連載 - 夢幻泡影-29 - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

夏も終わりが近づいてきた・・・とは言ってもかなり暑い今日この頃。

(シェイド>珍シイナ、１人デ散歩トハ
(裂邪>ここ暫くミナワを連れ回し過ぎたからね。てかお前の所為で俺１人じゃないし
(シェイド>私ハ拒絶サレテルノカ？感謝サレテルノカ？
(裂邪>さぁねぇ～？　あ゛ー学校ヤダー夏休みよ永遠にー！
(シェイド>我侭言ウナ
(裂邪>はぁ・・・鬱だ・・・ここで新しくロリの友達が出来たら間違いなく俺は皆勤賞を取れる
(シェイド>フン、ソンナ都合ノ良イ事ガ・・・アル・・・訳・・・
(裂邪>ん？・・・あ

２人は立ち止まる。
彼らの目の前には、カソックをきた金髪の少女がうつ伏せで倒れていた。

(裂邪>お嬢ちゃん！　大丈夫か！？
(シェイド>早ッ！？　今動キガ見エナカッタゾ！？
(裂邪>やばい熱中症だ！　シェイドォ！『シャドーダイブ』！
(シェイド>・・・ソノ少女ヲ如何スルツモリダ？
(裂邪>変な事はしないからな！？　つかこの状況で余計な憶測立てんな！

数分後、とある公園に、木陰のあるベンチに座る裂邪とその隣に横たわる少女の姿があった。
まだ目覚めていないらしく、彼は冷えたペットボトルで彼女の首を冷やしている。

(裂邪>大丈夫かなぁ・・・息はしてるみたいなんだけど・・・
(シェイド>・・・・・・・・・・
(裂邪>・・・何？ジーッと見ちゃって
(シェイド>イヤ、オ前変ワッタナァ、ト
(裂邪>へ？
(シェイド>相手ガ少女ダトハイエ、オ前ガ人ヲ助ケルナンテ今マデアッタカ？トナ
(裂邪>ううううるさい！助けたんじゃないから！放っておけなかっただけだから！
(シェイド>男ノツンデレッテ需要アルノカ？
(裂邪>知るかバーカ！

真っ赤になって怒鳴り散らす裂邪。　と、寝込んでいた少女の声が微かに聞こえた。

(少女>んん・・・ここはどこなのデス？
(裂邪>おっと、気がついたかいお嬢さん？
(少女>ッ！

さっ、と少女は自分の首にかけてある木製の十字架のペンダントを掴む。
どうやら警戒態勢をとっているようだ。

(裂邪>あぁっと違う違う、そんな気はないから。
　　　　君が道端で倒れてたから、ちょっとここまで運んだだけなんだ。
　　　　あそこで昼寝してたんならそれは申し訳なかったが、汗だくだったし・・・
(少女>あ、そうだったんデスか・・・ありがとうございマス

片言の日本語で、頭を下げて礼を言う少女。
頭を下げてから顔を上げるまでの数秒間だけ、裂邪の顔がイヤらしい顔をしていたがそれはスルーしよう

(裂邪>まぁ、とりあえずアクエリアスでも飲んでゆっくりしなよ。大分落ち着くと思うから

裂邪は少女にアクエリアスのペットボトルを差し出すと、彼女はこくり、と頷いてそれを飲み始めた。

それから２人は様々な話をした。
少女の名前がニーナ・サプスフォードということや、
彼女が都市伝説契約者であり、クリスチャンであるらしいこと、
この町に来たのは極最近であり、さらに何か目的があるらしいこと。
１つだけ、何故このクソ暑いのにカソックなんて着てるのか、については答えてくれなかったようだが

(裂邪>ふ～ん・・・ニーナちゃんは、その「淫魔」っていう悪い奴を退治する為にわざわざこの町に？
(ニーナ>それだけじゃありません。悪魔は全部私が退治しマス
(裂邪>悪魔ねぇ・・・悪魔みたいなのはそこら中にいるんだけど
(シェイド>待テ、ソレハ我々ノ事カ？
(ニーナ>ッ！　悪魔デスか！？
(シェイド>・・・否定ハシナイガ・・・
(裂邪>違いないけど違う違う；　俺の家族だ。
(ニーナ>そうでしたか。ごめんなさい
(裂邪>（なかなか物分かりの良い子だな可愛い）

暫くして、元気になったらしい彼女は、感謝の言葉を告げて裂邪達と別れたのだった。

(裂邪>ウヒヒヒヒ・・・いいなぁ学校町、最高だよ！
　　　　ミナワに望ちゃんに詩織ちゃんに友美ちゃん、そしてニーナちゃん、
　　　　あぁあと赤毛のロリっ子もいたなぁ。　ロリっ子の宝庫じゃないか！
　　　　神様本当にありがとう・・・もう俺世界征服なんて考えもしないよ
(シェイド>色ンナ意味デ堕落シタナ、オ前
(裂邪>何を言う！　幼い少女を愛する事の何処が落ちぶれていると！？
(シェイド>全体的ニダ馬鹿者！　ソレニ貴様ニハ既ニ手ヲ出シテシマッタ者ガオルダロウ！？
(裂邪>また説教か！　てかミナワ以外に手を出すつもりはないから安心して！？

信用ナラン、と即答されてとても傷ついた裂邪であった

　　　...END