962。大門 大樹)
全ては、「組織」が「組織」としてあり続ける為に
ソレは暗闇の中、今後の対策を練り続けるのだった
ソレは暗闇の中、今後の対策を練り続けるのだった
to be … ?