「…あれが頭か」
八尺様に切りかかった…どこか、他のトンカラトンとは違う雰囲気のそれを見据え、荒神は呟いた
…人であろうが都市伝説であろうが、統率者さえ倒せば、戦いは楽になる
学生時代、いくつかの族を潰してきた経験から、荒神はそう考える
問題は、あそこまで攻撃が届くかどうか…
…人であろうが都市伝説であろうが、統率者さえ倒せば、戦いは楽になる
学生時代、いくつかの族を潰してきた経験から、荒神はそう考える
問題は、あそこまで攻撃が届くかどうか…
「一番奥に居るトンカラトンを攻撃しろ」
『いっちゃん奥のあれでっかー?』
『届くかどうか、わかりませんが…やってみます!』
『いっちゃん奥のあれでっかー?』
『届くかどうか、わかりませんが…やってみます!』
かちゃり
骨格標本が、体の骨を一本、取り出す
ブーメランのように投げられたそれは、弧を描きながら、刀を持ったトンカラトンに迫る
骨格標本が、体の骨を一本、取り出す
ブーメランのように投げられたそれは、弧を描きながら、刀を持ったトンカラトンに迫る
『肝臓アターーーック!!』
っぼん!!
発射された肝臓は、真っ直ぐにトンカラトンに向かって飛んでいく
発射された肝臓は、真っ直ぐにトンカラトンに向かって飛んでいく
しかし
骨も、肝臓も、最後尾に位置するトンカラトンに届く前に、他のトンカラトンに当たってしまった
理科室ではなく、さらに校舎内でもなく……学校の敷地内でもない、テリトリー外のこの場所では、骨格標本の力も、人体模型の力喪落ちている
一体のトンカラトンに当たれば、その威力は押し殺され、最後尾のトンカラトンまで、届かない
骨も、肝臓も、最後尾に位置するトンカラトンに届く前に、他のトンカラトンに当たってしまった
理科室ではなく、さらに校舎内でもなく……学校の敷地内でもない、テリトリー外のこの場所では、骨格標本の力も、人体模型の力喪落ちている
一体のトンカラトンに当たれば、その威力は押し殺され、最後尾のトンカラトンまで、届かない
荒神は小さく舌打ちすると…白衣の下から、一本の試験管を取り出した
それを見て、骨格標本も人体模型も、数歩、後ろに下がる
ぽい、と無造作に投げられた、それは
こつん、と、一体のトンカラトンの頭に当たって
こつん、と、一体のトンカラトンの頭に当たって
ずごぉん!!と、爆発音を響かせる
試験管に入れられていたニトログリセリンが大爆発を起こし、煙があたりに立ち込める
今の爆発で、数体はトンカラトンを倒せたとは思うが…
『っきゃ!?』
『旦那っ、下がりやっ!!』
『旦那っ、下がりやっ!!』
からからからから
一体のトンカラトンが、煙の中から飛び出し、骨格標本と人体模型の間をすり抜けてきた
一体のトンカラトンが、煙の中から飛び出し、骨格標本と人体模型の間をすり抜けてきた
ひしゃげた自転車で、荒神に迫るトンカラトン
壊れたバットを振り上げて
壊れたバットを振り上げて
「トンカラトンと、言えぇええええええ!!!!」
「……煩い」
「……煩い」
ニトログリセリン程度でダメージを受けたそのトンカラトンの攻撃を、荒神は横にズレることで交わし
----っが!!と、その車輪を、横から思い切り蹴りつけた
バランスを崩したトンカラトンの体は、地面に投げ出され…そのまま、動かなくなる
----っが!!と、その車輪を、横から思い切り蹴りつけた
バランスを崩したトンカラトンの体は、地面に投げ出され…そのまま、動かなくなる
爆発の煙が晴れた先
最後尾のトンカラトンに…動きは、ない
まだ、あそこまで攻撃は届かない
間にいるトンカラトン達が、邪魔だ
最後尾のトンカラトンに…動きは、ない
まだ、あそこまで攻撃は届かない
間にいるトンカラトン達が、邪魔だ
「………」
ちらり、八尺様に視線をやる
彼女もまた、最後尾のトンカラトンを、どうにかしたいのだろう
しかし、あの満身創痍だ
彼女から、ヘタに動くのは危険だ
ヘタに接近しようとすれば、間に居るトンカラトン達に狙われる
…面倒だが、雑魚を全て薙ぎ払うしかないか?
彼女もまた、最後尾のトンカラトンを、どうにかしたいのだろう
しかし、あの満身創痍だ
彼女から、ヘタに動くのは危険だ
ヘタに接近しようとすれば、間に居るトンカラトン達に狙われる
…面倒だが、雑魚を全て薙ぎ払うしかないか?
「……い、一番奥に居る子を、倒せば……どうにか、なるの、かな…?」
「…恐らくは」
「…恐らくは」
高元を庇うような位置に立っていたディランに尋ねられ、頷く荒神
確信はないが、恐らく…どうにかなるはずだ
確信はないが、恐らく…どうにかなるはずだ
「…それじゃあ」
ーーーばさり
ディランが、淫魔の姿に、戻っていく
髪が伸び、翼と角が生え、瞳が赤く染まっていく
ディランが、淫魔の姿に、戻っていく
髪が伸び、翼と角が生え、瞳が赤く染まっていく
「本当、は…戦いで解決するなんて、よくないと思うけど…でも、話が通じないのなら…っ」
ばさり
トンカラトン達と、荒神達との間まで、一気に飛んできたディラン
…っふぅ、と
口から吐き出した吐息が、トンカラトン達を、包み込んだ
トンカラトン達と、荒神達との間まで、一気に飛んできたディラン
…っふぅ、と
口から吐き出した吐息が、トンカラトン達を、包み込んだ
「トン、カラ、ト………」
「トン、カ……ッ」
「トン、カ……ッ」
がしゃん!
がしゃ、がしゃん!!
がしゃ、がしゃん!!
トンカラトン達が、次々と倒れていく
死んだ訳では、ないようだが
次々と、意識を失い、倒れていっている
死んだ訳では、ないようだが
次々と、意識を失い、倒れていっている
…ディランは、自分を淫魔だと言っていた
インキュバス、夢魔の一種
夢に作用する都市伝説ならば…なるほど、相手を眠らせる能力も、持っていておかしくない
吐息で眠らせると言うのは、それこそ、淫魔らしいと言うべきか
インキュバス、夢魔の一種
夢に作用する都市伝説ならば…なるほど、相手を眠らせる能力も、持っていておかしくない
吐息で眠らせると言うのは、それこそ、淫魔らしいと言うべきか
己を除いたトンカラトンが、全員、倒れた事で
最後尾のトンカラトンに…変化が訪れる
ディランの吐息が届かなかったそれは、刀を構え、動き出す
最後尾のトンカラトンに…変化が訪れる
ディランの吐息が届かなかったそれは、刀を構え、動き出す
さぁ、来い
返り討ちにしてやろう
返り討ちにしてやろう
八尺様が
骨格標本が、人体模型が、荒神が
迫り来るそのトンカラトンに向かって………構えた
骨格標本が、人体模型が、荒神が
迫り来るそのトンカラトンに向かって………構えた
to be … ?