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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 狂科学者と復讐者-12

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だれでも歓迎! 編集
 …痛い
 背中の火傷の痕が痛む
 まるで、何かを訴えるように

 その痛みを無視して、辰也はハンニバルを睨みつけた
 最後に残った、復讐相手
 この世でもっとも憎い相手

 この男を、殺せば
 自分達の復讐は、終わるのだ

「こちらに戻ってくる気になったかね。H-No.96」
「…黙れ」

 短く答え…ナイフを持ち、身体能力を限界ギリギリまで引き出す
 次の瞬間、辰也はハンニバルの背後に回りこんでいた

 飛び散る血飛沫
 辰也のナイフがハンニバルの喉元を引き裂き、真新しい血の池を作っていく

「それは…俺の名前じゃねぇ!」

 通常ならば、致命傷となる一撃
 しかし

「ふむ……動きのきれが悪いな。体力を消耗しているせいか」
「-----っ!」

 ぱっくりと切り裂かれた喉で、しかし、平然とそういうハンニバル
 その傷も、見る見るうちに再生していってしまう
 お返しとばかりに振られた剣の一撃を、辰也はギリギリのところで避けた
 ぱさり、髪が数本、切っ先をかすって宙を舞う

 やはり、簡単には死んでくれない相手だ
 …だが
 死なないのならば、死ぬまで殺すまで

 ハンニバルの剣閃をぎりぎりのところで避け、ナイフで受け流しながら、辰也はハンニバルに接近していく
 そして、二度、三度
 何度も何度も、切り付ける
 辰也を研究材料として確保する為だろう、ハンニバルの攻撃は、あくまでも辰也の動きを止めるための、足や腕を狙った攻撃
 それに対し、辰也の攻撃は…全てが、急所狙い、一撃必殺
 通常の人間ならば、その一撃で命を落とすような攻撃
 それを、ためらい無く、何度も何度も、ハンニバルに放つ
 そして、ハンニバルは…その攻撃を、避けようともしない
 まるで、「無駄な足掻きをするな」とでも言うように…自分の不死性を、アピールするかのように
 何度も切り付けられ、血を流しながら、それを即座に再生していく

「…やはり、スピードが遅い。動きのキレが悪い。そんな状態で、私を殺せるとでも思っているのかね?」
「……あぁ、殺してやるよっ!!」

 呆れているようなハンニバルの言葉
 だが、辰也は引かない
 引く訳にはいかない


 ……こいつは、ここで、俺が殺す!!!


「ふむ。頭に血が上りやすい事がお前の欠点だな。H-No.96」
「それは、俺の名前じゃねぇっ!!」

 眼帯に護られていない目に、ナイフを突き刺す
 脳にまで達しようというそのダメージすら、ハンニバルはものともしない
 即座に振るわれた剣が、辰也の鼻先をかする

「名前、か……広瀬 辰也、だったか?H-No.360が、お前に与えた名前だったな」

 …ハンニバルの、攻撃が
 どんどん、スピードを増していく
 辰也の体力が削られていっている点を考えても…それでも、早すぎる
 だが、そうだとしても、辰也もそのスピードに反応する
 反応できるだけの動体視力が、身体能力が……かつて投与された薬の影響で、辰也には身についているのだ

「お前は、その名前があの男の…H-No.360が、人間であった頃の名前だと、知っているのか?」

 まるで、暴風のように振るわれる剣閃
 床が、壁が、天井が
 剣だけではなく、振るわれる衝撃波によって削られていく

「それくらい……わかってるよ!!」

 暴風のような刃の嵐を、紙一重で避け続ける
 しかし…辰也の体には、少しずつ、小さな傷が増え始める
 ハンニバルの攻撃を避ける為、動き続けている辰也
 それに対し…辰也の攻撃を避けようともしないハンニバルは、その場から一歩も動いていない
 ただでさえ、H-No.2との戦いで消耗していた体力が、さらに削り取られていって
 それが、辰也の動きをどんどんと鈍らせていく

 それでも、ハンニバルを鋭く睨みつけ、辰也はこの戦いを、一歩も退こうとはしない
 なんとしてでも、ハンニバルをここで殺す
 その考えに……ハンニバルへの憎悪と殺意に、とらわれてしまっている

「だが……今の俺には、その名前しか、ねぇ。てめぇらに名前を奪われた俺には……この名前しかないんだよっ!!」

 辰也のナイフが、ハンニバルの心臓に突き刺さった
 深く突き刺さったそれは、簡単には引き抜く事ができず…辰也は新たなナイフを取り出し、ハンニバルから距離をとった
 …そうだ、いっそ、突き刺したままでいいのかもしれない
 相手がそのままでいるとは思えないが、少なくとも、ナイフを抜こうとする動きの分、隙ができる

 今度は、また目を狙おう
 今度は、眼帯の下の目を
 あの、ハンニバルが言うところの「最強の目」を封じれば、こちらも有利になる

「…名前を?我らは、お前から名前を奪ったつもりなどないのだがね」
「……俺だって……人間から、生まれたんだ。両親がいたんだ……そいつらが、俺につけた名前が、あるはずなんだよっ!!」

 恐らくは、死んでいるであろう自分の両親
 だが、それが生きていたならば
 そうすれば、「組織」などに回収される事もなく……普通の生活を、送れていたはずだった
 両親が…恐らくは、都市伝説絡みの事件で、命を落とした
 それが原因で、自分は「組織」に引き取られたのだろう
 だが、それさえなければ、普通に名前をもって、普通に、ごく普通の生活を送れていたはず……!!

 そんな想いを抱えながら、辰也はハンニバルに接近していく
 ハンニバルの眼帯を、その「最強の目」にくくりつけようと…

「…いいや、お前の名前は、H-No.96だ」

 ----まだ、言うかっ!!

 怒りが、辰也に力を与える
 疲労によって落ちていたスピードが、戻ってくる
 限界の、ギリギリのスピード
 それによって、ハンニバルの目の前まで、一瞬で接近した
 握られたナイフが、突き出され………


「何故なら、その名前は、父親である私が、お前につけた名前なのだから」


「-------え?」

 思考が
 その言葉の意味を理解する事を…………拒んだ
 理解を放棄した思考が…辰也に、致命的な隙を作り出してしまって


 ----っざく、と

 ハンニバルの剣が……辰也の体を、貫いた





to be … ?



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