「………許す、ねぇ?」
くっく、と笑う黒服H…広瀬 宏也
エーテルに対し、肩をすくめて見せた
エーテルに対し、肩をすくめて見せた
「そのセリフは、是非、お嬢さんに聞かせてやってくれや………あのお嬢さんが死にたがりなのは、あんたもわかってるようだしな?」
そうだ
ヘンリエッタは、死にたがっている
殺されたがっている
ヘンリエッタは、死にたがっている
殺されたがっている
しかも、ただ殺されるだけでは満足しない
何よりも誰よりも無残に、残酷に、惨めに
一度ではなく、何度も何度も何度も、殺されたいと、そう本気で願ってしまっているのだ
まるで、それこそが、己の罪の清算になるとでも言うように
何よりも誰よりも無残に、残酷に、惨めに
一度ではなく、何度も何度も何度も、殺されたいと、そう本気で願ってしまっているのだ
まるで、それこそが、己の罪の清算になるとでも言うように
彼女は疲れ果てたのだ
罪に塗れた己の生に
……人間ではなくなってしまった、人生に
だから
罪に塗れた己の生に
……人間ではなくなってしまった、人生に
だから
「俺はお嬢さんに、俺達の復讐が終わった時………「殺してくれ」って、頼まれてるんだよ」
宏也の、その言葉に、辰也が眉をひそめた
どうやら、初耳だったようだ
どうやら、初耳だったようだ
………待て
「復讐が終わった時」?
「復讐が終わった時」?
宏也の言葉に…若干の、違和感を覚えたエーテル
それに気付き、宏也は再び、どこか意地悪く笑った
それに気付き、宏也は再び、どこか意地悪く笑った
「…気付いたな?俺達の復讐にゃ、お嬢さんは含まれちゃいねぇよ」
宏也の言葉に、辰也も続ける
「……少なくとも、俺の方の実験には、そいつは関わっていない。それに、俺はH-No.0に関しては、どんな姿をしているのかすら知らない。名前だって、たった今知ったぞ」
宏也はお嬢さんとしか呼ばなかったから、という辰也
どうやら、彼らの復讐には、元々ヘンリエッタは含まれていなかったらしい
…もっとも、宏也の方は「せんみつ」と言う言葉が似合う嘘吐きである
どこまで、その証言を信用してもいいものかどうかはわからないが…
どうやら、彼らの復讐には、元々ヘンリエッタは含まれていなかったらしい
…もっとも、宏也の方は「せんみつ」と言う言葉が似合う嘘吐きである
どこまで、その証言を信用してもいいものかどうかはわからないが…
(…お嬢さんが、自分を殺すよう頼んだのは……きっと、真実なのだろうな)
彼女は、裁かれたがっている
彼女にとって、宏也は自分を裁くに相応しい存在なのだろう
彼女にとって、宏也は自分を裁くに相応しい存在なのだろう
「さぁて、俺達は、お嬢さん相手にゃ復讐する気はないぜ?俺も、一時期よりはお嬢さんに優しくしてやってるつもりだしな」
じ、と
宏也の視線が、エーテルを射抜く
宏也の視線が、エーテルを射抜く
「……だから。是非、お聞かせ願いたいもんだね?……あの狂人の剣の対策、って奴をな」
少しでも情報がほしい
確実に……復讐を、やり遂げるために
確実に……復讐を、やり遂げるために
そうとでも言うように、復讐者2人は情報を欲するのだった
to be … ?