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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - トイレの花子様-02

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匿名ユーザー

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トイレの花子様 02


その日、学校は騒然としていた。
校内一の不良で喧嘩最強で有名な鈴木が死んだ。
いや、正確には不良としての鈴木が死んだ。髪を黒くし、正しく制服を着た知的な眼鏡イケメンになっていたのだ。
これは何か裏があると睨んだ俺は、放課後、トイレのドアを叩いた。

花「それは多分、二ノ宮さんの仕業ね。」

男「二ノ宮金次郎像?薪の数を数えると呪われるっていう?」

花「珍しく物分かりが良いのね。彼と契約すると勤勉になってしまうのよ。
それにしても、フフフ、滑稽ねぇ。想像しただけで笑えるわ。」

男「確かにおかしいけど、想像って?」

花「二ノ宮さんとの契約は、薪を正確に数える事なの。あの鈴木が黙々と薪を数えるのよ、想像して見なさい?」

ぶっ、と思わず吹き出してしまった。そして花子様と一緒に笑った。が

花「何笑ってるのよ。お前は女子トイレに入って私と契約したのよ?女子トイレに入った変態は、他人の事を笑える身分じゃないわよねぇ?そうでしょう?」

男「申シ訳アリマセン、花子様。あ、でも二ノ宮さんとは戦うんですか?」

花「話反らすな駄犬。まあ、そうねぇ・・・彼は他人に危害は加えないし不良を更正させてるから、それは無いわね。前の校舎の時からの仲だし。」
「・・・それに、この先仲間がいた方が良いしね。」

最後の方はよく聞こえなかった。とにかく、戦いにならなくて良かった。更正しても鈴木には勝てそうも無いからな。

引き続き四つん這いで花子様の椅子になりながら、そう思った。

 ・ ・ ・ ・ ・

今日も花子様の元に行く。しかし、こう何度も女子トイレに通うのはマズイ。
これでは以前花子様に言われた通りの変態だ。放課後を選んでたとはいえ、今まで見つからなかったのが奇跡だ。何か対策は・・・

花「女装したら良いんじゃない?」

おお!それは名案だ!と思った矢先・・・

花「クス、名案とか思ったの?馬鹿じゃない?
  いかに自然に女子トイレに進入するか作戦を練る計画性に女装癖、変態の上塗りって気づきなさいよ。
  相変わらず馬鹿ね。だいたいお前は中性的でもないのし女装しても無駄なの。
  もっと言えば、私は女の子みたいな気弱男子がクラスの女子に女装させられて恥らうみたいなのしか女装はみとめないわ。」

ぐうの音も出ない・・・。そこで逆の提案をしてみる。

男「花子様はこの外へは出られないの?とりあえず校内なら出られそうですよね。どこか準備室でも・・・。
  あとその気弱少年は学園祭のメイド喫茶でメイドにされて女子から賞賛と嫉妬を浴びて赤面して欲しいと駄犬は考えます。」

花「出られなくはないわ、校外にもね。ただ私は地縛霊的な要素があるから、ここを離れるのは力を弱めるから危ないの。
  お前が守ってくれるなら、行っても良いけど、日ごろの駄犬ぷりを見る限り、今はダメね。
  それと駄犬にしては良いシチュエーションを考えたわね。褒めてやるわ。」

なんだろう、いつも言われてる「駄犬」より重く響いた。でもこうも行った「今は」ダメと。
つまり「いつか」は大丈夫なんだろうか?何をしたら良いかは分からないけど、謎のヤル気を感じた。
これって調教されて従属心が芽生えたのかもな。とりあえず、番犬くらいには昇進したいもんだ。

 ・ ・ ・ ・ ・

深夜のパソコン室。静まりかえった空間にカタカタと音が響く。

花「えっと、【女装 完璧】っと。」

虚しく響くクリック音。そして検索結果も虚しいものだった。

花「かれこれ数時間粘ったけど、めぼしい情報は無し。
  出てくるのは私の同類にもなかなかいないであろう化け物ばかり。
  googleセンセイ、貴方も無能ね。」

翌日、中等部二年がパソコンの実習で膨大な女装に関する検索履歴に戦慄する。
あまりの履歴の多さに真性の女装癖変質者が校内に侵入した可能性を否定できず、緊急全校集会が開かれる事になった。

 ・ ・ ・ ・ ・

いきなりだが俺たちは図書室に向かっていた。そう、二ノ宮さんと鈴木に会うために。

花「もっとしっかり抱きなさいよ!」

花子様をお姫様抱っこで。最初は俺が馬としてハイハイするのに花子様が乗っていたのだが、遅すぎるので今の形になった。
いつもあんなキャラだけど、やっぱり女の子だ。華奢なにが分かる。

花「変なことしたら流すわよ?」

俺流されても良いかなー。と思ってると図書室についた。花子様は俺の腕から降り、ドアに向かう。
ドアを開けると鈴木と二ノ宮さんがいた。二ノ宮さんはこちらに気付き会釈をしてまた鈴木に勉強を教え始めた。
そんな二ノ宮さんに花子様は話しかけ、そして俺を呼んだ。

花「話はつけたわ。私は鈴木が薪を数える様子を二ノ宮さんに聞かなくちゃならないから、鈴木には貴方が話してね。」

いまだにノートに向かう鈴木に何も考えずに声をかける俺。

男「すずきー、すずkあべし!」

元喧嘩番長のパンチが炸裂する。顔面直撃コースだったが咄嗟に拳と顔の間に自分の手を割り込ませる。
おかげで歯は折れなかったが鼻血をブーしてしまった。

男「なぜ?なぜなの?なぜなのよおおおおおお!?」

いきなりの出来事に、つい叫んでしまう。花子様も戦わないって言ったのに。
すると嬉々とした表情で俺の鼻にトイレットペーパーを詰めながら花子様は言う。

花「酸素に触れた赤は やがて黒に近づき示すー♪
  馬鹿ねえ、集中してるトコ邪魔されたら誰だって怒るに決まってるでしょ?」

二「それにしても、ここまで貴女の思い通りになるとは、逆に予想外です。星屑イイですよねー。
  すみません男さん。僕も花子様には頭が上がらなくて、鼻に紙を詰めるから鼻子様とか言いたくても言えなモガモガ」

一瞬でグルグル巻きになる二ノ宮さん。言ってんじゃん二ノ宮さん。花子様、ネタがマイナー気味です。
なんとも言えない理不尽を感じながらも、この二人は昔からこのノリなんだろうな、と分かった。

拘束を解かれた二ノ宮さんとまだ鼻血が止まらない俺、なにやら満足げな花子様で話し始める。
鈴木?独りで円周率の暗記の記録にチャレンジしてた。

二人の話は俺に衝撃の事実をいくつか投げかけた。

最近、都市伝説や怪談の類のモノが、それも本来無害なモノまでもが人間に危害を加え始めたこと。
花子様はそれに巻き込まれる可能性が高いこと。
それに備えて一応仲間にならないか誘うつもりだったこと。二ノ宮さんは即答しかねる状態だということ。
二ノ宮さんは最近ラノベばかり読んでいること。
都市伝説に人間を襲うように仕向ける黒幕がいること。

ひとまず今日は別れトイレで花子様が話す。

花「ホントは駄犬なお前なんて足手まといだから巻き込みたくなかったのよ。
  でもお前はもう私の下僕、逃げることは許さないわ。」

人体模型やなんかに襲われはしたし、他にも数回危ない目には会った。
何かに巻き込まれた感はあったが、まさかここまで大きいとは・・・。
でも花子様となら良いと思った。俺の正直な気持ちか、調教の産物かは分からないけど。

花子様は続ける。

花「都市伝説が人を襲うのは、消えたくないから。自分の伝説が消えないように、恐怖と一緒に存在を植えつけて生き残ろうとするの。
  マイナーな奴等ほどそうなるわ。それに私も元が超メジャーな花子さんでも結局は派生したマイナー。
  お前がいなくなったら流石の私も堕ちるかもしれないわ。」

珍しく弱気な表情をする花子様。カワイイ、ギャップ萌え。しかしキッといつもの表情になり命令する。

花「だから、主が没落しないように駄犬なりに努力なさい!もし私が朽ちることになったら、そのときも従者としてついてきなさい!」

よく分からないが、なんとなく花子様を抱きしめる。そうしなきゃいけない気がした。
しばらくの間の後、俺はぶん殴られ、鞭打たれ踏まれまくった。花子様は顔を真っ赤にしてた。めっちゃ怒ったっぽい。
痛かったけど、花子様とずっと一緒にこうしていたいと思った。



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