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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 不良教師と骨と模型-d2

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「さてと」

 高元からの返答を聞いた後、出道はにこりと笑って、秀と高元を見つめた
 …何とも、嫌な予感がする

「それじゃあ、もう一つの用件なんだけど……ほら、うちの学校、春に英会話講師が一人やめて、その補充ができてなかったでしょう?その後釜が、ようやく見付かったんだよ」

 なるほど
 それだけを聞けば、良い話だが
 わざわざ、自分達にその話を聞かせているという面で、嫌な予感がする

「その、新任講師も、都市伝説関係者でね」

 …やっぱりか
 軽い頭痛すら、感じてきた

「もし、校内で都市伝説関係の問題が起きたら、協力してくれるって言うから。そう言う意味でも、君達二人とは先に顔を合わせた方がいいと思って」

 そう言う事か
 まぁ、役に立つ戦力ならば、ありがたいが……人体模型のような変態だったらいらない
 まだ、油断はできない

「…そう言う訳だから。入っておいで」

 校長室の、奥の部屋
 そこに、出道は声をかけた
 なるほど、そこに待機していたらしい

 ………
 …………
 ……………

 返事がない
 誰も、出てこない

「あの、校長先生…?」
「ん~…ちょっと待ってて」

 不安そうな声を出した高元に、出道は苦笑して
 立ち上がり、奥の部屋の扉の前に向かう

「ほら、出ておいでー。大丈夫だよ、とって食べるような人はここにいないから」

 そう、声をかけて
 ぐい、と扉を開けた

「っわ………っとと!?」

 びたんっ!
 …扉の前で、出ようか出ないか、迷っていたのだろうか
 その人物は、出道が扉を開けた勢いで、前のめりに校長室に入り込んできて…無様に、転んだ

「だ、大丈夫ですか?」
「あぅぅ………う、うん……大丈夫……」

 高元に声をかけられ、よろよろと、その人物が立ち上がる
 黒い髪に黒い瞳、褐色の肌をした西洋系の顔立ちの…若い青年だ
 背は、秀より少し低いくらいだろうか
 だが、体格は秀と比べれば、随分ひょろりとしている

「えぇと……あぅぅ、その……え、英会話講師として、学校町に来ました、ディラン・ドランスフィールドです……よ。よろしくお願いします…」

 おろおろ、おどおどとした態度で、そう、自己紹介してきた青年…ディラン
 秀は、じっと、ディランを見つめて…

「チェンジ」

 と
 一言、あっさりとそう告げた

「あはは、荒神君。風俗とかじゃないんだから、チェンジは無理だなぁ」
「黙れ昼行灯。もっとマシな人材はなかったのか」
「あ、荒神先生。校長先生に向かって昼行灯呼ばわりはちょっと…それと、本人を目の前に、それは言いすぎかと」

 秀のあんまりにもあんまりな言動に、苦言を呈す高元
 秀は小さくしたうちすると、仕方なく、ディランに向き直る

「…それで。お前の契約都市伝説は、何なんだ」
「あ…えぇと、その……ぼ、僕は、都市伝説、そのもので………インキュバス……淫魔、です…」

 ………
 …………
 ……………

 重い
 重い沈黙が、校長室内を支配して

「チェンジ」

 と
 再び口にした秀の言葉が、その沈黙を打ち破る

「だから、チェンジは無理だなぁ」
「黙れふざけるな。ただでさえ一歩間違うと風紀がアレになるこの学校に、何を招きいれている」
「まぁまぁ。彼は、人を襲ったりしないから大丈夫だよ……それと、彼、父さんの紹介でさ。断れなくて」
「結論はそこか。現場の苦労もちったぁ考えろこの野郎」
「あぅぅぅ……御免なさい御免なさい…」

 秀と出道のやり取りを、おろおろと見つめているディラン
 高元は、この状況についていけないのか、半ば呆然としていて



 …この学校町に、契約者として生きる以上
 平穏はないのか、と秀は半ば、諦めるしかないのだった





終われ





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