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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 狂科学者と復讐者-10

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 …かつん、と
 小さく足音をたて、辰也は長い階段を下りていく
 ……ここには、あまりいい思い出がない
 体中を弄繰り回され、ありとあらゆる薬を投与された記憶
 自分と同じ実験体が、一人、また一人と死んでいった光景…

 ……ずきり、一瞬、背中の火傷が痛んだ
 H-96のナンバーを焼き消した、火傷が

 …思わず、足をとめる
 ずきり、ずきり
 痛みが、続く

「………」

 ……こんな事で、立ち止まっている場合では、ない
 自分は、もう……H-No.96では、ない
 もう、あの頃とは違うのだ


 背中の痛みを無視して、辰也は階段を降り続ける
 わかる
 この先に、自分達の復讐相手が、いる事が

 たどり着いたのは、決闘場のような、広い空間
 覚えている
 ここで、実験体同士、殺し合いをさせられた事を

 殺した相手の、喉元を掻き切った時の感触が………じわり、蘇る

「…来ると思っていました、H-No.96」

 ……かつん
 足音が、響いた
 辰也の、正面…そこにあった扉が、開いて
 姿をあらわしたのは、H-No.2

「……よぉ、糞婆」
「…相変わらず、口の悪い………H-No.360の影響でしょうか?あぁ、いえ、元々でしたね」

 辰也の言葉に、忌々しげな表情を浮かべる-No.2
 …知っていた、元々、彼女には嫌われていた
 なぜか、H-No.1の「とっておき」であった自分
 そんな自分を、H-No.2は嫌悪してきた
 まるで、嫉妬でもしているかのように
 その嫌悪と嫉妬の感情が…どこまでも鬱陶しかった

「…残り、二人………お前とH-No.1をあわせて。二人……やっと、ここまで来たんだ。二人とも、俺が殺してやる。俺達が殺してやる」

 目の前のH-No.2に、剥き出しの殺意を向ける辰也
 そんな辰也をあざ笑うかのように、H-No.2は己の周囲に、蛇を召喚した
 全長2m程の、大蛇
 最悪の毒蛇、ブラックマンバをそこまで巨大化させ、その毒をも強化させた、H-No.2のペット達
 それらが、牙を剥き出し、辰也を獲物として認識する

「私達の検体に戻りなさい、H-No.96………今ならば、まだ、許しましょう。H-No.1のとっておき。それを失うのは惜しいですからね…」
「……煩ぇよ、糞婆……それは、俺の名前じゃない。そんなナンバーは、俺の名前じゃねぇ!!」

 突きつけられる殺意と狂気をものともせず、辰也は無数の毒蛇に向かい合う
 この程度で恐怖するほど、生ぬるい生き方はしてきていない
 この程度の相手に尻尾を巻いて逃げ出す程の覚悟など、覚悟ではない
 護りたい、巻き込みたくない相手がいる限り
 この場に来た以上、自分は逃げ出す訳には行かない
 負ける訳にもいかない

 …死ぬ覚悟ができていない訳ではない
 だが、覚悟ができているのと、死ぬつもりだというのは違うっ!

「その奥に、H-No.1の野郎もいるんだろ…?まとめて殺してやるっ!俺達の復讐を、この場で終わらせる。今夜で決着をつけてやるっ!!」
「生意気な……!我々の、実験体でしかない癖に!我々が手をかけなければ、生きる事すらできなかった癖に…!」

 H-No.2の感情が、そのまま蛇達に伝わる
 殺意と狂気が、膨れ上がる

「いいでしょう、死なない程度に殺してやりますっ!!!その身が残ってさえいれば、H-No.1も構わないでしょう。そうして、その体を切り刻んで全てのパーツを調べ尽くし、全てを利用して、その痕跡すらも残さず別人に作り変えてやりますっ!!もう二度とそんな口が利けないよう、今度こそ完璧に作り上げ、調教してやりましょう!!」
「やってみろよ、糞婆!!てめぇこそ、この世に痕跡が残らないほどに殺してやるっ!!」


 二つの殺意が、激しくぶつかり合う
 もし、この場に、第三者がいたならば…その殺意によって、意識を揺らされるほどの、激しい殺意のぶつかり合い


 これより、第一の決闘が始まる

 決闘の当事者達を除き、それには誰も関わる事は、できない



to be … ?



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